Sakaimekanae

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さかいめかなえ

作る人

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  • 今後の展示活動について

    2017/11/06

    お知らせ

    結論から書いてしまうと、今後暫く、展示活動を控えめにします。
    いつまでとははっきり書けないのですが、少なくとも今年いっぱいは展示活動をお休みします。

     

    というのも、これまで積極的にグループ展・個展といった展示活動を進めていったことで、「展示とは特に関係ないが描きかけていた・描こうと思っていたモチーフや意図の作品」がおざなりになってしまっていたからです。特に今年は6-7月と9-10月に展示予定を立て続けに入れたことで、そうした展示の為の作品を優先して他を犠牲にしてしまうことが顕著でした。
    描きかけのままで、或いはラフのままで、或いは何らかの形にすらなっていないままで置き去りにされている作品たちに向き合う時間がどうしても欲しかったし、必要だと感じました。

     

    展示活動を始めてから今までは「参加したい展示会のテーマに合わせて作品を描く」ことが私にとっての主流になっていましたが、今暫くはそれを見直し「今ある作品に合った展示会を選んで参加する(申込みを行う)」スタンスに切り替えることにします。
    このため、参加できる展示会の幅が以前よりも狭まり、結果として展示参加が控えめになる、ということになります。
    幸い(それこそ今までの展示活動などによる蓄積のお蔭で)作品のストックが増えているので、何かしらの形で旧作だけでも展示していくことはできるだろうと考えています。

     

    他にも、書くまでもないことですが日々の生活のこと、視覚美術以外でのやりたいことや楽しみたいこと・学びたいこと、展示とは関係ない場所での人との関わり、そういった部分での時間も大事にしたいので、暫くは活動を休止・緩めにしてゆっくりと過ごしたかった、というのもあります。

     

    なお、展示活動を控えめにする代わりに……という訳では決してないのですが、今後は関東圏のみならず日本の他の地域、或いは日本の外まで、様々な場所で展示をやっていきたいと考えています(勿論、関東内でもやっていきたいです)。
    有難いことに関東以外にお住いの方々からも、展示や作品を直に見たい、というお声をいただくことがあります。地理的な事情で展示を観に行きたくても行けない方がいる(観に行きたいと思う方がいてくれる)ことを考えると、自分にできる限りの範囲でも、展示を行う場所は広げていきたいと考えています。

     

    他にも、地理的な理由以外での展示の観に行きやすさ・観に行きにくさについても考えることが多くなり、「さまざまな特性(「障害」と一般に呼ばれるものも、呼ばれないものもひっくるめて)を持つ人々が極力負担なく鑑賞できる・楽しめる展示」のことを勉強していかなければと思っています。
    これは例えば「車椅子を使う方や、足腰に不自由のある方に負担なく展示を観に来てもらうには?」といった、展示場所となるギャラリー・美術館やその周辺の街などの「公共の建物・公共の場所」の状態に絡んだ課題を含むので、展示作家一人が勉強しただけではクリアできない目標でもあるのですが……。
    それでも作品を作り、演出し、発信する側の人間として無関心ではいたくない、できる限りでも取り組んでいきたい。そのための勉強の時間も、作品制作の時間と共に得ていこうと考えています。

     

    こうした事情で、暫くは展示という場ではあまり皆様とはお会いできなくなると思います。
    (旧作のみでも出せる展示のお誘いを実はいただいているので、不幸な時期に当たらない限りそれには出たいと思っています)
    もしかしたらSNS等での顔出しも頻度が減るかもしれませんが、日々の中で描けたもの、特に創作とは関係なくとも嬉しかったことや趣味のこと、もし決まったならば新しい展示への参加のお知らせなど、少しずつでも発信できたらと思います。
    それでは、これからもさかいめかなえをよろしくお願いいたします。

  • 個展『Swirls Tell Us』のお礼・総括

    こんにちは、さかいめかなえです。
    挙げる挙げると言っておきながらまだ掲載できていない作品のことなどタスクが山積みなのですが、ひとまずは先日終了した個展のことと、今後の展示活動について(別記事)をお知らせします。

     


    私の初個展『Swirls Tell Us』を、先月10/28から11/3まで、横浜のAAA GALLERYのXI ROOMにて開催していました。

    まず初めに、会場までお越し下さり展示を観に来てくださった皆様、会場でたくさんお話してくださったりお付き合いくださった皆様、感想ノートにコメントを残してくださった皆様、作品やグッズをお買い上げくださった皆様、差し入れやプレゼントをくださった皆様、様々な事情で会場には足を運べずとも個展を応援くださった皆様、各SNSでの告知や関連記事をRTなどで転載くださったりいいねをつけてくださったり、その他宣伝や告知などの支援をくださった皆様、ありがとうございました。
    そして同じギャラリーで同時開催されていたtoMokaさんの個展・CYONさんの個展・グループ展『HAND MAID CIRCUS -もこもこ-』さんと時間と場所を共有できたことがとても幸せで、とても賑やかで楽しい会期となりました。ご一緒くださった作家の皆様も、ありがとうございました。

     

