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2012/09/27
今年のはじめに個展をさせて頂きました
gallery nearさんの企画展に参加します。
■gallery near 企画展
「TAKE OUT ART! -アートを"お持ち帰り"する小作品展-」
期間:2012年9月28日(金) - 2012年10月10日(水)(*10月4日(木)は休廊)
開廊時間:12:00-22:00(最終日は17:00まで)
くまたに、渡邊 ともに出展します。お近くの方は是非!
http://blow-works.com/gallery/cn16/120928_1010.html
リンク先のgallery nearオーナーの延近さんの文責が
素敵だったので以下、転載させて頂きます◎
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「TAKE OUT ART!- アートを"お持ち帰り"する小作品展 -」に寄せて
好きな音楽を聴く為にCDを買い、好きなファッションで身を包む為に服を買う。好きな本を読み、好物の食事を摂る。そんな個人の趣味嗜好、個性の中に「アートを買う」が介入してこないのは何故か?そんなことを「gallery near」をはじめてからずっと考えてきた。もちろん、アートファンやアートコレクターという人は存在する。時代が流れるにつれ、その数は徐々に増えているようにも思う。ソーシャルメディアが隆盛を極め、アートに関する情報も溢れんばかりに日々流れてくるのも事実。しかし、周りを見渡しても「アートを買った」という声をあまり聞かない。仕事柄、アートを購入したことがある人と出会うことは多い。しかしその方々は、作家やアートファン、美術関係といった、いわゆるアートに深く興味のある人、もしくは仕事にしている人達である。自分自身の親、親類、サラリーマンの友人、知人・・・。身近な人でアートを購入したという話しは皆無なのだ。
近年、日本における現代アートを取り巻く環境は少しずつ変化し、各地でアート作品を展示・販売するアートフェアが頻繁に開催され、前述した特定の層だけでなく、一般の方でも会場に足を運べば、アートを鑑賞し、購入できる機会が増えた。それでも・・・である。それは何故か?アートを買うという行為が、一般の方には根付いていないからではないだろうか?他にも様々な理由がある。価格が高額であったり、またその高額の理由が理解できない、飾るスペースが無い。といった物理的な側面も当然あるであろう。では、そんな物理的な理由を解消し、まずはアートを購入してみようと思える機会を増やせば、何かが変わるのではないだろうか?そんな思いから、本展「TAKE OUT ART!-アートを"お持ち帰り"する小作品展-」の企画となる。本展を企画するにあたり、購入しやすい価格であること、作品サイズは小品であることは当然ながら、我々が日常生活において、何気なくしている行為をアート購入に置き換えることを重要視している。そこで、カフェを併設する当ギャラリーの特徴を活かし、コーヒーを持ち帰るように「TAKE OUT(お持ち帰り)するアート」なのである。カフェでお茶を飲む、コーヒーをテイクアウトするという行為は多くの人にとっての日常のひとコマであり、アートを購入する機会をそういった普段の生活、買い物に見立てることで、アートを買うということがイメージしやすくなるのではないだろうか。
気軽にアートを買う場は生まれた。では、アートを買えばどうなるのか。
どうにもならない。と言うと少し無責任ではあるが、好きな音楽を聴くためにCDを買うのと同じである。好きなファッションで身を包む為に服を買うのと同じである。テレビで流れるメロディが耳に残り音楽サイトからダウンロードしたり。街で見かけた服がお洒落で自身のコーディネイトに取り入れてみたり。何かを所有するということは、自己を満たし、個性を彩るのみである。そういった意味で冒頭の個人の趣味嗜好の中に「アートが介入してこないのは何故か?」という疑問が生まれる。確かに大量消費されるようなものではない。作家が魂を傾け、時間をかけて生み出される代物であり、複製できる技法でない限り、世に1つしか存在しないものだ。誰かがそのアートを購入してしまえば、手放さない限り二度と手に入れる事はできないのである。言い替えれば、これほど個性を彩ることのできる嗜好品は無いということである。世の中の風潮が個性を重んじ始め、オーダーメイドやオリジナリティを追求したものに注目が集まる現代において、世に2人と存在しない作家と出会い、更にその作家にとっても唯一の作品を手にすることは、それだけで生活に豊かさをもたらし得るのである。
