高橋麻佑

イラストレーター

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東京都練馬区

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高橋麻佑

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  • 初ライブペイント作品について、

    2012/10/18

    活動記録

    作品として先日登録している、
    初ライブペイント作品の解説です。

    答え合わせしてみようかな、という方だけ読んでくださったらいいなと思います。


    タイトルは『「町」の色が溶け合って』です。

    世界地図を見てもわかるように、「国」や「町」は場所が決められてしまっていますよね。
    「国」「町」「建物」、これらには口もないし足もない、手もない。
    気持ちもないわけです。当たり前って思うかもしれないけど、
    当然「国」同士が直接歩いてきて、「こんにちは」って挨拶して握手することなんて出来ないわけです。
    例えば、アメリカという「国」自体に足がはえて、とことこ歩いて日本の隣まで来た!
    なんてこと、起こり得ないわけです。

    でも、
    「家」に足がはえて歩くことはなくても、
    「建物」から手がはえて伸びることはなくても、
    風がその「町」のにおいを知らぬ間に運んでいったり、
    その「町」にしかない食べ物を仕入れて興味を持ってみたり、
    その「町」に住んでいる人間が相手の「町」へ出かけて、相手の「町」の文化、雰囲気、人柄を連れて帰ってくることだってある。

    こんなふうに、見えないところでお互いの要素要素を運んで、その度に小さな「はじめまして」が生まれて、
    お互いの色が混ざり合っていく。
    そんなことがこの世界では起きているんだろうなあと思います。


    でも、目では見えないです。
    だから絵にしたら面白いかな、と思ったわけです。


    オレンジ色、青色の、ふたつの全く異なる性格、特色を持つ「町」があったとしたら。


    この絵みたいに、オレンジと青がお互いに行ったり来たりして、
    知らぬ間に「色」が溶け合っているんじゃないかなと思ったんです。

    その「町」にしかない文化だったり、
    しきたりだったり、
    食べ物だったり、
    自分の場所にはない「色」が知らぬ間に伝わってきて、
    にごったりぼやけたりする。

    そんな様子を一枚の絵にしたとき、
    綺麗に見えたらいいな、っていう想いを込めて描きました。

    自分の持つ大事な「色」を汚されたり、支配されて「色」をなくすようなこともあるかもしれないけど、
    それぞれが持つ「色」がうまく溶け合って、全体を見たときにやわらかく見えたらいいよなあと思ったのです。






    こんなふうに書いていますが、作品のコンセプト、持っていき方がなんとなく決まったのは下半分の建物をひたすら描き終えてからです。

    途中で「あら、これ終わらないかもな」って正直思うこともありましたが、いつものように描きたいものがわかって、伝えたいことがわかってきたとき、描くのがさらに楽しくなりました。

    見てくださっている方がいるから、「ストーリー」を考えて描くとゆうこれまでに体験したことのない気持ちに出会いました。
    だからなおさら、自分でもやっていて面白かった。


    この日記を読んで答え合わせをもししてくださかった方いたら、
    どんな気持ちか知りたいなと思います。


    では、また描く日まで!
    おやすみなさい!

  • 2012/10/6〜10/8@ DesignFestaGallery原宿 個展「空想建築展」&初ライブペイント

    こんばんは。 約1年ぶりに日記書きます。

    2012/10/6〜10/8の3連休に、
    DesignFestaGallery原宿にて個展「空想建築展」をやったので、
    それについてのお話になります。

    まずは、来てくださった方、見に来てくださった方にお礼を!
    本っ当にありがとうございました。


    たくさんの方に見ていただいて、声をかけていただいて、
    本っ当に嬉しくて、刺激的で、楽しくて、
    最高の3日間でした。

    すこし時間がたってしまいましたが、
    この展示で感じたこと、見たこと、一つ残らず忘れたくなくて、ちゃんと残しておきたいので久々に文章書いてみます。


    今回の展示の大目玉は、
    なんといっても初のライブペイントでした。


    もう、かれこれ1年くらいずーっとやってみたかったんです。
    2年前から絵を初めて、どんどん絵を描く対象の紙のサイズは大きくなっていく。
    ついには会社で仕事中に真っ白い壁を見ていると、
    「こんだけ広い壁に自由に絵を描けたらめちゃくちゃ気持ちいいだろうなー。」
    「描きたい、描いちゃおうかな」とか考えるようになってしまいました。

