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文学・文芸 > 小説
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Comment寝ずに頑張った割には進みが悪い草稿なり。
独りじゃ解決できない時は、、、無理しちゃいけないぞ。 うーん、後でゆっくり寝よう。
コンセプトになってない?
良きに計らってください。
現在進行形
一見変哲もないエキスを口にした。お袋の教え、その弐の秘薬。 『錐で足を刺す勇気があるなら頭をたれなさい』
自分の手に負えないなら助けを求める他ない。求める事を止めちゃあいけない。諦めるのは簡単だけど安易な妥協は後悔を生む。忍耐が必要。
何だか震えが止まらない。良くなっているのか見えない不安が寒気を呼ぶ。弱気になっている。思考を止めちまおう。
レンドルミン錠剤をかみ砕き、ドクリと飲み干した。
『パキシルをどーんと50mgはどうだい』 やぶ医者の声がする。
『それともメタンフェタミンはどうだ?』 銀色の針から小便色の液体が滴る。
身体全体がアメーバ状態になる。ドロリとした睡魔が俺を包んでゆく。時間が溶けてゆく。
『ーーーーーー』
この粟だった感覚に反吐がでそう。
『オーバードーズになったか』 しわの寄った白衣が俺の複眼を覗き込む。 (おい、ヤブ、ボタンぐらい、はめろ)
ペンライトが照射された。
おもむろにポケットから取り出した聴診器がヒヤリとする。
ピンクの制服の手が俺の気門にアンビューバックを押し付けた。
ニコチン臭いヤブの手のひらが胸骨を圧迫して来る。
電源の落ちたモニターに映る自分を見る。 (絵空事のようだ)
『ボスミンを5mg!』 唾を飛ばしてヤブが叫ぶ。
ドロッとした血が状動脈に吹き溜まった感じ。 (酸素をもっと濃くしてくれ)
『メイロンを50だ!』
『、、、、、、』
『ダメだ! あれを持って来てくれ』 (今度はなんだ)
スタンバイランプのグリーン。
体毛が剥ぎ取られる。
除細動パッドが貼り付けられる。
2000ボルト。200ジュール。
心拍が細かく波打つ。
『離れてください』 無機質なガイド音。
ギュウギュウと腹が縮む。
ショックボタンに茶色の指先が触れた。
強烈な吐き気。
『ーーーーーー』
俺は赤錆色の叫びを上げた。
カブトムシ第5章の1
by CANBEESANTA
寝ずに頑張った割には進みが悪い草稿なり。
独りじゃ解決できない時は、、、無理しちゃいけないぞ。 うーん、後でゆっくり寝よう。
コンセプトになってない?
良きに計らってください。
現在進行形
一見変哲もないエキスを口にした。お袋の教え、その弐の秘薬。 『錐で足を刺す勇気があるなら頭をたれなさい』
自分の手に負えないなら助けを求める他ない。求める事を止めちゃあいけない。諦めるのは簡単だけど安易な妥協は後悔を生む。忍耐が必要。
何だか震えが止まらない。良くなっているのか見えない不安が寒気を呼ぶ。弱気になっている。思考を止めちまおう。
レンドルミン錠剤をかみ砕き、ドクリと飲み干した。
『パキシルをどーんと50mgはどうだい』 やぶ医者の声がする。
『それともメタンフェタミンはどうだ?』 銀色の針から小便色の液体が滴る。
身体全体がアメーバ状態になる。ドロリとした睡魔が俺を包んでゆく。時間が溶けてゆく。
『ーーーーーー』
この粟だった感覚に反吐がでそう。
『オーバードーズになったか』 しわの寄った白衣が俺の複眼を覗き込む。 (おい、ヤブ、ボタンぐらい、はめろ)
ペンライトが照射された。
おもむろにポケットから取り出した聴診器がヒヤリとする。
ピンクの制服の手が俺の気門にアンビューバックを押し付けた。
ニコチン臭いヤブの手のひらが胸骨を圧迫して来る。
電源の落ちたモニターに映る自分を見る。 (絵空事のようだ)
『ボスミンを5mg!』 唾を飛ばしてヤブが叫ぶ。
ドロッとした血が状動脈に吹き溜まった感じ。 (酸素をもっと濃くしてくれ)
『メイロンを50だ!』
『、、、、、、』
『ダメだ! あれを持って来てくれ』 (今度はなんだ)
スタンバイランプのグリーン。
体毛が剥ぎ取られる。
除細動パッドが貼り付けられる。
2000ボルト。200ジュール。
心拍が細かく波打つ。
『離れてください』 無機質なガイド音。
ギュウギュウと腹が縮む。
ショックボタンに茶色の指先が触れた。
強烈な吐き気。
『ーーーーーー』
俺は赤錆色の叫びを上げた。
published : 2012/10/28