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妄想ノスタルジアの権化的な絵描き

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妄想ノスタルジアの権化的な絵描き

WORKS

イラストレーション > イラスト

飴機関車たちのクリスマス(Christmas celebrate for C.T.R.'s Candy Locomotives)

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飴機関車たちのクリスマス(Christmas celebrate for C.T.R.'...

by K-OZAWA

  • iコンセプト

    「「おお、お疲れさん」
    クリスマスの日の夜。
    C.T.R.(Colour-Trash Railway)の
    本社がある「時代遅れの街」の
    市街地の南の外れに位置する
    「時代遅れの街南駅」そばの
    車両基地の構内で、
    C.T.R.が毎年運行している
    クリスマス・トレインの専用機である
    12号機関車とその運転士を
    同僚の整備士や作業員達が出迎えた。
    「今年のクリスマス列車の運行も
    何とかこれで無事に全て終了だ―
    一体どうしたんだ、これは?」
    見慣れている筈の
    車両基地の床面は
    すっかり雪に覆われており、
    壁面にはささやかながらも
    クリスマスの飾り付けがなされていた。
    「自分達自身のクリスマスを祝うって事が無かったから、
    折角だからこの機会にパーティでもしようかと思ってな。
    魔法が使える作業員に、
    時間が経ったら消えてしまうような雪を
    軽く降らせて
    床だけを銀世界にして貰ったのさ―
    ...すぐに消えなかった時に備えて一応、
    後ろに除雪車は待機させているがな」
    「パーティって...もうすぐ日付が変わる時間だぞ?
    明日の始発から
    年末年始ダイヤでまた忙しくなるのに!?」
    「時間の事なら
    時計を鳥籠の中に閉じ込めているから、
    心配しなくてもいいぞ」
    「そうか、それなら大丈夫か...」
    側線上には
    12号機と同型の飴機関車で、
    やはりイベント時に運用される0号機と
    ハロウィン専用機の13号機も並んでおり、
    さらにその傍らに並ぶ無蓋車の上では、
    クリスマスツリーの明かりが灯っていた。
    いつの間に現れたのか
    クリスマスの
    C.T.W.(Colour-Trash World)中に現れては
    盛り上げる存在である
    雪だるまやジンジャーブレッドマン達も、
    整備士や作業員達と共に
    ケーキやワイン等の食べ物の用意や
    パーティの準備をしたり...と
    構内を忙しそうに動き回っている。
    クリスマスが近付くにつれて
    C.T.W.の各所で、
    人々に睨みを利かせるかのように姿を現す
    氷の女王の城も―
    勿論、と言うべきなのか―
    窓の向こうから威圧するかのように
    その姿を見せていた。
    「それに今年はいつもお世話になっているパン工場のご厚意で
    パンも焼いて貰っているからな」
    その言葉に合わせるかのように、
    普段は「時代遅れの街」の
    郊外にあるパン工場のパンを運搬している、
    412号機飴機関車が牽引する
    パン輸送列車が、
    煙の上に並ぶ焼き立てパンや、
    トースター車輛で
    焼いている最中のトーストの
    香ばしい香りと共に
    車両基地の構内に入線してきた。

    「撮影会やイベント以外で
    飴機関車が揃うと言うのも、
    何だか珍しい気がするな」
    且つては多くの飴機関車が活躍していたC.T.R.でも、
    その大半が
    色彩処理工場や遊戯施設等に
    譲渡されたりしているか、
    休車中と言う状態であり、
    現在では少数の飴機関車が
    稼働しているのみとなっている。
    その内、この12号機と0号機、
    13号機と412号機が
    この「時代遅れの街南」の車両基地に
    所属しているのだが、
    パン運搬列車の定期運用に就く412号機を除いては
    専らイベントの時に稼働するのみである。
    「丁度0号機と13号機も整備中だったし、
    皆でこうして祝う珍しい機会だと思ったからさ、
    たまにはこう言うのもいいだろう?」
    「...そうだな。
    毎年こうしてクリスマス・トレインの運転をしたり、
    時には準備や整備にも携わっても来たけれど、
    自分達で自分達自身の事を祝う事なんて
    中々無かったし考えた事もなかったな...」
    「それは「彼ら」だって同じだろうよ」
    同僚でもある整備士の一人が
    飴機関車達の方を見ながら言った。
    「生まれてからずっと
    色彩運搬列車を牽引したり
    入れ替え作業をしていたり、
    近年はイベントで皆を楽しませたり―
    C.T.W.の人々や産業の為に
    働いて来たんだ。
    だったら今夜だけでも
    「彼ら」の事を、
    それから日頃
    「彼ら」を運転したり整備している
    自分達自身に対しても
    労ったり祝ったりしても
    いいんじゃないのか、ってね。
    「彼ら」の方からは
    何も言わないだろうけど、
    きっと嬉しく思っているだろうよ」