    法律なくなったらとりあえず、まず私は間違いなく壁に絵を描きたいなーって思ったり、
    だんだん想いが爆発してきてしまって、
    「これはさすがにやらんとまずいな」って。

    そんな自分の中の葛藤があったこともあり、
    ライブペイントという形式をとり壁に2m×1.4mのキャンバスを貼って、
    ポスカとアクリル絵具でひたすら3日間絵を描き続ける、という初の挑戦を行いました。


    ライブペイントという形式をとった理由はもう一つあって、
    今回の展示のタイトルになっている「空想建築」という言葉が
    まさにそれを現わしているのですが、
    簡潔にいってしまえば「完成までの過程を見せることに意味がある」と思ったからです。

    自分の絵は大抵、とにかく「描きたい」気持ちがあふれて、
    頭より体がもう動いてしまうような感じで、描き続けて出来あがります。

    最初は自分でも何が出来るのかわからないけど、
    そうやって気持ちのままにがむしゃらに描いているうちに、
    だんだん自分が何が描きたかったのか、何で今この絵を描いているのか。
    何を伝えようとして描いているのかが、わかってくるんです。

    「自分の中にあるもの」がどんどん形になっていく。
    「描きたい気持ち」から、空想、発想がどんどん組み立てられていく。

    そんな、「やりたい気持ちに隠された「気づき」を丸ごと形にする」
    ということを大事に絵を描いているので、
    「完成品」ではなくて「過程」も公開する必要があるんじゃないか。
    そんな風に思ったのです。



    空想、イメージがどんどん組み立てられていく場面も作品のうちなのかもしれない。
    過程を見せてこそ、全部を見せたことになるのかもしれない。
    そんな2つの理由が合わさって初のライブペイントに挑戦することを決めました。



    どうにか普段の画風をそのまま出したかったので、
    ペンでひたすら描きたくて、ポスカを選択。
    実際、キャンバスにポスカで絵を描いたことなんてなかったし、
    今まで描いた絵の20倍ぐらいの大きさだし、
    ぜんぜんどうなっちゃうかわからなかったです。



    でも、いざ始めたらいつも通り夢中になって描いてました。
    いつも家で描いているようにペンが止まらなくて、
    それに加えて、広い場所で、3日間という時間をまるまる絵に使えるから、
    ものすごく開放的な気持ちで描き終えることができました。

    本当にやっていて気持ちよかったです。


    1日目に来てくださった方が「完成を見たい」といって3日目また来てくれたり、
    原宿に買い物に来た人がふらっと寄って、また帰りに気になると言って寄ってくれたり。
    はたまたずーっと椅子に座って見てくださる方もいました。
    外国人がの方が話しかけてくれて、言葉はわからないけどハイタッチしたり肩を組んだり、
    面白いからといって友達をつれてきてくれたり。
    これないけどツイッターでずっと応援してくれる方などもいて、
    これまでの展示では絶対に味わえない形の出会いがたくさんありました。


    今回の展示を通して私と出会ってくださった方、
    私の絵を見てくださった方、本当にありがとうございました。


    最後に、今回の展示でめちゃくちゃ勉強になったこと、
    やってよかったと思うことを残しておこうと思います。


    まず、1つめは自分が実現したかったこととは全く別のことが、
    この展示を通して実現できたということです。
    それは、私の絵を見てくださった方と接することで知ることができました。

    今回の展示で私が実現したかったことは、
    『リアルタイムの「自分の心の中、頭の中」のアウトプットの連続』を見せる、とゆうことでした。
    言葉だったら、そこらじゅうで起きていることかもしれませんが、
    それが聴覚的にではなく視覚的に入ってくるもの=「絵」の場合って少ないんじゃないかな』と思ったのです。
    なかなか面白いものを見せることが出来るんじゃないかな、と。


    でも、実際にやってみて、一番面白いこと、
    やりたい目的はそこじゃなかったのかもしれないということに気がつきました。

    私の絵を見てくださる方が、
    想像を膨らませながら自分じゃ全く思い付かなかった発想をプレゼントしてくれる。

    これが何より面白いことなんだなあと、
    3日間の展示を通して知ることが出来ました。

    目をきらきらさせながら、
    自分の絵に興味を持って話しかけてくださるお客さんの姿を見て、
    タイトルや解説などの文字でイメージが固定されないことによって、
    「見る側の方ならではの自由な発想」を組み立てる機会を作る。

