フクイヒロシ

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四コマ映画「透明人間」

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四コマ映画「透明人間」

by フクイヒロシ

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    4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...

  • iコメント

    名作『アップグレード 』のリー・ワネル監督ですよ。

    全然知らなかったもんで、この映画の存在を。
    なんかみんなが『透明人間』サイコーサイコーみたいなことで盛り上がってるので上映されてからやっと知りました。

    ポスターもクールでいいですね~。

    あとタイトルも良い。
    『透明人間』。
    原題『The Invisible Man』のままじゃなくて邦題つけてくれてありがとう!
    そのままなんだけど、『透明人間』。
    人間。人間なんよ。


    ***


    四コマ映画「透明人間」→ 4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...


    ***


    いやぁもうほんとに面白い。
    映像かっこいいし、音楽もかっこいい。

    エンドロールは音楽だけなんだけど、音楽カッコ良すぎて最後までビシッと座って観てました(聴いてました)。
    他のお客さんもほとんど最後まで席立たなかったですよ。

    余韻も良かったしね。。


    ***


    1897年のH・G・ウェルズの小説で描かれた透明人間は〝怪人〟の一種ですね。
    人造人間とか狼男とか、その感じ。

    しかも最初の透明人間は、透明になることと本人がサイコパスであることは別問題でした。
    たまたま透明薬の副作用でサイコパスになっちゃった男の話。


    ***


    現代においての〝透明人間〟は病理ですね。
    透明になりたいという欲求。

    今回の透明人間を見て
    SNSで実体を隠したまま活躍してる人たちみたいだなと思いました。

    自分の姿は見えないし、自分は安全なところにいるんだけど、誰からも束縛されずに自由に動いて、周りに影響を与えたい人。

    この男は最初からサイコパスなんです。

    昔の透明人間は薬を売って金持ちになるぞ!しか思ってなかったから、透明になるっていうことをリアルに想像できてなかった。

    今回は、ある目的を達成するために透明になった。その時点でサイコパス。


    ***

    そういえば、物語のスタート位置がすご~~~~~く面白かったですね。
    あんなシーンから始まります?普通。

    観客はこの2人に何の思い入れもないのに、あのシークエンスを長々と見せられて、それでも死ぬほどハラハラさせられる。

    どっちが悪でどっちが正義がわかんないのに。「がんばれ!」って思っちゃう。

    ***

    しかも、
    この映画が『透明人間』であることを知ってる観客だからこそ
    もうカメラアングルだけで、怖い。。。

    妙に余白のある画角。
    じわじわと透明人間の恐ろしさを見せつけられます。

    ***


    たぶんここまで素晴らしい映画になるとは誰も思っていなかったんでしょうね。
    この映画に漂うB級感が邪魔になっちゃってました。

    本来ならこのB級感は愛すべきポイントだったはずですが、全体の完成度からするとそぐわない。。
    特にラストの展開は。。

    でも、同時にこのラスト大好きなわけよ。。
    もう書いてることめちゃくちゃ。。


    ***

    四コマ映画「透明人間」→ 4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...

    ***

    いやぁ褒めたりないけど、さっさとオチを書きたい。

    ネタバレは以下に。





















    エイドリアンを殺害したセシリアは透明スーツを鞄に詰めて、
    「ふふふ」ってな表情。

    セシリアが映画始まって以来のまともな表情になっちゃうので、、
    え?最初から最後までセシリアが計画したこと??
    って思っちゃう。

    今までの心神耗弱は演技だったの??と。
    でもまぁそれはさすがに考えにくい。

    だとしたらあの表情はやりすぎ。。

    ***

    で、セシリアは透明スーツを手にしてるわけです。

    原題『The Invisible Man』

    『透明男』ではないわけです。
    『透明人間』!
    透明女も含まれますなぁ!

    ヨッ!
    セシリア版透明人間っ!

    次作『透明人間~セシリアという女~』ですよ!!!


