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2012/09/25
なんとかここまで来た、という2012年の秋。
今から12年前の私は、仕事もなく、やっと見つけてもなかなか続かず、だからといって絵もまだ描いておらず、ほんとうに生きているのがヤでヤで。
そのころに私は 自分の中の何かを出し切るように、放出するように、とにかく水彩で描きまくった。
誰に見せるでもなく、ただただ夢中で、筆を動かした。毎日。
1日に何枚も描いた。
ある日、私はある一枚の絵を描いて、いまの段階での何かが終わったと感じた。
それがこの絵。
だからといって、何もかわらないように感じた。
いったいその行為がなんだったというのだ。と。
そして わたしは 天に向かって独り部屋の真ん中で叫んだ。
ーどうか私を必要なところに持っていって設置してください!!ー
そうしたら東京にいた私は、1年後には青森県にいた。しかも結婚していた。
当時はなかったネット環境も整っており、私は 青森県でも辛いことも沢山あったけど、なんだかんだで絵を描くことになった。
そして、絵の依頼もいただくようになった。
一度は流産したものの、待望のお子も授かった。
しかし・・・
2011年3月11日から、私の内部がバランスを崩し、激しい動悸と頭痛が毎日続き、絵は描けない日。
7ヶ月経ち、 再起!とおもったが、なかなか続かず・・・
さらに5ヶ月経ち 再々起!! ・・・ う〜ん・・
そして、あのとき描いた絵を ふと思い出したように見る。
そう、今の私に通じる 大事な一枚。
あのころ自分の何かを癒すために 猛烈に描いた大量の絵は
この一枚をのぞいて、引越しのときに全て捨てた。
この絵を見て、影響受けました、と言ってくれた人もいた。
私はなぜ絵を描いているのか。
その答えはいまだ理解できていないが、この絵の中にすべてがつまっているような気がする。
道しるべ。私の道しるべ。
誰かが 誰かの 道しるべであり、私も誰かの道しるべになるときもあるし
手を差し伸べられるときもある。
それが答えなのかな。
少し また 自分の絵を描いてみようかと思って みた。
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