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by Tome館長

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    私は宇宙飛行士。
    カモメではない。

    地球周回軌道上の有人人工衛星、
    いわゆる宇宙ステーションの中にいる。

    現在、私の生活空間は、ほぼ静止しており、
    ぼんやりと風船みたいに赤道上空に浮かんでいる。


    無重力に浮遊しながら考える。

    まったく、こんなところで
    私はなにをやっているんだろう。


    お互い等速度で運動する慣性系において
    光源の運動状態に係らず光速は一定であるという。

    しかしながら、僅かなりとも光にはエネルギーがある。

    だからおそらく、エネルギーのない光のようなもの、
    そのように仮想されるなにかの速度が一定なのだろう。

    そしてそれは、この宇宙そのものの性質や状態を
    表さないまでも暗示しているに違いない。


    さらにまた考える。

    ある瞬間と
    それに続くように感じられる次の瞬間との間に
    もし仮に切れ目のようなものがあったとする。

    さて、その場合、その時間の隙間のようなものを
    私たちが感じる、または計測することは可能だろうか。


    時間とはなんだろう。

    そもそも、宇宙とはなんだろう。

    また、なぜこんな宇宙があるんだろう。


    もし意識できなければ
    私たちは宇宙の存在に気づきもしない。

    ならば、意識できない宇宙も存在するのだろうか。

    いつ、どこに・・・・・・


    こんなどこでもないところにいると、
    こんなとりとめもないことばかり考えてしまう。



           私ハ クラゲ
            海ガ ワカンナイ
     

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    私は宇宙飛行士。
    カモメではない。

    地球周回軌道上の有人人工衛星、
    いわゆる宇宙ステーションの中にいる。

    現在、私の生活空間は、ほぼ静止しており、
    ぼんやりと風船みたいに赤道上空に浮かんでいる。


    無重力に浮遊しながら考える。

    まったく、こんなところで
    私はなにをやっているんだろう。


    お互い等速度で運動する慣性系において
    光源の運動状態に係らず光速は一定であるという。

    しかしながら、僅かなりとも光にはエネルギーがある。

    だからおそらく、エネルギーのない光のようなもの、
    そのように仮想されるなにかの速度が一定なのだろう。

    そしてそれは、この宇宙そのものの性質や状態を
    表さないまでも暗示しているに違いない。


    さらにまた考える。

    ある瞬間と
    それに続くように感じられる次の瞬間との間に
    もし仮に切れ目のようなものがあったとする。

    さて、その場合、その時間の隙間のようなものを
    私たちが感じる、または計測することは可能だろうか。


    時間とはなんだろう。

    そもそも、宇宙とはなんだろう。

    また、なぜこんな宇宙があるんだろう。


    もし意識できなければ
    私たちは宇宙の存在に気づきもしない。

    ならば、意識できない宇宙も存在するのだろうか。

    いつ、どこに・・・・・・


    こんなどこでもないところにいると、
    こんなとりとめもないことばかり考えてしまう。



           私ハ クラゲ
            海ガ ワカンナイ
     

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published : 2012/12/04

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