    ***


    って思って興奮してたのに、、、

    『Invisible Woman』のリブート制作がもう決まっていて
    主演・監督はエリザベス・バンクスっていう別の女優(兼監督)さんが撮るみたい。。

    じゃあセシリア版はやんないのかな。。下がるわぁ。。


    ***


    ラストは以下に。


    セシリアは刑務所の病棟にいる。

    エイドリアンの兄トムが面会にやってくる。

    トム「犯罪犯したし、精神耗弱状態だから、弟の遺産相続を受ける資格がない。自分でサインしてくれ」
    セシリア、サインない。

    トム小声で「弟は君から離れない。絶対にやり遂げる」

    トムもエイドリアンが死んでいなくて透明人間スーツを着て活動していることを知っていた。
    (というかエイドリアンに利用されている)

    セシリア「サインはしない」と言い放ち、書類を床に叩き落とす。

    トムが書類拾ってる間に、トムのバッグに差してあった万年筆と、テーブルにくっついていたガムを取る。

    トム、帰宅。

    ***

    セシリア、独房に戻る。
    夜。

    独房のシャワー室の上に、ガムで貼り付けた万年筆を隠してあった。
    それを取って、自分の左腕に突き刺し肘の内側くらいまで切り込みを入れる(でもほんと血出なかったのは何なんだろ)。

    セシリア「あなたの思い通りにはさせないわ」的な発言。エイドリアンが欲しいのはセシリアとお腹の子供。死んじゃったら困る。

    セシリアの腕が掴まれる。エイドリアン登場。

    セシリア「現れたわね!」と万年筆をエイドリアンにブッ刺す。よろけたエイドリアンに3回くらいブッ刺す。

    透明スーツの調子が悪くなって、所々黒いスーツが見え隠れする。

    そこに警備員。
    警備員、頭と左肩だけの黒いスーツの謎の存在を目にするが意味わかんないのでたじろぐ、そのすきにエイドリアンが警備員を殺害。

    セシリア、独房から脱出。

    警備員が8人くらいに駆けつけるが次々とエイドリアンに殺される。

    透明スーツが見えたり、消えたりするが、ちょうど便利なタイミングで切り替わる。

    ***

    エイドリアン、外へ。外は大雨。セシリアがエイドリアンを追う。

    大雨の日を狙ってセシリアはこの計画を実行した。
    雨が降っていればエイドリアンの存在が見えるだろうと、思ったんだけど、意外と雨ではそんなに見えない。。
    (1934年版は雪が積もってました。雪だったら足跡100%残るけど)

    駐車場に車も止まってるし、エイドリアンが隠れる場所はいっぱいある。作戦ミス。

    エイドリアン、セシリアの首を締める。
    「君は殺さない。君が僕の邪魔をすれば、君の大事な人を殺す」

    エイドリアン、車を奪って逃亡。
    セシリアも追突事故を起こした車を奪って追いかける。

    セシリア、ジェームズに電話。
    「シドニーが危ない。すぐに行って」

    ***

    ジェームズの家。シドニー、寝ている。

    シドニー、何かの存在を察知。ジェームズ(父)からもらっていた痴漢撃退用スプレーを空間に噴射。
    見事エイドリアンに命中。
    エイドリアン苦しむ。

    そのすきに、シドニー部屋から脱出するも、エイドリアンに捕まり、暴行を受ける。

    そこにジェームズ帰宅。
    「セシリアの言ってたことほんとだったんだ!」ってな感じでエイドリアンと格闘。
    筋肉隆々のジェームズだがエイドリアンに馬乗りになられてボコボコにされる。失神。ジェームズはもっと強く戦った欲しかったなぁ。

    でそこにセシリア登場。
    「シドニー、下がって!」
    消火器を噴射。

    ※消火器も痴漢撃退スプレーも映画中盤で登場済み。

    白くなったエイドリアンに向けてセシリアが発砲。エイドリアン、死亡。ジェームズは起き上がる。

    透明スーツの顔の部分を剥ぎ取ると何と中に入ってたのはトム!
    「トム!」
    トム!ってセシリアが言ってくれたからわかったけど、トムの顔って覚えにくいし、マスクとった顔は思いっきり上にひっくり返ってて誰なのかわかんなかったよ。っていうか、エイドリアンの兄の名前がトムだってこともそんなには周知されてなかったよね。