    「それにしても
    氷の女王の城、
    さっきからずっと
    窓からこちらを覗いているんだが、
    一体いつまで
    睨み続けているつもりなんだ?」
    「パーティに混ざりたい、とか
    単に嫉妬しているだけ―
    まさか一緒になって
    祝っている
    ...なんて事は無いか。
    何せ暖かく楽しい事を
    何よりも嫌っているからな。
    でもそれなら何故、
    あの窓からずっとこちらを
    向いているのだろうな...。
    ま、何にせよ
    こちらの疑問に答えてくれる事は
    ないとは思うがね」」

    ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

    On Christmas night at the Depot,
    the mechanics and workers threw a party with
    C.T.R.'s Candy locomotives.


    (※BingChat、DeepL翻訳を使用・一部改変しております)
    (BingChat, DeepL translation used and partially modified)

    ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

    今年のクリスマスイラスト。
    完成後にA4(210×297)サイズ程に切り取った水彩紙に
    水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。

  • i環境・素材

    水彩絵の具、水彩色鉛筆、水彩紙

  • i実寸サイズ

    A4(210×297)サイズ程

  • i製作期間

    1ヶ月以上(※他の複数枚絵と併用して制作)

  • iタグ

    アナログイラスト 水彩イラスト 鉄道イラスト クリスマスイラスト
  • i作品URL

    colourtrash.jimdofree.com/2024...

  • iライセンス

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飴機関車たちのクリスマス(Christmas celebrate for C.T.R.'...

by K-OZAWA

  • iコンセプト

    「「おお、お疲れさん」
    クリスマスの日の夜。
    C.T.R.(Colour-Trash Railway)の
    本社がある「時代遅れの街」の
    市街地の南の外れに位置する
    「時代遅れの街南駅」そばの
    車両基地の構内で、
    C.T.R.が毎年運行している
    クリスマス・トレインの専用機である
    12号機関車とその運転士を
    同僚の整備士や作業員達が出迎えた。
    「今年のクリスマス列車の運行も
    何とかこれで無事に全て終了だ―
    一体どうしたんだ、これは?」
    見慣れている筈の
    車両基地の床面は
    すっかり雪に覆われており、
    壁面にはささやかながらも
    クリスマスの飾り付けがなされていた。
    「自分達自身のクリスマスを祝うって事が無かったから、
    折角だからこの機会にパーティでもしようかと思ってな。
    魔法が使える作業員に、
    時間が経ったら消えてしまうような雪を
    軽く降らせて
    床だけを銀世界にして貰ったのさ―
    ...すぐに消えなかった時に備えて一応、
    後ろに除雪車は待機させているがな」
    「パーティって...もうすぐ日付が変わる時間だぞ?
    明日の始発から
    年末年始ダイヤでまた忙しくなるのに!?」
    「時間の事なら
    時計を鳥籠の中に閉じ込めているから、
    心配しなくてもいいぞ」
    「そうか、それなら大丈夫か...」
    側線上には
    12号機と同型の飴機関車で、
    やはりイベント時に運用される0号機と
    ハロウィン専用機の13号機も並んでおり、
    さらにその傍らに並ぶ無蓋車の上では、
    クリスマスツリーの明かりが灯っていた。
    いつの間に現れたのか
    クリスマスの
    C.T.W.(Colour-Trash World)中に現れては
    盛り上げる存在である
    雪だるまやジンジャーブレッドマン達も、
    整備士や作業員達と共に
    ケーキやワイン等の食べ物の用意や
    パーティの準備をしたり...と
    構内を忙しそうに動き回っている。
    クリスマスが近付くにつれて
    C.T.W.の各所で、
    人々に睨みを利かせるかのように姿を現す
    氷の女王の城も―
    勿論、と言うべきなのか―
    窓の向こうから威圧するかのように
    その姿を見せていた。
    「それに今年はいつもお世話になっているパン工場のご厚意で
    パンも焼いて貰っているからな」
    その言葉に合わせるかのように、
    普段は「時代遅れの街」の
    郊外にあるパン工場のパンを運搬している、
    412号機飴機関車が牽引する
    パン輸送列車が、
    煙の上に並ぶ焼き立てパンや、
    トースター車輛で
    焼いている最中のトーストの
    香ばしい香りと共に
    車両基地の構内に入線してきた。

