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2010/02/28
このあいだの猫の日に開かれたある会で、向かいの席に座っていた人が、五つ並んだニャンにちなんで、五匹の猫が後ろを向いて並んだ絵を面白く描いておられた。ただ上手いとかではなく、味があって、五匹の猫のそれぞれが、うしろ姿であるにもかかわらず何かを語っているような表情の豊かさがあったので、その人に、猫がお好きなんですかと聞いてみたら、子供の頃から、数年前に最後の猫が亡くなるまで、絶えず猫がそばにいたのだという返事で、大いに納得した。
最後の猫が亡くなってからは、もういまから新しく飼ったのでは、どちらが先に逝くかわからない、猫があとに残ってしまっては困るからという理由で、もう飼わないのだと言った。しかし、そういう猫に縁深い人は、猫と関わらないでおこうと思っていても、猫のほうからやって来るもので、また何かしら、運命の出会いがあるのではないかしらと考えたりする。
その最後に飼った猫が、25年も生きたという。隣に座っていた人が、長生きした秘訣は何ですか、と聞くと、事故や伝染病をふせぐために室内飼いにしたことと、食事は人間の食べ物はあげないで、キャットフードとささみだけにしたからかしらね、という話だった。
人間の食べ物は猫にとっては味付けが濃いから、あまりあげすぎると腎臓を悪くするようだ聞く。この天寿を全うした猫氏の食事の献立は、我が家でも大いに参考にしたい。だからふくちゃん、今夜のおかずが鰆の味噌漬けであっても、ねだりに来ちゃいかんよ。
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2010/02/27
子供が庭で草花を摘んで来てくれたのでスケッチした。草花といってもただの雑草なのだけれど、スケッチすると細かいところをじっと見るから、小さな花のがくのつき方やおしべの並びが面白かったり、道端に咲いているときには小さすぎて気がつかなかった花びらのかたちが実は可愛らしかったりする。
もともとが小さな花であるうえに、子供だからあまりに茎を短く折ってきているので、エスプレッソのカップに入れたら、ふくちゃんがさっそくやって来て、イネ科らしい細長い葉っぱの草に房のようについた花の先のほうを、むしゃむしゃ食べてしまった。
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