    ***

    SWAT的な人たちがエイドリアンの自宅に侵入。
    エイドリアンは地下室的なところに監禁されていた。
    実は全ては兄トムの仕掛けたことだった、と。

    ***

    警察署。
    セシリア「犯人はトムじゃない。エイドリアン。これが彼のやり方。」
    ジェームズ「そんなの誰も信じない」

    ジェームズ、セシリアの話を信じてくれない。

    ***


    セシリア、エイドリアンに電話。

    エイドリアン「君から電話をくれるなんて」

    ***


    きれいな服着て口紅塗ったセシリア、エイドリアンの自宅へ行く。

    食卓。

    セシリア「お腹の子の父親になりたいなら誠実になって、本当のことを言って」
    ジェームズ「何、本当のことって。君は時々混乱する。これはサプラ~イズじゃない」

    ジェームズ、セシリアをハグ。
    セシリアも「そうね」ってな感じでちょっと泣く。

    このやりとりをジェームズが外で盗聴してる。セシリアが頼んだ。

    セシリア「メイクを治してくるわ」
    セシリア、トイレ。
    鏡を見て決意。「さてと」ってな感じ。


    食卓。ジェームズが1人でステーキ食ってる。

    ジェームズの右手が勝手に動き、ジェームズの首を掻っ切る。大量出血。叫び声も出ない。ジェームズ倒れる。

    ちょっとしてからセシリア登場。
    セシリア「ぎゃああああああ!ジェームズ!!!!」

    緊急ダイヤルに電話
    セシリア「一緒にいた人が急に自殺したんです!」

    全てを監視カメラが撮影している。

    セシリア、監視カメラの死角に移動。
    この映画始まって以来の正気な顔のセシリア。

    セシリア、瀕死のエイドリアンに向かって「サプラ~ズ」。

    セシリア、カバンを持って家を出る。

    一部始終を聞いていたジェームズが来る。

    ジェームズ「セシリア、大丈夫か!」
    セシリア「大丈夫よ、大丈夫。私を見て。大丈夫でしょ」
    セシリアの顔、本当に全然大丈夫な顔。

    ジェームズ、セシリアのカバンの中に透明スーツが入ってるのを気付く。

    セシリア「彼は自殺したの。聞いてたでしょ」
    ジェームズ「ああ、彼は自殺した…」

    ジェームズは家に入る。
    セシリアは外へ。

    フッフッフってな表情のセシリアの顔のアップ。
    セシリアは透明スーツを持っている。

    終わり。

    ***


    原題『The Invisible Man』
    Manには男という意味の他に「人間」という意味も。
    男だけじゃない。
    邦題『透明人間』。
    女性も。
    透明スーツを持ったセシリア、次はどんな活躍を?

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    全然知らなかったもんで、この映画の存在を。
    なんかみんなが『透明人間』サイコーサイコーみたいなことで盛り上がってるので上映されてからやっと知りました。

    ポスターもクールでいいですね~。

    あとタイトルも良い。
    『透明人間』。
    原題『The Invisible Man』のままじゃなくて邦題つけてくれてありがとう!
    そのままなんだけど、『透明人間』。
    人間。人間なんよ。


    ***


    四コマ映画「透明人間」→ 4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...


    ***


    いやぁもうほんとに面白い。
    映像かっこいいし、音楽もかっこいい。

    エンドロールは音楽だけなんだけど、音楽カッコ良すぎて最後までビシッと座って観てました(聴いてました)。
    他のお客さんもほとんど最後まで席立たなかったですよ。

