町づくりとコミュニケーション
2012/12/30
続けて被災地のことで申し訳ありません。
3回目の仙台で
初めて仮設住宅にお邪魔しました
というか、仮設住宅というもの自体を
見るのもはじめてでした
「仮設住宅」というと
やっぱりどうも被災後のネガティブイメージが拭えず
壁も薄く、床もがたがた、狭い
というイメージがあって
もちろんそういう仮設住宅のほうが多くて
実際済めるような環境ではない場所もまだたくさんあります
ただ今回初めて聞いて非常に意外だったのが
「アパート病」という単語でした
これは被災地で使われている言葉のようでしたが
どういうことかというと
避難所で長く集団生活を生活されていた方が
アパート等の都合がつき移動してから
突然周囲とのコミュニケーションがなくなり
孤立してしまい孤独感を深め
精神的ダメージを負ってしまうということでした
そのアパート病で、たくさんの方が
敢えて仮設住宅に入りたいと希望を出しているそうです
私たちがプレゼントをお届けして
代表で受け取ってくださったお母さんもそうでした
これは私にとって、とても意外なことでした
現代では、やれプライバシーだ、やれ精神衛生だと
空間を仕切って、隣に誰が住んでいるかも分からない暮らしが
なんとなくおかしいと思いつつも
当たり前になっている世の中です
もちろん合う合わないはあると思いますが
奇しくも、
この震災で避難所というほぼプライベートのない空間での暮らしの中で
人と人がコミュニケーションを持ち
お互いを認識し合い、支え合うという構図が
如何に重要であるかが浮き彫りとなり
現代の街づくり自体に疑問符を投げかける形になったのだと知りました
仮設住宅は
コンテナハウスのような本当に箱型の住居が
大きな道を挟んで、両脇に何列も截然と並んでいる
その集合でした
一見色も、個性もない無機質なその集合は
見た瞬間にはネガティブな感情しか出てこなかったのですが
このような話を聞いて、
これから先の町づくりのあり方のヒントがあるのではないかと
そう思ったのです
もちろん仮設から脱し、
一人でも多くの方々が今まで通りの生活を暮らす事は
とても重要な課題で
私たちはそれを応援しなくてはいけません
けれど、単純にそれだけではないということです
これは被災地だけではなく
日本中、いえ世界中に言えることなのかもしれません
そもそも人間は集団活動をする狩猟民族でした
それが夫々の自立性や、プライバシーが
どこか潔癖に守られるようになってから
その集団のあり方さえ、人間は忘れてしまっているような気がします
別に太古に戻れということでもなく
ただ、このようなもともとの人間の習性に基づく町づくりも、
これからの不安定な社会では必要なのではないでしょうか
大きな自然災害が起こった時、社会不安が蔓延したとき
そういう時、実は想像以上に
家族や、友人といった血縁や知人以外の「他人」の存在が
重要になってくるのではと
私は民俗学や心理学を勉強しているわけではないので
こういうことはよく分からないのですが
形だけでも、ソフト面だけでも
取り込める部分や、勉強できる部分があるに違いないと思います
上記なようなことも含めて
「単純な復興」が恐ろしくて仕方ないです
外側の人間が勝手に「よかろう」と進めた支援が
もし被災者の人たちの心をさらに蝕んでいったらと
「ありがとう」と言いながら傷ついていく人がいたらと
そう考えると
とても怖くなります
どうか地元の人の声を聞いてください
テレビや新聞からは救いきれなかった
人の心が
見えてくるはずです
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