白羽喜百合

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白羽喜百合

グラフィックデザイナー

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by 白羽喜百合

  • i製作期間

    2006/11

  • iコメント

    アガサ・クリスティを読み始めたのは中二の夏だった。コナン・ドイルの探偵ものとは違う推理小説を読むことにちょっと大人のニオイを感じていた。地元の書店の本棚から適当に選んだのが、クリスティの『ABC殺人事件』だった。たまたまそこに在ったのだ。
    作家名は知っていたが、男性だと思っていた。そしてその日その一冊でハマった。アルファベット順に殺人が起きるという単直なアイデアにもかかわらず、世にホームズ以上の探偵がいたんだ! と感心したものだ。

    クリスティ作品に登場する名探偵ポアロの一般像といえば、デヴィッド・スーシェ演じるTVシリーズ『名探偵ポワロ』のポアロ役だろう。
    おなじみのくだりは、卵形の頭、灰色の脳細胞そして見事な髭。エルキュール・ポアロの初登場は処女作『スタイルズ荘の怪事件』(1920年)で、終編『カーテン』(1975年)まで長編は33編、短編は50編以上に登場する。
    その夏は、長編22編と短編全てを読破したが、田舎だったので古本屋、あるいは今のようなリサイクル店は無く、図書館はドイルばかりだった。
    結局、隣町の本屋まで通い詰め、小遣いのほとんどをつぎ込んでしまった。俗にいう「大人買い」に近い。

    後に有名な作品は数本映画化されたが、残す長編はコツコツ読み続けた。でも興味は薄くなっていた。1975年にシリーズ最終長編『カーテン(ポアロ最後の事件)』が刊行され、翌76年にポアロの後を追うようにクリスティは死去。その後、原本と翻訳本の両初版を手に入れましたが、実は未だに読んでいません。自分の中の何かが崩れ消えそうで、読めないのです。勝手な封印は身に毒か。

    開けちゃマズいんじゃない?って蓋…誰にでもありますよね(苦笑)

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    アガサ・クリスティを読み始めたのは中二の夏だった。コナン・ドイルの探偵ものとは違う推理小説を読むことにちょっと大人のニオイを感じていた。地元の書店の本棚から適当に選んだのが、クリスティの『ABC殺人事件』だった。たまたまそこに在ったのだ。
    作家名は知っていたが、男性だと思っていた。そしてその日その一冊でハマった。アルファベット順に殺人が起きるという単直なアイデアにもかかわらず、世にホームズ以上の探偵がいたんだ! と感心したものだ。

    クリスティ作品に登場する名探偵ポアロの一般像といえば、デヴィッド・スーシェ演じるTVシリーズ『名探偵ポワロ』のポアロ役だろう。
    おなじみのくだりは、卵形の頭、灰色の脳細胞そして見事な髭。エルキュール・ポアロの初登場は処女作『スタイルズ荘の怪事件』(1920年)で、終編『カーテン』(1975年)まで長編は33編、短編は50編以上に登場する。
    その夏は、長編22編と短編全てを読破したが、田舎だったので古本屋、あるいは今のようなリサイクル店は無く、図書館はドイルばかりだった。
    結局、隣町の本屋まで通い詰め、小遣いのほとんどをつぎ込んでしまった。俗にいう「大人買い」に近い。

    後に有名な作品は数本映画化されたが、残す長編はコツコツ読み続けた。でも興味は薄くなっていた。1975年にシリーズ最終長編『カーテン(ポアロ最後の事件)』が刊行され、翌76年にポアロの後を追うようにクリスティは死去。その後、原本と翻訳本の両初版を手に入れましたが、実は未だに読んでいません。自分の中の何かが崩れ消えそうで、読めないのです。勝手な封印は身に毒か。

    開けちゃマズいんじゃない?って蓋…誰にでもありますよね(苦笑)

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published : 2009/01/06

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