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ファインアート > 油絵
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Comment2011年3月11日以降、私たちの美しい郷土は、放射能によって二度と還らないものとなりつつあります。
今、この瞬間にも、放射性物質は漏れ続け、拡がり続けています。
そんな状況の中で、私は、これまでと同じスタンスで制作していて良いのだろうかと考える様になりました。
私がモチーフとしてきた美しい日本の風景が日々刻々と汚染されているのです。
一見、今までと変わらず美しく見える山や河も、もしかすると既に汚染されているかもしれないのです。
この事に対して私が感じている怒りや悲しみを度外視して、今までと変わらずに描いていたのでは、この時代を生きる作家として、また、自分自身に対しても、どこかで嘘をついている事になるのではないかと。
この思いを、どのように作品として昇華させればいいのか、しばらくの間私は悩んできました。
そしてようやく、それをステートメントとして整理する事が出来ました。
そのステートメントに基づいた一連の作品が、この「亡郷の記憶」シリーズです。
すなわち、この事故を忘れないために、そして失われゆく日本の美しい風景を未来永劫忘れないために、私は未来へのレクイエムとしてこのシリーズを描く事にしたのです。この国に生まれ、生きる画家として。
Oil on canvas
60.6×72.7cm
2011.12
亡郷の流れ 1
by 中道耕平
2011年3月11日以降、私たちの美しい郷土は、放射能によって二度と還らないものとなりつつあります。
今、この瞬間にも、放射性物質は漏れ続け、拡がり続けています。
そんな状況の中で、私は、これまでと同じスタンスで制作していて良いのだろうかと考える様になりました。
私がモチーフとしてきた美しい日本の風景が日々刻々と汚染されているのです。
一見、今までと変わらず美しく見える山や河も、もしかすると既に汚染されているかもしれないのです。
この事に対して私が感じている怒りや悲しみを度外視して、今までと変わらずに描いていたのでは、この時代を生きる作家として、また、自分自身に対しても、どこかで嘘をついている事になるのではないかと。
この思いを、どのように作品として昇華させればいいのか、しばらくの間私は悩んできました。
そしてようやく、それをステートメントとして整理する事が出来ました。
そのステートメントに基づいた一連の作品が、この「亡郷の記憶」シリーズです。
すなわち、この事故を忘れないために、そして失われゆく日本の美しい風景を未来永劫忘れないために、私は未来へのレクイエムとしてこのシリーズを描く事にしたのです。この国に生まれ、生きる画家として。
Oil on canvas
60.6×72.7cm
2011.12
published : 2011/12/03