    余韻も良かったしね。。


    ***


    1897年のH・G・ウェルズの小説で描かれた透明人間は〝怪人〟の一種ですね。
    人造人間とか狼男とか、その感じ。

    しかも最初の透明人間は、透明になることと本人がサイコパスであることは別問題でした。
    たまたま透明薬の副作用でサイコパスになっちゃった男の話。


    ***


    現代においての〝透明人間〟は病理ですね。
    透明になりたいという欲求。

    今回の透明人間を見て
    SNSで実体を隠したまま活躍してる人たちみたいだなと思いました。

    自分の姿は見えないし、自分は安全なところにいるんだけど、誰からも束縛されずに自由に動いて、周りに影響を与えたい人。

    この男は最初からサイコパスなんです。

    昔の透明人間は薬を売って金持ちになるぞ!しか思ってなかったから、透明になるっていうことをリアルに想像できてなかった。

    今回は、ある目的を達成するために透明になった。その時点でサイコパス。


    ***

    そういえば、物語のスタート位置がすご~~~~~く面白かったですね。
    あんなシーンから始まります?普通。

    観客はこの2人に何の思い入れもないのに、あのシークエンスを長々と見せられて、それでも死ぬほどハラハラさせられる。

    どっちが悪でどっちが正義がわかんないのに。「がんばれ!」って思っちゃう。

    ***

    しかも、
    この映画が『透明人間』であることを知ってる観客だからこそ
    もうカメラアングルだけで、怖い。。。

    妙に余白のある画角。
    じわじわと透明人間の恐ろしさを見せつけられます。

    ***


    たぶんここまで素晴らしい映画になるとは誰も思っていなかったんでしょうね。
    この映画に漂うB級感が邪魔になっちゃってました。

    本来ならこのB級感は愛すべきポイントだったはずですが、全体の完成度からするとそぐわない。。
    特にラストの展開は。。

    でも、同時にこのラスト大好きなわけよ。。
    もう書いてることめちゃくちゃ。。


    ***

    四コマ映画「透明人間」→ 4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...

    ***

    いやぁ褒めたりないけど、さっさとオチを書きたい。

    ネタバレは以下に。





















    エイドリアンを殺害したセシリアは透明スーツを鞄に詰めて、
    「ふふふ」ってな表情。

    セシリアが映画始まって以来のまともな表情になっちゃうので、、
    え?最初から最後までセシリアが計画したこと??
    って思っちゃう。

    今までの心神耗弱は演技だったの??と。
    でもまぁそれはさすがに考えにくい。

    だとしたらあの表情はやりすぎ。。

    ***

    で、セシリアは透明スーツを手にしてるわけです。

    原題『The Invisible Man』

    『透明男』ではないわけです。
    『透明人間』!
    透明女も含まれますなぁ!

    ヨッ!
    セシリア版透明人間っ!

    次作『透明人間~セシリアという女~』ですよ!!!


    ***


    って思って興奮してたのに、、、

    『Invisible Woman』のリブート制作がもう決まっていて
    主演・監督はエリザベス・バンクスっていう別の女優(兼監督)さんが撮るみたい。。

    じゃあセシリア版はやんないのかな。。下がるわぁ。。


    ***


    ラストは以下に。


    セシリアは刑務所の病棟にいる。

    エイドリアンの兄トムが面会にやってくる。

    トム「犯罪犯したし、精神耗弱状態だから、弟の遺産相続を受ける資格がない。自分でサインしてくれ」
    セシリア、サインない。

    トム小声で「弟は君から離れない。絶対にやり遂げる」

    トムもエイドリアンが死んでいなくて透明人間スーツを着て活動していることを知っていた。
    (というかエイドリアンに利用されている)

    セシリア「サインはしない」と言い放ち、書類を床に叩き落とす。

    トムが書類拾ってる間に、トムのバッグに差してあった万年筆と、テーブルにくっついていたガムを取る。

    トム、帰宅。

    ***

    セシリア、独房に戻る。
    夜。

    独房のシャワー室の上に、ガムで貼り付けた万年筆を隠してあった。
    それを取って、自分の左腕に突き刺し肘の内側くらいまで切り込みを入れる(でもほんと血出なかったのは何なんだろ)。

    セシリア「あなたの思い通りにはさせないわ」的な発言。エイドリアンが欲しいのはセシリアとお腹の子供。死んじゃったら困る。

    セシリアの腕が掴まれる。エイドリアン登場。

    セシリア「現れたわね!」と万年筆をエイドリアンにブッ刺す。よろけたエイドリアンに3回くらいブッ刺す。

    透明スーツの調子が悪くなって、所々黒いスーツが見え隠れする。

    そこに警備員。
    警備員、頭と左肩だけの黒いスーツの謎の存在を目にするが意味わかんないのでたじろぐ、そのすきにエイドリアンが警備員を殺害。

    セシリア、独房から脱出。

    警備員が8人くらいに駆けつけるが次々とエイドリアンに殺される。

    透明スーツが見えたり、消えたりするが、ちょうど便利なタイミングで切り替わる。

    ***

    エイドリアン、外へ。外は大雨。セシリアがエイドリアンを追う。

    大雨の日を狙ってセシリアはこの計画を実行した。
    雨が降っていればエイドリアンの存在が見えるだろうと、思ったんだけど、意外と雨ではそんなに見えない。。
    (1934年版は雪が積もってました。雪だったら足跡100%残るけど)

