途中下車した町(re.ver)
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乗車にて、一つの間違いで遠くまで来てしまったと気付いた途端急いで降りてしまったが、ここはどこだろか…。通りがかった女性に聞けば、ここは++町といった。…懐かしい、僕が小さかった頃に住んでいた町だ。女性はさらに続けた。
「ここを真っ直ぐ歩いたら、貴方のネクタイと同じ色をした所につきますよ。」
そこに広がっていたのは、白い波を立てている青い海。よくここで、瓶に手紙を入れて遊んだっけ。
勤め先への連絡方法を考えていた頭の中は、海の波にかき消されてしまっていた。
後日、あの彼女が誰だったのかを思い出すのは、また別の話だ。
こちらの作品のリメイク版です。
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published : 2020/07/17
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