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2011/08/26
ここ1年ほど、ずっと避けてきたことがあります。
それは
キャラ絵を描くこと。。。
ご存知の方がいらっしゃるか判りませんが、昔は違うペンネームでキャラ絵ばかり描いていました。
300枚くらいかな、現在は公開していませんが、今までの作品の9割はいわゆるマンガ絵のキャライラストばっかりでした。
現在クリバンのポートフォリオにアップしているものや、Hoimiさんに登録してもらっているものは、数少ない方のマイナー部類になります。
まぁ、なぜそうなったのかと言いますと、「これからの自分の方向性はコッチなんだ!」と決めたかったからなんですね。キャラ絵に飽きたというより、行き詰ってしまって。
元々、マンガ県アニメ郡ゲーム村出身の自分ですが、どうにも中途半端でして。
同人やってるわけでもなく、最近のアニメとかゲームとかその辺に詳しいわけでもなく。
キャライラストは好きだったけれど、仕事にはできないし、オクイラにしてもペースは遅く、クオリティも下がる一方で(時間がなくなってきていたわけですから当たり前なのですが;)、次第に売れなくなり、ああもうやめようかな…と。
いわゆるオタクっぽいのものから解脱して(笑)、部屋に飾っておいても恥ずかしくないものを描きたいなと思うようになったのでした。
が、しかし、
描きたいと思っても、そう思い通りに描けるわけではないのです。。当たり前ですが。
やっぱり練習しないと、描き慣れないものはなかなか描けない。
廃墟っぽい町とか、クラシックアンティークな絵本の世界とかが大好きなのですが、いくら好きな世界でも、やっぱりある程度の経験を積まないと描けるようにはならないんですよね。
それに比べてキャラ絵は、小学生のころから描いていただけあって、ブランクがあってもまぁそこそこ描けるわけです。
諦めた世界、と言ってしまえばそれまでだけど、その燃え尽きてしまった夢の燃えカスが自分には残ってるんだ、と思ったのでした。
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▲そんなわけで、久しぶりに描いたキャラ絵ラフ2枚です。
売れないかも知れないけど、またオクイラもやりたいな。
2011/07/13
久しぶりに絵の具で絵を描きました。
絵を描く時間は、純真で楽しい時間……かつてはそうでした。
でも今では、私にとっては絵を描くことの「楽しみ」は半分もありません。
半分以上は「こんなことをしてていいのか」「他にもっとやるべきことがあるんじゃないのか」「こんなことをして何になる」「どうして描くことをやめられないのか」という「苦」の感情です。
昔はこうじゃなかった…後悔ばかりしても仕方がないけれど。
古今東西、絵を描く人はたくさんいて、でもその中で胸を張って「絵描きです」と言えた人はきっと一握りなんだろう。
ほとんどの人は、暗い場所で、孤独と闘いながら描いていたはずだ。
私は、子供が泣いてもすぐには筆を置けない自分にショックだった。
これじゃあまるで、子供を車内に放置してパチンコに興じる親と同じじゃないのか。
それまでは純粋な楽しみだった趣味は、罪悪へと変わった。
「take it easy」という言葉が好きだ。気楽に考えて、ってことだと思う。
趣味があることは悪いことじゃない。忙しくても、やることをやってたまに手の空いたときに、描けばいいじゃないか…そう考えることもできる。
きっとそのほうがいいんだろう。
子供にとって「親が穏やかである」ということはとても重要だから。
苦悩は続くだろう。でもそれは、どの道を行っても同じことなんだ。
(…イラスト「スープ」「まよいみち」「夢のかけら」辺りは、ほぼこのようなことを考えながら描いたものです。)
私にとって、Hoimiさんのシステムや、オクイラで原画を売ることなんかは、「お金になるかもしれないから、私の絵は無駄じゃないんだ」という…一種の言い訳のような、救いのような存在になっています。