今年の春以降の東京の空気はとても悪いです。平和の祭典東京オリンピック開催に後押しされた建設ラッシュによる影響も原因の一旦なのだろうか。数値は見てなかったのだけど、かつて見えた東京タワーや、東京スカイツリーが空に漂う美しきなき微粒子のために霞み、同じ場所から見えなくなっていく頻度が増えた今、便利さと引き換えに10年以上住んできましたが、ここにいる意味を考え直さずにはいられません。

掲げられているデータは信頼できるものかは確証を得ていませんが、SPRINTERSというWEBページで、日本の各地域の大気エアロゾル（微粒子）データは公開されていることを、昨日私は知りました。

空気はやっぱり綺麗でなくてはいけません。

2015年8月1日（土）

自由を求め、準備のために滑走路を助走する期間が８月で５カ月目に入りました。

そろそろ大空に小型飛行機は離陸できそうでもありますが、まだまだ油断はできません。

ところで最近はアメリカ人とインターネットを介して交流する機会が増え、英語ボキャブラリーは少しずつですが自然と増えていきます。そんな中、私はなにか気兼ねなく日々の気持ちを気軽に綴れる場所をと求め、ひとまず過去に少しいたここに着地しました。ここで新しい場所がみつかるまではしばらく、好きなように言葉を重ねていこうと思います。

*　 * 　*　

今、私がほしいものは何でしょう。

問えば、年を重ねた今、足りないものだらけの今、明確に浮かび上がってゆきます。

でも、細かく複雑な毎日の日常は、こういった大事なことを埋没させてしまうことに最近ね、気が付きました。

思ったことは、明日ではなくすぐにする人こそが、シンプルに行うひとこそが成功を目標を叶えるのだという人の言葉は正しいのです。せめて、すぐにでなくても、紙や手の甲にそれをボールペンや黒マジックで書いて忘れないように、胸に、予定に刻むようしないと、大事な大事な自分のほしい困難なものは叶わぬものとなってしまうのでしょう。

「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」
世阿弥

美しき花は、見せる直ぐ前まで秘密にしていなければ、美しさを全て感じ取ってもらう事は出来ない。転じて秘密こそ芸能において最大の肝である。珍しきと面白さを追求するには、意外性がなければいけない事を世阿弥は、暴かれた門外不出一子相伝の書「風姿花伝」の一節で述べています。

最近は手持ちのCDよりネットラジオをBGMとして流している事が多いです。
今日チャンネルを合わしているのはLOUNGE．FMです。

http://www.lounge.fm/

３月１１日の国難と言われる大震災以降、日本は一変し、多くの方の共通価値観が変貌していったように見られます。当たり前にあるかと信じていた事が当たり前ではなくなったからです。
東日本は、大地震による倒壊に始まり、続いて大津波による甚大な被害、そして放射能放出という世界中の人類が最も避けたい事態により「復興」があるのかも今は知れません。

一部の方々は赤十字に大小の募金を重ね、あるカンフー俳優は全財産を寄付すると公表。携帯電話会社の某社長は個人で１００億円の寄付と、今後の給与全てを寄付すると発表。日本人プロゴルファーの1人は本年度の全賞金の寄付を表明。

そして僕は特に目立った行動はしていません。
世界中の動向を断片的にニュースより得ているだけです。

今夜、多くの知人がここが心地良いのかうちに来ています。
なんでしょう、もう８人も。
なんだ、みんな呼べばいつでもすぐ来てくれるんだったの？

｛いつでもって訳ではない。なんとなくだい｝

なんとなく？

｛君はでも特別かもね。現世とこちらの境目にいる人だから｝

車両衝突、炎上、君の死、もう１５年前にもなるのか？

{ああそう、そうだったかな、僕。ようやくこの前、苦しみから解き放たれたようなんだ}

この前？そんなに長い間も。

｛長いのかな？でも君は僕よりずっと長い間耐えてる苦しみがあるだろう｝

ああ、そうかもね。でもようやく今年になって多くは消えたんだった。

【おめでとう。あはは】

ああ、君、ようやく目を覚ましたかい。

君が病院で逝く数日前、意識不明の君の手を握った時、胸に伝わった君の心を忘れない。確かに君の意識は動けないけどあったんだ。感じたよ。

【おはよう】

ああ、そうだ、思い出した。

【何を？】

ああ、僕は、僕は、君のお別れをした場所で、その場所で、君の分まで僕は頑張って生きる。そう、そうだ、そう誓った。誓ったのにそれを忘れてた。

ああ、そう、うん。改めて君の分だけ懸命に生きる。

【なんだ、君はいつも懸命じゃないか】

そうかい、君、ありがとう。

【ただ本当に君は悲しいほど不器用なのが気の毒だけどな】

悲しいほど不器用？　ひどい事、言ってくれるじゃないか。

【だが大丈夫だろう】

だがって？

【ああ、だが大丈夫だ。しばらく君の力になろう。僕の家族の世話が一段落した所だしね。最近、僕は日本中を旅してた所だったんだ、次の旅に出たくなるまでついてるし、君もつく】

君がつけば僕もつく。素敵な韻だよ。ああ。


[よかったじゃないか、君]

ああ、君は、ええっと。

[中学生に戻ったから分からなかったか？]

…その、うーん。もしかして、いや、あの、そうか、Ｉだ。

[酒を飲むよりなにか別のいい事を始めている]

もうどうにもならないくらい座った椅子から腰が重くなってしまって上手く動けなかったのです。手の届く所にあったオレンジのＲＨＯＤＩＡのメモ帳に芯に５色の色が混ざった色鉛筆で落書きを始めたのでした。

ＰＬＥＡＳＥ　ＭＡＫＥ　Ａ　ＳＭＩＬＥ
そう虹色で自分自身に言い聞かせるように文字を走り描いて、それから流れるようにクルクルと線を走らせ絵を描いたのでした。

数枚目、軽く丸めた両の掌で瞳と頬を覆う、指の隙間からは涙を流す瞳。そして口元は作り笑い。そんな絵を描こうとして、顔を手で覆う仕草をしたら、思いがけず僕は涙ぐんでいたのでした。

「満たされる」
それは幸福な言葉なのだろう。

数多く満たされる程、それは幸福である。

ひとまず僕は今、白ワインと食事で満たせれている。
でもそれだけでは、とても足りない。

時々、昔を懐かしむ、良かった事や素晴らしかった事。
良き思い出は宝物だ。でも重いものでもあるような気分にもなるのさ。

思い出に囚われるすぎるのは、でも、きっと良くないんだ。
多く、今と未来を抱いて、まだ僕は進んでいく。

やさしい心遣いを貰う。
ああ、この人はこんなに優しい人だったんだ。

そんな、あまりにもやさしい心遣いに戸惑った昨夜です。

武士道がどんなんなのか僕は日本人ですが、よくわかりません。
でもなんとなく分かるような気もします。
最近になってようやく知った事、樋口一葉の前の新渡戸稲造。この人、一体何したからお札になったの？って。この人こそ、英語で「武士道」という本を書いて当時のアメリカ大統領ルーズベルトに日本人の国民性を教えて、日本人ってすごいじゃんって思わせた人だったみたいなんだ。ただ眼鏡かけただけの、がり勉のおっちゃんじゃなかったんだね。

窓から差す光が眩しい。
これから眠りにつくには明るすぎる。

朝はいつも慌しく過ぎていき、夢の余韻を楽しむ時間はなかなか取れません。
今朝は美しい夢の中にいて、目覚めて余韻を楽しむ時間が幸運な事にありました。
優れた芸術家の見る夢はいつも映画のようなものなのです。