岡田千夏

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京都府京都市

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  • 猫マンガ「中華街のミケ」更新されました

    2012/03/11

    お知らせ

    横浜のファッションブランドROUROUのサイトで連載中の猫マンガ「中華街のミケ」、
    更新されました。ぜひご覧ください。

    http://www.rourou.com/whatsnew/diary_column/neko/12/0309_1021.php

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  • 植物園スケッチ

     金曜日、タマちゃんこと児玉紘一さんの主催する、府立植物園でのスケッチ会に飛び入り参加させていただきました。
     前日からの雨も朝にはあがって、しっとりと咲いたアジサイや花菖蒲がきれいで、皆さんはそんな旬の花々や、雨に濡れた瑞々しい緑をスケッチされていました。
     私はというと、ややこしい盛り、一歳半の次男同伴だったので、予想通りではありますが、ゆっくりスケッチすることなどは当然かなわず…子どもがおやつを食べているすきに、ベンチのうしろに咲いていたどくだみの花や野草を走り描きした程度。でも、タマちゃんもおっしゃっていましたが、どくだみの花だってよく見るととても可愛いのです。葉っぱの形もハート型。ほかにも、黄色い星の形の小さな花がちらほら咲いていたり、シダの若葉の色が瑞々しかったり、家の庭だったら抜いても抜いてもどんどん伸びて困った存在の貧乏蔓でさえ、描いていると、新しく出た赤ちゃん葉っぱは可愛いなあと思えてきます。
     久しぶりの野外スケッチ、リフレッシュできた雨上がりの植物園でした。

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  • ばにゃにゃシュート!

     幼稚園へ通う長男のお弁当にバナナをつけるときには、よく皮に爪楊枝で引っ掻いて絵を描きます。(バナナの皮を引っ掻くと、しばらくしてそこが黒い線になります。)
     サッカー大好きな息子が喜ぶと思って、このあいだ猫サッカー選手を描いたら…「猫」なことがイマイチだったらしくウケませんでした。(今度は熱血サッカーアニメ「イナズマイレブン」のキャラクターを描いてくれとリクエストされてしまいました。)

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  • 京都の和菓子・水無月とは

     前回記事で、ふくちゃんがぺろり舐めた水無月は京都の和菓子ですが、ご存じない方もいらっしゃるので、プチ解説です。
     水無月とは、外郎(ういろう)の上に小豆が載ったもので、夏を迎える厄払いの神事「夏越の祓え」が行われる6月30日に食べるそうです。
     京都では、和菓子屋さんはもちろんスーパーなどでも、5月中旬くらいから店先に並び始めます。お店によっては、伝統にのっとって、6月30日しか売らないところもあるようです。
     皆さんも、この季節、京都に来られることがあったら、ぜひ食べてみてください。

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  • 甘党ふくちゃん

    前回の「智恵の餅」に引き続き、今度は水無月をふくちゃんに舐められてしまいました。

    水無月って、全国的な和菓子かと思っていたら、京都だけなんですね。去年横浜の友達に聞いてはじめて知りました。

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  • 智恵の餅

     丹後に猫の好きな伯母が住んでいて、飼い猫はななこという名前の白黒の猫でもう何年か前に亡くなったけれど、庭に来る野良猫にご飯をあげたり、怪我を負ってやって来たときには病院へ連れて行ったりしていた。
     その伯母が用事があってこちらへ来たときに、「智恵の餅」という天橋立のお菓子をお土産にくれた。
     日持ちがしないので、さっそくいただこうと包みを解いて蓋を開けたら、一面の餡子で、三つに区切った箱のふちまで餡子がいっぱいに詰まっている。餡子の層下に、白い餅が隠れて並んでいる。伊勢の赤福に似ているようだけれど、それよりも餡子が多いようである。
     木のへらで取り分けていたら、ふくちゃんがテーブルの上にやって来た。智恵の餅の匂いを嗅いでいる。猫が新しいものを調べに来るのは珍しいことではないけれど、ふくちゃんはいつになく熱心で、ごろごろのどを鳴らしながら鼻を餡子にくっつけるようにして、なかなか向こうへ行かない。餡子が食べたいのかしら、まさかと思いながら、ためしに木べらについた餡子を鼻の先に差し出してみると、ぺろっと舐めた。餡子が好きらしい。虫歯になったらいけないので、木べらは引っ込めたけど、しつこく箱の端っこをくんくんしている。
     前にも、買って来たシュークリームや笹餅を食べる前にスケッチしておこうと思って、お皿に置いて描いていたら、ふくちゃんに舐められたことがあった。女の子らしく、甘いものが好きなのだろう。
     ところでこの天橋立の「智恵の餅」は、「三人寄れば文殊の智恵」の「文殊菩薩」にあやかって、食べると智恵がつくらしい。餡子を舐めたふくちゃんに智恵がついて、本来の間の抜けた可愛らしさがなくならなければいいけれど。