    絵の展示ではそういった場を作ることが出来ることんだって、
    初めて気付きました。
    普段は展示をしてもあまり在廊することが出来ないので、
    これからはそういう機会を逃さないようにしたいなと思います。

    話しかけてくださった皆さん、
    絵を見て下さった方が「気づき」をくれました。
    そんな方々のおかげです。本当に。

    今回はライブペイントに加えて通常通り完成品の絵も飾っていて、
    初めてすべてタイトルはつけない状態で飾ったんですが、
    それが本当に良かったなと思ってます。
    (私が何を考えて描いたか、それを知りたい方にだけ解説を見てもらう。
    そんな形式をとっていました。)

    そのおかげで、
    私の絵が「空想の組み立て」が見てくださる方に対して語りかけて、
    見てくださる頭の中にも「空想の組み立て」が動き出す。

    そんな出来たてほかほかの「空想の組み立て」を、
    「言葉」で変換された状態で聞けるという面白い体験が出来たわけです。


    こんな面白くて素敵なことってなかなかないなって、本当に心から思いました。


    プロフィールにも書いた、
    私がもともと「絵でやりたかったこと」が少しできたんじゃないかなって思います。

    もう1つは、今回の展示で一番うれしかったことでもあるのですが、
    赤ちゃんを抱いたお父さんが私の展示を見てくれたとき、
    私の描いた「のびのびーさん」の絵を見て、赤ちゃんが指をさして笑ったこと。
    私の名刺に描かれた「のびのびーさん」をずっと見て、
    ちっちゃい手で名刺をぎゅっと持って離さない赤ちゃん。

    同じキャラクターのポストカードも、本当は販売していたのですが、
    嬉しくてお父さんにあげてしまいました。
    そのポストカードまでも、ぎゅっとにぎりしめて絵を見つめ続ける赤ちゃん。
    それはそれは嬉しかったです。


    そんな現象を起こせるような絵を、
    たくさん描いていきたいなと思いました。


    そして、この赤ちゃんのおかげで、今後の絵の活動のヒントをもらえた気がします。
    「また絵本を作りたい」という、
    1年前ぐらいに埋もれかかっていた気持ちを再燃させることが出来ました。

    これからもたくさん、「描きたい」気持ちをまるごと形にし続けて、
    自分の発想の子どもを生み続けていきたいなと思います。

    ライブペイントは、絶対にまたやりたいです。




    しかし、反省点もあります。
    それは、「完成を見たかった」といって帰っていく人たちに対して、
    しっかりとした対応が出来なかったこと。

    完成させること、描くことに夢中になってしまったからだと思います。
    そのあたりもしっかりと見直して、見せ方を工夫していきたいです。

    もう少し良い手段を考えていきたいなと思います。



    それにしても。
    私は、やっぱり自分のやりたいことに思い切り時間を使うために、
    お金を稼がなければいけないんだなあと改めて実感しました。
    やりたいことを思い切りやるためには、
    うまいものを食べてお腹いっぱいエネルギー満タンにして挑める状態にしておきたい。
    いつやりたくなるかわからないから、尚更ですね。
    そのためにはやっぱりお金が必要なんです。
    やりたいことでお金を稼げないうちは、
    つらいけど働いて、でもちゃんとやりたいこともしっかり追い続けて、
    「自分が活き活きしていられる場所」を作り続けなきゃなあと思いました。
    そして、今回のように展示で得た「出会い」を、
    大事に大事につないでいこうと思います。


    今回のライブペイントの解説は次の日記に書きます。
    イメージの固定はしたくありませんが、
    もし興味がある方は自分の頭の中に浮かんだイメージと是非答え合わせをしてみてください!


    ではでは、
    最後にもう一度。


    三日間、本当に、本当にありがとうございました。
    展示を次回やるのは、恐らく来年になると思いますが、
    今回得た経験を生かして頑張ろうと思います。

    なので、よかったらまた遊びに来てみてください。
    よろしくお願いします。

    麻佑-Mayu- 2012.10.15.mon

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