現代で活動する作家は作品を通じて自身の思考を表現している。現代に生きる中で蓄積された作家自身の感情や感覚、経験を咀嚼し、自身の最善の表現方法をもって、社会に対し投げかけている。我々が社会に対し思うことを同じように感じ、我々の代わりにアートを通じて代弁しているとも言える。好みのアートを見つけ、購入するという行為は、自身の思考や感覚を共感、共有できる作家との出会いであり、また、応援することではないだろうか。もちろん、これは私のアートに対する考え方、楽しみ方である。ここまで掘り下げずとも、見たまま、感じたまま、好き、嫌い、買う、買わないを判断すればいいと思う。そういった自由こそがアートを楽しむことであり、アートを買うということは、どこまでいっても個人の趣味嗜好に委ねられ、個性をも主張できるものなのである。
作家が作家として生活できない現状において、アートを購入するという意識が少しでも多くの人に生まれることが本展の狙いである。本会場で出展作家に出会ったなら遠慮なく声をかけてみてほしい。作家の作品に対する思いや思考を聞いたりするのはもちろん、世間話でも構わない。そんな作家との出会いから、アートへの興味は生まれ、アートファン、ひいてはアートコレクターとしての扉を開くきっかけになるかもしれない。そして、好みの作品があったならぜひ購入し、持ち帰っていただきたい。部屋に飾られたアートを見る度に、あの日、作家と交わした会話、会場の空気がよみがえることだろう。そして、そのアートは作家の思いと共に、あなたの日常にそっと寄り添い、あなたの個性として人生を彩り始めるのである。
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当ギャラリーは「cafe dining near」というカフェスペースを併設している。入口の看板は「cafe dining near」となっており、店前を通られる方にはカフェとして認識いただいてることと思う。カフェという入口をあえて設けることで、ギャラリーに抱きがちな「入りにくい」「敷居が高い」といった余計な固定概念を払拭し、カフェの認識のままご入店いただくことが目的である。当ギャラリーの思いとして、まずは、気兼ねなくアートに触れる環境を提供し、一般に開放する事が重要と考えており、とにもかくにも、アートに興味を持っていただかなければ、書き連ねた本展の意図も意味を成さないのである。
ギャラリーにとっても、カフェにとっても厳しい時代が続いている。両方を併設することで、相乗を狙う効果が無いわけではない。カフェギャラリーといえば、カフェを経営する為の付加価値としてのギャラリーとして見られがちである。多聞に漏れず当ギャラリーもそのように認識されているようである。
その点について言えば、私の力不足以外の何者でもなく、これは努力するほかないのだが、その認識は全く持って逆なのである。
その理由は前述しているので割愛させていただくが、最も重要な事は、アートファンを増やし、アートを購入することが日常となり、需要と供給が生まれ、作家が作家として生活できる未来が訪れること。いろんな側面から見ても、それだけで日本の未来はきっと明るい。その為にも現代の日本のアート、ギャラリーにおいて、誰もがわかりやすい、入りやすい入口は必要なのだ。少なくとも私はそう考える。そして、その入口の先には、今のアートシーンを築いてこられた名だたる老舗画廊や信頼できる現代美術ギャラリーがあり、アートの楽しさを知ったものは、必ず足を運んでいただけると信じている。そんな入口になれることを切に願い、今日もカフェの看板を掲げ、ギャラリーを運営するのである。
gallery near 延近 謙
- Pray for Japan -
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くまたにたかし・渡邊春菜 それぞれの
イラストがTシャツになって絶賛発売中です◎
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■2012年 最大のアートイベント
【BODAIJU EXPO】に参加します!
http://expo.bodaiju-cafe.com/
●2012年11月24日-25日
会場:NEW OSAKA HOTEL 心斎橋
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