岡田千夏

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  • 「長生きねこのきもち」にイラストが使われています!

    2011/03/10

    お知らせ

     猫の雑誌「ねこのきもち」から昨日(3月8日)出た「長生きねこのきもち」という本に、私のイラストが数点入っています。
     猫がいつまでも元気で長生きしてほしい、というのは、猫と暮らす人すべての願いだと思いますが、「長生きねこのきもち」は、そんな飼い主さんの思いにこたえる、猫と長く楽しく暮らすための秘訣が盛り沢山の本です。
     「ねこのきもち」は定期購読でしか手に入らない雑誌ですが、この「長生きねこのきもち」は全国の本屋さんに並んでいますので、ぜひ手にとってごらんになってくださいね。

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  • 罪を憎んで…

     たいていの猫は袋が好きで、レジ袋でも紙袋でも、あるととりあえず中に入ってみる。そのまま落ち着いて、袋のなかっで寝てしまうこともあるし、一度出て、今度は助走をつけて飛び込んだり、もう一匹いれば、袋の外から中の猫を突いたり、やんちゃな猫だと猫の入っている袋の上にのぼってしまったり。
     楽しそうに遊ぶので、ときどき紙袋やレジ袋を置いておいてやるのだが(正確には、ちょっと袋を置いたすきに猫が勝手に入り込み、仕方がないのでしばらく遊ばせてやるというパターンが多い)、このとき注意が必要なのが手提げの部分で、輪になったところに首を突っ込んでしまうと、なかなか自分では外しにくい。
     昔、実家のデビンちゃんがレジ袋で遊んでいて、手提げのところに首と片方の前足が入って取れなくなり、パニックを起こして走り出した。からだに引っかかったレジ袋が風で膨らみ、風船を背負って走っているみたいになって、山崎の天王山に登ったときに見た、合戦絵図の母衣衆(ほろしゅう)を思い出した。最初、わからなくて、何を遊んでいるのだろうと笑っていたけれど、すぐにデビンちゃんの必死な形相に気がついて、あとを追っかけ(追いかけられたことで余計びっくりしたことだろうけど)、袋をはずしてやった。
     そのことがあってから、レジ袋や紙袋で遊ばせるときには、必ず手提げの輪を切るようにしているのだが、このあいだ不運にも、床に置き忘れていたレジ袋で遊びはじめたふくちゃんに手提げの部分が絡まってしまい、ふくちゃんはびっくりして食卓の下で暴れだした。
     慌ててはずしてあげようと近寄ったら、幸い自分で抜け出して向こうへ飛んでいったけど、なにぶん必死になっていたから、ところかまわず爪で引っ掻き回していたのがみえた。調べてみると、食卓の下の床に、4本線の並んだ引っかき傷があちこちにできていた。
     去年の冬に引っ越して、新しい家の床はフローリングなので、子どもがミニカーを走らせるたびにぴりぴりして注意したり、物を落としてへこませてはがみがみ怒ったりしていたが、猫がやったのなら仕方がない。罪を憎んで猫を憎まず。

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