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イラストレーション > アニメ・漫画

四コマ映画『異端の鳥』→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2623

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by フクイヒロシ

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    4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...

  • iコメント

    観てからだいぶ経ってます。
    やっと冷静にこの映画を咀嚼しはじめられてる状態。



    ***



    ずっと描かれるのは、

    自称「普通の人々」が
    他称「普通じゃない人々」を攻撃する様子。

    しかも今作では子供ですからね。。。

    見てらんない人は見てらんないでしょうし、見なくていいんじゃないですか。。


    「人間は自分を普通の人々だと思い込んで普通じゃない人々を攻撃しちゃいがちなので自分はそうしないように肝に銘じておこう!」って思っているなら、もうこの映画見なくても大丈夫ですよ。


    そうじゃない人は絶対必ず100パー観てください。


    ***


    ただ、意外と映画的な面白さも多くある映画なので、『サタンタンゴ』よりは見やすいと思いますよ。

    2時間 49分ありますけど、9章に分かれてるのでサクサク進むし、時間の省略が気持ちよく入ります。
    映画らしい映画とも言えます。


    ネズミとロープのシーンとかサスペンス映画的だし
    ちゃぶ台ひっくり返しシーンとか
    ヤギの頭部を窓から投げ入れるシーンとかは笑っちゃったし。


    ラストも希望の光を確実に感じるものですし。


    そこまで恐ろしい映画ではなかったなというのが、僕の感想でもあります。

    観る前は「観たら死ぬんじゃないか」と思ってましたけど、意外と死ななかった。

    ただ、観た後ほんとに結構長い間、心が動揺してましたので、、そんなに薦める気も起きないです。。
    今大変な時期ですからね。
    まず自分が生きるのが先決ですからね。



    ***


    かなりに「死」に近い状況にいたこの少年は、
    ある人物らによって安全な場所に運ばれました。

    運ばれた後からこの映画は始まるんです。

    だけどそこもそんなに安全でも幸せでもなかったし
    しかも訳あってそこを離れなきゃいけなくなって、ひとりで土地を転々と移動し始める。

    「死ぬよりはマシだろう」ってことで単身移動させられた少年は
    「死ぬよりはギリギリマシ?それともこれってほとんど死?地獄?」みたいな状況に置かれます。

    少年を保護(?)する大人ごとに章が分かれてまして、全部で9章あるんですが、その都度新たな地獄、いろんな地獄がやってくる。


    ***


    過酷すぎるんだけど、子供にとってはそれが世界だから表面的には馴染んでしまう。
    淡々と受け入れてしまう。

    だけど当然精神はダメージを受けていくので、表情もなくなり言葉も失っていく。

    感情表現もできなくるんだけど、第6章でのある仕打ちを受けた後、泣くんです。
    これが一番辛かったですね。。。
    やっぱあれはほんとに許されない行為なんだな、と見せつけられましたよ。
    めっちゃくちゃに人間の尊厳を傷つける行為なんだなぁと。。



    ****


    そうこうしていくうちに2年くらい経ちまして
    撮影自体も2年経ちまして
    少年も風貌も変わってきちゃう。

    顔がどぎつくなっちゃったし
    同年代の子供たちと遊ぶなんてことしたこともなかったので、
    大人たちに混ざってる方が楽になっちゃう。

    その大人ってのも、多分仕事もなく生気もなくただ燃える火を見てるだけのようなおっさん集団。
    そのおっさん集団に入って一緒に火を見てるのが一番落ち着く。

    「夢・希望」とは真逆の世界。野望もない世界。

    子供ですからね。
    本人が何の選択をしたわけでもないのに、そこまで連れて行かれてしまった。

    その全てに大人が介在していた。

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    観てからだいぶ経ってます。
    やっと冷静にこの映画を咀嚼しはじめられてる状態。



    ***



    ずっと描かれるのは、

    自称「普通の人々」が
    他称「普通じゃない人々」を攻撃する様子。

    しかも今作では子供ですからね。。。

    見てらんない人は見てらんないでしょうし、見なくていいんじゃないですか。。


    「人間は自分を普通の人々だと思い込んで普通じゃない人々を攻撃しちゃいがちなので自分はそうしないように肝に銘じておこう!」って思っているなら、もうこの映画見なくても大丈夫ですよ。


    そうじゃない人は絶対必ず100パー観てください。


    ***


    ただ、意外と映画的な面白さも多くある映画なので、『サタンタンゴ』よりは見やすいと思いますよ。

    2時間 49分ありますけど、9章に分かれてるのでサクサク進むし、時間の省略が気持ちよく入ります。
    映画らしい映画とも言えます。


    ネズミとロープのシーンとかサスペンス映画的だし
    ちゃぶ台ひっくり返しシーンとか
    ヤギの頭部を窓から投げ入れるシーンとかは笑っちゃったし。


    ラストも希望の光を確実に感じるものですし。


    そこまで恐ろしい映画ではなかったなというのが、僕の感想でもあります。

    観る前は「観たら死ぬんじゃないか」と思ってましたけど、意外と死ななかった。

    ただ、観た後ほんとに結構長い間、心が動揺してましたので、、そんなに薦める気も起きないです。。
    今大変な時期ですからね。
    まず自分が生きるのが先決ですからね。



    ***


    かなりに「死」に近い状況にいたこの少年は、
    ある人物らによって安全な場所に運ばれました。

    運ばれた後からこの映画は始まるんです。

    だけどそこもそんなに安全でも幸せでもなかったし
    しかも訳あってそこを離れなきゃいけなくなって、ひとりで土地を転々と移動し始める。

    「死ぬよりはマシだろう」ってことで単身移動させられた少年は
    「死ぬよりはギリギリマシ?それともこれってほとんど死?地獄?」みたいな状況に置かれます。

    少年を保護(?)する大人ごとに章が分かれてまして、全部で9章あるんですが、その都度新たな地獄、いろんな地獄がやってくる。


    ***


    過酷すぎるんだけど、子供にとってはそれが世界だから表面的には馴染んでしまう。
    淡々と受け入れてしまう。

    だけど当然精神はダメージを受けていくので、表情もなくなり言葉も失っていく。

    感情表現もできなくるんだけど、第6章でのある仕打ちを受けた後、泣くんです。
    これが一番辛かったですね。。。
    やっぱあれはほんとに許されない行為なんだな、と見せつけられましたよ。
    めっちゃくちゃに人間の尊厳を傷つける行為なんだなぁと。。



    ****


    そうこうしていくうちに2年くらい経ちまして
    撮影自体も2年経ちまして
    少年も風貌も変わってきちゃう。

    顔がどぎつくなっちゃったし
    同年代の子供たちと遊ぶなんてことしたこともなかったので、
    大人たちに混ざってる方が楽になっちゃう。

    その大人ってのも、多分仕事もなく生気もなくただ燃える火を見てるだけのようなおっさん集団。
    そのおっさん集団に入って一緒に火を見てるのが一番落ち着く。

    「夢・希望」とは真逆の世界。野望もない世界。

    子供ですからね。
    本人が何の選択をしたわけでもないのに、そこまで連れて行かれてしまった。

    その全てに大人が介在していた。

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published : 2020/12/22

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