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想創形造家

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文学・文芸 > 小説

蘭字(仮題)

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蘭字(仮題)

by CANBEESANTA

  • iコンセプト

     田舎町のお茶の香ロード2012というイヴェントで蘭字ラベルを見た。桜模様の夫婦湯飲み(Y.N.M?)で薄茶を飲みつつ、歴史をエアー散歩。
     幕末から大正にかけて横浜、神戸、長崎から緑茶は輸出された。
     東インド会社を経由してイギリスに向かったこともあるんだね。

     アートの風を感じながら、、、。

     

  • iコメント

     僕は自分に何があるのか考える。僕が君に何を与えられるかをね。

     それなりに化粧をして、手招きすれば、きっと最初は旨くゆくだろう。物珍しさも手伝って、二重瞼の青い眼に、ウグイスは眩しい歌声を披露する。ペンハリガンを愛する紳士も、しだれ桜の描かれた湯飲みに入れられた君を賛美するだろう。鼻腔をくすぐり彼を魅了するだろう。遠く東方の彼の地からはるばるやって来た見知らぬ君をね。

     旨みが落ちないように熱くしないで、じわじわと葉を広げて薫る優しい色を味わう。
    浮かぶ茶柱は幸せを運ぶ。今日が良き日であります様に、、、。今が過去になり、いまが未来へと続くと信じてた。

     新しい芽生えは厳しい冬が過ぎ、春も終わった頃。桜の花びらは遠く昔日の泡沫。
    小さい湯飲みの方に淡い香りが立つことはもうない。エンディミオンを愛してしまったダイアナの願いだけが永遠。
     僕は空っぽだけれど、君がいるだけで良かったんだ。

     桟橋に色とりどりの紙テープが飛び交う。港の見える橋の欄干まで喚声が流れる。何処かでまた逢えるといいね。忘れていたけれど君は僕を知ってる?

     こちらを見る真ん丸の黄色の眼がふたつ。

  • iライセンス

    表示-非営利-継承

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蘭字(仮題)

by CANBEESANTA

  • iコンセプト

     田舎町のお茶の香ロード2012というイヴェントで蘭字ラベルを見た。桜模様の夫婦湯飲み(Y.N.M?)で薄茶を飲みつつ、歴史をエアー散歩。
     幕末から大正にかけて横浜、神戸、長崎から緑茶は輸出された。
     東インド会社を経由してイギリスに向かったこともあるんだね。

     アートの風を感じながら、、、。

     

  • iコメント

     僕は自分に何があるのか考える。僕が君に何を与えられるかをね。

     それなりに化粧をして、手招きすれば、きっと最初は旨くゆくだろう。物珍しさも手伝って、二重瞼の青い眼に、ウグイスは眩しい歌声を披露する。ペンハリガンを愛する紳士も、しだれ桜の描かれた湯飲みに入れられた君を賛美するだろう。鼻腔をくすぐり彼を魅了するだろう。遠く東方の彼の地からはるばるやって来た見知らぬ君をね。

     旨みが落ちないように熱くしないで、じわじわと葉を広げて薫る優しい色を味わう。
    浮かぶ茶柱は幸せを運ぶ。今日が良き日であります様に、、、。今が過去になり、いまが未来へと続くと信じてた。

     新しい芽生えは厳しい冬が過ぎ、春も終わった頃。桜の花びらは遠く昔日の泡沫。
    小さい湯飲みの方に淡い香りが立つことはもうない。エンディミオンを愛してしまったダイアナの願いだけが永遠。
     僕は空っぽだけれど、君がいるだけで良かったんだ。

     桟橋に色とりどりの紙テープが飛び交う。港の見える橋の欄干まで喚声が流れる。何処かでまた逢えるといいね。忘れていたけれど君は僕を知ってる?

     こちらを見る真ん丸の黄色の眼がふたつ。

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published : 2012/11/05

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