    駐車場に車も止まってるし、エイドリアンが隠れる場所はいっぱいある。作戦ミス。

    エイドリアン、セシリアの首を締める。
    「君は殺さない。君が僕の邪魔をすれば、君の大事な人を殺す」

    エイドリアン、車を奪って逃亡。
    セシリアも追突事故を起こした車を奪って追いかける。

    セシリア、ジェームズに電話。
    「シドニーが危ない。すぐに行って」

    ***

    ジェームズの家。シドニー、寝ている。

    シドニー、何かの存在を察知。ジェームズ(父)からもらっていた痴漢撃退用スプレーを空間に噴射。
    見事エイドリアンに命中。
    エイドリアン苦しむ。

    そのすきに、シドニー部屋から脱出するも、エイドリアンに捕まり、暴行を受ける。

    そこにジェームズ帰宅。
    「セシリアの言ってたことほんとだったんだ!」ってな感じでエイドリアンと格闘。
    筋肉隆々のジェームズだがエイドリアンに馬乗りになられてボコボコにされる。失神。ジェームズはもっと強く戦った欲しかったなぁ。

    でそこにセシリア登場。
    「シドニー、下がって!」
    消火器を噴射。

    ※消火器も痴漢撃退スプレーも映画中盤で登場済み。

    白くなったエイドリアンに向けてセシリアが発砲。エイドリアン、死亡。ジェームズは起き上がる。

    透明スーツの顔の部分を剥ぎ取ると何と中に入ってたのはトム!
    「トム!」
    トム!ってセシリアが言ってくれたからわかったけど、トムの顔って覚えにくいし、マスクとった顔は思いっきり上にひっくり返ってて誰なのかわかんなかったよ。っていうか、エイドリアンの兄の名前がトムだってこともそんなには周知されてなかったよね。

    ***

    SWAT的な人たちがエイドリアンの自宅に侵入。
    エイドリアンは地下室的なところに監禁されていた。
    実は全ては兄トムの仕掛けたことだった、と。

    ***

    警察署。
    セシリア「犯人はトムじゃない。エイドリアン。これが彼のやり方。」
    ジェームズ「そんなの誰も信じない」

    ジェームズ、セシリアの話を信じてくれない。

    ***


    セシリア、エイドリアンに電話。

    エイドリアン「君から電話をくれるなんて」

    ***


    きれいな服着て口紅塗ったセシリア、エイドリアンの自宅へ行く。

    食卓。

    セシリア「お腹の子の父親になりたいなら誠実になって、本当のことを言って」
    ジェームズ「何、本当のことって。君は時々混乱する。これはサプラ~イズじゃない」

    ジェームズ、セシリアをハグ。
    セシリアも「そうね」ってな感じでちょっと泣く。

    このやりとりをジェームズが外で盗聴してる。セシリアが頼んだ。

    セシリア「メイクを治してくるわ」
    セシリア、トイレ。
    鏡を見て決意。「さてと」ってな感じ。


    食卓。ジェームズが1人でステーキ食ってる。

    ジェームズの右手が勝手に動き、ジェームズの首を掻っ切る。大量出血。叫び声も出ない。ジェームズ倒れる。

    ちょっとしてからセシリア登場。
    セシリア「ぎゃああああああ!ジェームズ!!!!」

    緊急ダイヤルに電話
    セシリア「一緒にいた人が急に自殺したんです!」

    全てを監視カメラが撮影している。

    セシリア、監視カメラの死角に移動。
    この映画始まって以来の正気な顔のセシリア。

    セシリア、瀕死のエイドリアンに向かって「サプラ~ズ」。

    セシリア、カバンを持って家を出る。

    一部始終を聞いていたジェームズが来る。

    ジェームズ「セシリア、大丈夫か!」
    セシリア「大丈夫よ、大丈夫。私を見て。大丈夫でしょ」
    セシリアの顔、本当に全然大丈夫な顔。

    ジェームズ、セシリアのカバンの中に透明スーツが入ってるのを気付く。

    セシリア「彼は自殺したの。聞いてたでしょ」
    ジェームズ「ああ、彼は自殺した…」

    ジェームズは家に入る。
    セシリアは外へ。

    フッフッフってな表情のセシリアの顔のアップ。
    セシリアは透明スーツを持っている。

    終わり。

    ***


    原題『The Invisible Man』
    Manには男という意味の他に「人間」という意味も。
    男だけじゃない。
    邦題『透明人間』。
    女性も。
    透明スーツを持ったセシリア、次はどんな活躍を?

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published : 2020/07/23

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