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  • 猫祭

     先日、東山にあるギャラリー「風の倶楽部」で開催中の「猫町家デ猫祭」へ行ってきました。猫を題材とした絵や版画、陶芸品などがたくさん集まった猫展覧会です。
     「風の倶楽部」は名前のとおりの爽やかな雰囲気のお店で、一歩足を踏み入れると、女主人さんとお客さんが猫談義の真っ最中。「猫はうしろ姿に味がある」「雑種が一番可愛いね」…つい聞き耳を立ててしまいました。
     同じ猫を扱った作品でも、作った人が猫好きかそうでないかは作品を見ればわかるように思うのですが、この猫祭に出展されている作家さんたちは、ほとんどが猫が大好きでご自分でも飼われているそうで、ギャラリーに並んだ作品からは、猫への愛情が感じられるようでした。猫が大好きだからこそ気づくような、猫の細かいしぐさや表情が表現されていて、見ていてうれしくなる作品がいっぱいでした。
     この猫祭、昨日の日曜日で終了しましたが、また来年も開かれるそうです。

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  • 旅先の猫②

     旅行の二日目は、朝、湯の山温泉からロープウェイで御在所岳へ登った。爽やかに晴れた気持ちのいいお天気で、ロープウェイの高みから見下ろす山の斜面は、黄緑や薄緑などさまざまな明るい緑色の木々で隙間なく覆われた森だった。
     山ツツジがちらほらと咲く山頂周辺を散策したけれど、標高1200メートルを越える山の上で、さすがに猫は見なかった。

     そこから、甲賀にある忍術村へ行った。鈴鹿山麓の原生林の中に作られた野趣あふれるテーマパークで、山門をくぐって山道を少し行くと、忍者のからくり屋敷や、手裏剣道場、忍者の博物館などがある。前日の鈴鹿サーキットのモートビアなど、安全管理が徹底された遊園地とは対照的なところである。たとえば水ぐもの術を修行する池。池の片方から他方へロープが一本渡されていて、その下に、足に履く浮き輪みたいなものがふたつ浮かべてある。それらを使って、池を渡るのである。監督するスタッフは誰もいない。チャレンジしたい者は、各自、自己責任で勝手にやる。簡単なようで、意外と難しく、池に落ちる人も結構いるらしい。「昨日は落ちてずぶぬれになった人がたくさんいたからね」と忍者の貸衣装屋のおばさんは事も無げに言う。池の両岸に足を拭くためのタオルが、泥だらけになって無造作においてあるのも面白い。
     お昼をだいぶ過ぎていたので、食事が出来るらしい「霧隠荘」というところを探して、案内図を頼りに林の中を歩いていくと、誰もいない少しひらけた空き地の真ん中に誰かが使ったあとのバーベキューの道具が片付けられずに置いてあって、私たちが近づくと、お皿の横から何か黒っぽいものがするりと逃げていくのが木のあいだから見えた。
     野生動物かと思ったけれど、猫だった。黒猫が、狭い空き地の向こうの「霧隠荘」という看板の掛かった、バラック小屋のような建物の中に逃げ込んでいった。覗いてみると、「霧隠荘」が営業していないのは明らかで、なべや調理道具の棚が並んだ細長い通路を、さっきの黒猫と、もう一匹、白黒の猫が走っていった。
     二匹の猫は、建物の反対側から外へ出て、「霧隠荘」の裏へ逃げていった。入れ違うように、建物の影から一匹の茶トラが姿を現した。先の二匹とは反対に、私たちを見に来たみたいだった。斜面になった林の地面の高いところに腰を下ろして、涼しげな顔をしてこっちを見下ろしていた。

     最後にもうひとつ、猫そのものではないけれど、宿泊した旅館の仲居さんは感じのいい若い人だったが、帰り際に、息子がリュックにつけていた猫の缶バッジがきっかけで、猫好きな人であることがわかった。玄関から駐車場まで、深い緑の庭を通っていくあいだ、猫の話をした。どんな柄かは聞かなかったけれど、寮で一匹飼っているらしい。その仲居さんの元へ来る前に、どこかで虐待を受けた猫で、そのせいかとても甘えん坊だという。「履歴書の扶養家族のところに、ちゃんと『一匹』って書いてますよ」と仲居さんはさらりと言った。不幸だった猫が幸せになれてよかった。不幸な猫を幸せにした、そんないい人に出会えてよかった。

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  • 旅先の猫①

     このあいだの土日に、三重県の鈴鹿方面へ行ってきた。土曜日は鈴鹿サーキットで遊んで、湯の山温泉で一泊し、次の日曜日の朝、御在所岳にロープウェイで登ってから、甲賀の忍術村へ寄って帰ってきた。
     旅先で出会った猫たちを、並べて書いてみる。