    またこの個展は、展示場所をお貸しくださったAAA GALLERYさんや、ギャラリースタッフさんたちのお力、作品を郵送くださった業者の皆様、私の家族たちの支援・協力があってこそ実現したものです。お世話になった皆様に、心から感謝しています。
    今回の展示に限ったことではないのですが、私ひとりの力では決して為し得ず形にできなかった個展だと実感しています。

    元々この個展をやる切欠が、昨年AAA GALLERYのグループ展に参加していた際に、当時のスタッフさんから「渦巻きを用いた個展」の開催を勧められたことでした。この当時、遠くないうちに個展をやろうという考えは持っていなかったので、あの時のスタッフさんの一言がなければこの『Swirls Tell Us』も行われることはありませんでした。

     

    こうして初の個展を行うことになった訳ですが、決して小さくはないスペースの特性を踏まえた上でどのような作品を選出し、どのような形で展示し、どのように一室を演出するかということ、現場での搬入出作業を含め、かなり骨が折れる仕事でした(展示作家が自分一人である分、気楽にやりやすくなっていた節はあったと思います)。それでも自分のやりたいこと、伝えたいこと、現出したいことを形にするための一つの展覧会のプロデュースは、それだけでも非常にやりがいがありました。
    一応テーマ上はSwirls=渦巻きのモチーフがあることを前提とした作品セレクト及び装飾の仕方となりましたが(作品ファイルなど一部例外もあり)、ハロウィーンも含めたケルティックモチーフや伝承の世界、女性のすがた、「音楽のライヴでのアレンジのように、その場所その場所で形を変えるもの」など、他の部分で私の好きなものも結構詰め込まれた空間に結果的になっていました。

    かなり正直に言ってしまうと「自分が楽しめる空間にしよう」という自己満足を最低限の目標とした個展だったのですが(後述の物販ZINEも「自分が作りたいから作った」の側面が大きいです)、ご来場くださった方から個展を楽しんでくださったことや作品やインスタレーションを気に入ってくださったことを言葉でたくさん伝えていただけて、本当に嬉しく、本当に幸せでした。
    展示作1点と即売のミニ原画1点もそれぞれお迎えくださった方々に恵まれ、とても有難かったです。それぞれの場所で、買って下さった方々が幸せな時間を感じる絵として在り続ければ、と思います。
    また、初挑戦だった画集ZINEは(9部という少数在庫でしたが)有難くも完売いただきました! ポストカードの方も数種類が品切れとなるほどで、驚きながらもとても嬉しかったです。

    日々の生活の都合上、参加グループ展で私が会期中頻繁に在廊することはこれまでほとんどなかったのですが、今回は折角の個展ということで(台風がやってきた10/28と別件があった11/1後半を除いて)極力在廊するようにしていました。そのお蔭で、観に来て下さった方々やご一緒した作家さんたち・ギャラリースタッフさんたちとお話をしたり展示の感想を直接お聞きしたりする機会に多く恵まれ、それが楽しくもあり、今後の自分の活動へのアドバイスともなり、非常に豊かな時間を過ごすことができました。

     

    嬉しかった言葉や大事なアドバイスはいっぱいありますが、一番大きかったのは「自分が伝えたかった意図や表したかったモチーフが、自分で思っていた以上に他の人にも伝わるものだった」ことが判ったことでした。このことに、非常に安心しました。
    もちろんあの場でお話くださった皆様は世界中の人々の中のごくわずかな人々なので、本当に「多くの人に」「みんなに」伝わる作品や演出にはなっていないかもしれません。実際、私の意図とは違った捉え方の感想もいただきましたし、家族内で解釈論争が発生した作品もあったのですが……(笑)
    とはいえ、きちんと意図やモチーフが正しく伝わるだけでなく(これは表現者としては非常に大事なことだと考えてはいますが)、作者が全く思いもよらなかった解釈を示してくださった方もいて、「あっそれ面白い!」と自分でも感じたりもして、それがまた直に感想をいただけることの楽しさや有難さだと実感しています。

    ともあれ、こうして1週間を駆け抜け、無事に生きて個展を終わらせることができて良かったです。大分パワーやスタミナを使う一大イベントでしたが、それを超える程に得たものの多いイベントでもありました。
    こうして個展を成功させることができたのも、楽しんでくださった皆様、支えてくださった皆様がいてこそです。改めて、ありがとうございました!
    あなたのこの秋の思い出のひとつとして、このショウが残り続けますように。

    (次にまた個展を行う時は、さらにすごいショウにしていくよ!)


    個展内容とは直接関係ないのですが、もしかしたらご来場の際にお気づきになって心配された方も多かったかもしれないので(実際、来場者のおひとりに気を遣わせてしまっていたことが判ったので(その方には既に事情をお話ししています))、この場を借りてお伝えします。


    実は会期中の定休日である10/31に、私自身の不注意が原因での自宅内事故をやってしまい、顔に大きな傷を負っていました。
    幸い化膿はほとんどなく、現在では傷の状態はかなり良くなっています(打ち身も併発していたらしく、痛むことは痛みますが……)
    ご心配お掛けした皆様、大変申し訳ありませんでした。そして今ではもう心配ありません! ということも、合わせてご報告いたします。

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