    「撮影会やイベント以外で
    飴機関車が揃うと言うのも、
    何だか珍しい気がするな」
    且つては多くの飴機関車が活躍していたC.T.R.でも、
    その大半が
    色彩処理工場や遊戯施設等に
    譲渡されたりしているか、
    休車中と言う状態であり、
    現在では少数の飴機関車が
    稼働しているのみとなっている。
    その内、この12号機と0号機、
    13号機と412号機が
    この「時代遅れの街南」の車両基地に
    所属しているのだが、
    パン運搬列車の定期運用に就く412号機を除いては
    専らイベントの時に稼働するのみである。
    「丁度0号機と13号機も整備中だったし、
    皆でこうして祝う珍しい機会だと思ったからさ、
    たまにはこう言うのもいいだろう?」
    「...そうだな。
    毎年こうしてクリスマス・トレインの運転をしたり、
    時には準備や整備にも携わっても来たけれど、
    自分達で自分達自身の事を祝う事なんて
    中々無かったし考えた事もなかったな...」
    「それは「彼ら」だって同じだろうよ」
    同僚でもある整備士の一人が
    飴機関車達の方を見ながら言った。
    「生まれてからずっと
    色彩運搬列車を牽引したり
    入れ替え作業をしていたり、
    近年はイベントで皆を楽しませたり―
    C.T.W.の人々や産業の為に
    働いて来たんだ。
    だったら今夜だけでも
    「彼ら」の事を、
    それから日頃
    「彼ら」を運転したり整備している
    自分達自身に対しても
    労ったり祝ったりしても
    いいんじゃないのか、ってね。
    「彼ら」の方からは
    何も言わないだろうけど、
    きっと嬉しく思っているだろうよ」

    「それにしても
    氷の女王の城、
    さっきからずっと
    窓からこちらを覗いているんだが、
    一体いつまで
    睨み続けているつもりなんだ?」
    「パーティに混ざりたい、とか
    単に嫉妬しているだけ―
    まさか一緒になって
    祝っている
    ...なんて事は無いか。
    何せ暖かく楽しい事を
    何よりも嫌っているからな。
    でもそれなら何故、
    あの窓からずっとこちらを
    向いているのだろうな...。
    ま、何にせよ
    こちらの疑問に答えてくれる事は
    ないとは思うがね」」

    ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

    On Christmas night at the Depot,
    the mechanics and workers threw a party with
    C.T.R.'s Candy locomotives.


    (※BingChat、DeepL翻訳を使用・一部改変しております)
    (BingChat, DeepL translation used and partially modified)

    ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

    今年のクリスマスイラスト。
    完成後にA4(210×297)サイズ程に切り取った水彩紙に
    水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。

  • i環境・素材

    水彩絵の具、水彩色鉛筆、水彩紙

  • i実寸サイズ

    A4(210×297)サイズ程

  • i製作期間

    1ヶ月以上(※他の複数枚絵と併用して制作)

  • iタグ

    アナログイラスト 水彩イラスト 鉄道イラスト クリスマスイラスト
  • i作品URL

    colourtrash.jimdofree.com/2024...

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published : 2024/12/09

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