     鈴鹿サーキットの遊園地「モートピア」にいた猫。人通りの多いメインストリートから外れた、裏の小径を歩いたとき、曲がりくねった道のカーブの向こうを黒猫が横切った。道の両側には大きく伸びたつつじの木が並んでいて、その赤い花の下に黒猫は潜り込んだ。小柄な黒猫で、まだ子猫のぎこちなさがうしろ姿に残っていた。
     ぐるりと曲がった下り道を降りて見上げると、芝生の斜面のつつじの木の下に、黒猫がちょこんと座ってこっちを見ていた。たくさんの人が訪れる遊園地の中なので、食べ物には不自由しないだろうと思う。あるいは、その小径はレストランの建物の裏を通っていたから、誰かご飯をあげている人がいるのかもしれない。

     夕方、鈴鹿から、宿泊するホテルのある御在所岳の麓の湯の山温泉まで移動した。道路わきにぽつぽつと立った田舎らしい民家の砂利を敷いた庭に猫がいた。家の人も庭に出て立ち話をしているその横で寝そべっているのが一匹、車の下で猫座りしているのが一匹、さらに奥の玄関前の敷石の上で丸くなっているのが一匹いた。
     道は少し混んでいて、車はスピードが出なかったから、その家の横をゆっくり通った。だいぶ日は傾いていて、その人たちや猫たちを、夕日が側面から照らしていた。

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  • 贅沢カリカリ

     うちのみゆちゃんふくちゃんは、あまり高くないドライフード(具体的にはスマックのかつお味かまぐろ味)を主食にし、それよりはもう少し割高なドライフードをおやつに食べている。お正月には、猫にとってお正月もなにも関係ないけれど、人間側の気分でおやつ用カリカリを食事のお皿に入れてやった。
     普段は、この贅沢カリカリは私の机の引き出しにしまってあるので、みゆちゃんはよくおねだりに、私の机の上に登ってくる。おねだりといっても何かするわけではなくて、ただ机の上に座ってじっと待っている。ふくちゃんは自分からねだりに来ることはないけれど、みゆちゃんが待っている姿を見ると、同じようにやってきて、机の上に並ぶ。
     狭い机の上に二匹がこちらを向いて座っているから、まるで自分の猫望が厚いかのような錯覚に陥るけれど、猫気があるのは私ではなくおやつなので、引き出しを開けてカリカリを出してやったら最後、食べ終わればもう用はないとばかりにふたりとも何の未練もなく、さっさと向こうへ行ってしまう。
     ときどき、しらばっくれて、ふたりともよく来たね、なでてほしいの?とみゆちゃんふくちゃんを両手で抱き寄せて、二匹のあいだに顔を突っ込んで頬擦りしたりすると、しばらくは我慢しているが、そのうち諦めて、やれやれ、そんなことではないのにな、と真意が伝わらなかった不満を顔に浮かべて、机を降りて行ってしまう。
     そういう複雑な表情をするのはみゆちゃんで、ふくちゃんは、なんだ、おやつじゃにゃかったのかー、ときょとんとした顔で、一緒に降りていく。
     狭い机に並ばれると、さすがに作業がまったく出来ないから、忙しいときには、さっさとおやつを出して、解散してもらうこともある。
     おやつのカリカリの種類はとくに決まっていなくて、粒の中に違った食感の層があるものや、乾しカマや煮干と混じったものなど、そのときの都合で買ってきたものをあげている。どれも見た目に美味しそうであるけれど、袋を開けると、やっぱりキャットフードのにおいがする。その中で、モンプチの、鰹節の混じったパックは、フード特有のにおいではなくかつおの香りがして、人間的にも美味しそうである。みゆちゃんふくちゃんも、熱心に鼻をくんくん近づけてくる。
     おやつの贅沢カリカリを食べたあと、みゆちゃんは、こんにゃのいらにゃい、とばかり、主食のスマックが入っているお皿の周りを、前足で砂をかけるみたいにがりがりかいた。「猫にかまけて」の町田康氏は、本を読んだのがだいぶ前で本も手元にないから少し記憶が曖昧だけれど、この行動を、もっと美味しいものがほしいけれど、もしもらえなかった場合はあとで食べなくちゃならないから隠して取っておこう、というように解釈していたと思う。
    こんな風に書いたら、スマックがいまいちみたいだけれど、そんなことは全然なくて、普段は、ふたりともかりかりとご機嫌な音をさせて食べている。
     実家のちゃめは、このあいだ鼻風邪を引いてすっかり食欲がなくなり、何とか食べさせようと美味しいものをいろいろとっかえひっかえあげたけれども、すぐに飽きて食べなくなって、もう年もそんなに若くないから、ちゃめびいきの父をやきもきさせたが、缶詰やレトルトパックのフードは飽きても、スマックは食べたらしい。きっと飽きの来ない味なのかもしれない。
     ちゃめももうすっかり元気になって、以前の食いしん坊に戻り、魚料理の出るたびに食卓に上って、食事を賑やかにさせている。

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