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2009/11/20
『蘭 鋳 図』 2005年 (墨・朱墨・胡粉・岩絵具・雲肌麻紙)
さらに、初期の作品ですが・・。
セントラルパークで 池にいる鯉を、ボーっと眺めてた。
「鯉」が 滝を登ると「龍」になる。
・・・という、どこぞやの言い伝えが ありますが。
若輩者の 僕は、まだ「鯉」にも成れていないから
じゃ「金魚」にしよう。 はやく鯉になろう。
そんなこと思いながら描いた 蘭鋳。
この作品を見ると、初心を思い出します。
調子に乗ると、気づかないうちに傲慢になっていってしまう・・; あぁ・・やだ やだ。
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2009/11/20
『蘭鋳舞踏図』
きみは ころころと笑い 新しい洋服を見せた
盛夏の空の真下で くるりと回り 笑う
「もしも君が笑えない日は わたし 君の前で踊るよ
回り過ぎて転んだときは にこりとして。」
僕は何も言わないで 踊るきみの絵を描いた
あまり動き過ぎたから おかしな絵ができたよ
「もしも君が笑えない日は その絵を見て 笑えば良いよ
たとえ 僕がいないときでも にこりとして。」
このときは いつまで続くだろう
今だけは 君のしぐさで笑う
2007年 盛夏の候
* * *
ずいぶん、むかしの作品ですが・・。
たしか、この頃からですか。
作品の中に「人」を描くようになったのは。
いまの自分のテイストの原点みたいなモノなのですかね。
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2009/11/18
『 朱 鷺 図 』
僕が通っていた小学校には大きな裏山があり
小さい頃は専ら その裏山が遊び場でした。
いつも、その裏山が、大きな 生き物のように感じていたんだ。
とてもやさしい生き物。
夕方になると 鳥たちが裏山にある寝床に帰ってきて、
その大きな生き物は、いつも悠々と やさしく鳥たちを
迎え入れているように見えていました。
きっと、昔からあった そんな風景。
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2009/11/17
『大楠樹呼吸図』
ウチの近所にある 大楠木。 途轍もなく巨大です。 県定の 天然記念物。
http://ameblo.jp/kodac1993/image-10264213109-10183407481.html
すべてのことを判っているようで。 そこにいけば いつでも何かに守られてる事を知る。
近くまで寄ると ゆっくりと、でも力強く 呼吸をしているかのように感じます。
あるとき、大楠の下に 一人のお婆ちゃんがいて根元にある お稲荷さんにお参りをしていました。
話を聞けば、そのお婆ちゃんは 毎日こうしてお参りに来ているそうだ。
子どもの頃からずっと。何十年も。
「幹に耳を当てると 水を吸い上げる音が聞こえるんだよ。この木が呼吸しているみたいに。」
「とっても安心するんだよ。」
そう話す お婆ちゃんの表情を見ていたら、幼い頃の彼女の表情が ふと、浮かんでくるようでした。
僕は、大きな樹木が好き。 いろんなことを教えてくれる。
成長し続ける。 正しいと思った方向に胸を張って伸び続ける。
恵みを含ませ水脈まで根を張り、そして幹を太くする。
自分を信じて木は立っていて。 動けない制限という中で 自分を信じて。
だから、成長した樹木の周りには、やがて 人が、あらゆる生き物が 集まってくる。
とっても 偉大。 そんなふうに自分もいつか成れたら。
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2009/11/16
『碧鯨図』
モチーフになったのは、近所から眺められる三重にある この青山高原。
http://ameblo.jp/kodac1993/image-10114085266-10075682636.html
本当に緑のみの景観。この場所から眺める景色が好きです。
ここで大きく息を吸い込んでみると、風の色が見える。
土の匂いがします。新緑の息吹く音までもが聞こえます。
むかしむかしのこと。
大地との約束を果たし すべてのものはどれも その約束から 出来てきた。
約束のもとに集まって 海を作り、山を作り、花を作り 、そして 人を作った。
太陽に、光に、この星の温かさに、ありがとう。 雨に、川に、きれいな水に、ありがとう。
大地に、杜に、お米に、ありがとう。 先祖に、父に、母に、僕の命に、ありがとう。
感謝するべきモノに気づいたら 大切なモノを守ることができるのかな・・・。
2008年 7月8日 この日のこと。
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