宮尾節子

m
r

宮尾節子

詩書き

  • 3

    Fav 3
  • 9

    View 58,450
  • p

    Works 111

WORKS

文学・文芸 > 詩

別れます

9

View
510

3

Fav
0

1

Comment
0
  • C
    作品を拡大
  • B
    作品一覧

別れます
          宮尾節子

「別れます」と書かせたという詩を
読んでいて、至る事情は知らないが。

「別れます」と書かされた心を思う
お習字のきらいな子どもがお習字を

叱られながら、泣き泣き書くように
して書いたんだろうな「別れます」。

食べてはいけないものがある。
子どもの頃に、学ぶこと
生きるために

なってはいけない好きがある。
おとなになって、学ぶこと
誰かのために

生きづらいのは、人ではなくて
人のこころ、なんだなあ。

そらの小鳥やみずの魚が「別れます」が
さっぱりわからないように、むねの心も
きっと「わかれません。別れられません」。

だから、こどもに、お習字を教えるように
「別れます」と、手に書かせている。

「いやです」と書きたいこころに逆らって
一生懸命手が書きました「別れます」。

Other Works

jシェア

別れます

by 宮尾節子

  • iライセンス

    設定しない

1

Comment

  • FAVをして作品の感想・コメントを残しましょう

    3
    FAV

jこのページをシェア

別れます

by 宮尾節子

  • iライセンス

    設定しない

published : 2015/11/07

閉じる
k
k