三浦謙樹

conceptual artist

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埼玉県所沢市

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三浦謙樹

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三浦謙樹

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  • なぞ随筆

     
     
    『恋する なめこ砲』



     うさこ早起き 豚足仕込み
     メリケン波止場で 初尿の採取


    160キロの豪速球を投げる不完全変態、ヒシバッタ百合子は、母を訪ねて三千里。
    米のとぎ汁で蒸しなめこすすりながら、とぼとぼ歩く。

    日照りの夏は、粘菌パフェ。
    金縛りの朝は、エレキング。

    ワックス輝子さんのソーラー光合成カーったら、三馬力。
    なめこエンジン10気筒。
    秘密兵器は、ハンドル中央3番ボタン『反重力なめこ砲』
    ヒッチハイカー百合子をのせて、プリン山を越えてあげました。


    「ラブさま、ラブさま、なめこ三ヶ」


    百合子放浪ほととぎす 母さん探して雀のお宿
    マイ・スィート・ホームレス吐く息は白い放射能
    百合子ポンチョでバカマツタケ がんばり入道ほととぎす
    母さん遠い屋根で死にました。


     〜 詩編 〜

    「なめこキュロットの がしゃどくろ」ドンキー牛山とラヴ・ウドンゲス

     西川口の スラム街
     すべってころんで かにばさみ
     はっと気付けば ぼったくり
     パンツ一枚 シーボーズ
     
     
     
     

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  • なぞ随筆

      
      
    『スーホの白い巨塔』
     
     
     
    身長4cmの南国風双児が同時にしゃべる「モスラが来ます」


    白鯨に乗ってムー大陸を目指すケメ子と魔将軍ザンニンは、磁石の力で日本海溝に逃げ込む。

    海底2万里は、ペンペン草一本生えない、ぬばたまの闇。

    2人は、本当にジャングルで迷ってしまった川口浩のように、恐れおののいていた。


    ケメ子は空想した。

    あの裏切り者の抜け忍ピュンピュン丸も、追っ手の怪獣使いの赤影の影に怯え、ウぺぺサンケ山を逃げ落ちて行った時は、こんな心境だっただろうか。


    遠くでギルの笛が鳴る『カプセル怪獣はあと3ヶ』

    じゅすへるの子孫は恐れおののく『い・・・いんへるの・・』

    一万トンの水圧に意識は遠のいてゆく。


    生まれる前に死別した双児の兄弟、ドグラとマグラ、、サンダとガイラ、、キキとララ、、

    ごめんね、待たせてしまって、、、

    (やっと会えるね)


    清浄となった腐海の底には、あたり一面に真っ白い造花が敷き詰められていた。
      
      
      
      
      

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  • なぞ随筆

     
    『ピンキーとギラドラス』
     
     

    くちびるが緑色の薬剤師がささやく「多い日も安心」
     
    渋谷でパンツ売って激レアマックスゲットしたハイジは、恋人のぺスターを探す。
     
    『ぺスター 身長55メートル 体重4万6千トン 石油が大好物』
     
    小田急多摩センターでは、ギャオスとヘドラが大激闘。
    来年の正月映画はこれだ。(三多摩壊滅編)
     
     
      #太ったおやじはデギン・ザビ
      #エースを狙ってお腸婦人
     
     
    白鯨の口の中はいかチーズ臭く、ドドメ色の舌苔は王蟲の肌合い。
     
    早くここを抜け出さねばと心焦る少女、ガンダーラ絹子は、
    てんとう虫にタックルされても別に困らないくらい心はストロンガー。
     
    趣味は函館五稜郭攻略&お笑いマンガ道場破り。
     
    後から飲み込まれてきたカリスマ禁治産者ゴリとラーは、マジ役立たず。
    鼻水つまった両の鼻いっぺんにかんで、脳みそ出ちゃったバケラッタ。
     
     
    〜自殺者100人に聞きました〜
    『赤い月夜には何が起こる?』

    1. インベムが攻めてくる
    2. ヘドラ、盆踊り
    3. ガングロ陸奥A子、マジ魔界
     
     
     
     

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  • なぞ随筆

     
    『セーラー服とギエロン星獣』



    - 望郷 -

    カリスマ二重胎児、ヘドとラーは妄想する。

    ガボテン島の酋長は、日系人のガボラ鼻鯨。
    幼なじみの、タッコング百合子の面影求めて、すずめのお宿。
    14万8000光年を旅する途中、地獄の仲買人、ロココ山岡に身ぐるみ剥がされ、
    すこんぶげろ、バケツ一杯。
    侍従のケラチン小袋も、ほおゲゾラ。
    松の木ばかりがまつじゃない、臨終待つのもまつのうち。

    カリスマ二重胎児、ヘドとラーは妄想する。


    - 詩編 -

    鼻のない栄養士がささやく「紅茶と言えばきのこ」
    そう、バナナと言えば、ワニ。 たたりと言えば、八ツ墓村。

    ギロチンプリンセス、ミンキーマリーは、もずのはやにえ つまみ食いながら、西へ逃げる。
    鬼首村の尾根で、オノヨーコとオナぺッツと鬼沢警部補に囲まれる、
    なめくじパフェくって、セーフ。

    『パーティーは、犬神家』

    ギロチンプリンセス、ミンキーマリーアントラーは、朝夕刊、恐怖新聞読みながら、西へ逃げる。
    病院坂で捕まったマリー、首括って終わり。
    悪魔とみなしご、輪になって手鞠唄。
    うしろの正面、だーあれ 「すけきよです。」
     
     
     
     

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  • 錬菌術師の工房

     
     菌術
     
     
    きのこ狩りにゆくことにする。

    森の中へは菌糸を織込んだ焦茶のマントを纏い、菌の鳥打帽を被ってゆかねばならない。
    極力、菌を偽装しないことには、茸に出会うことも儘ならぬ。

     菌と菌と菌
     薄暮たゆとう目のないカモメ

    呪文というものは、場や相手によって効能があったりなかったりすることはあたりまえにあり、環境が整っているのにも関わらず発効しないことも当然ある。忘れた頃に発効、などということさえある。

    もちろん、掛ける術師の能力、見識により確立は変わってくるのだが、ともかく効くのは稀であることは間違いない。

    そういったことが、呪文と胞子が似ていると認識される所以であるが、呪術遣いが『きのこ』という存在とつかずはなれずの生活を送っている理由は、当人たちは決して口にはしないものの、そのことにあるであろうことは容易に想像がつくものである。

     
     
     

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  • 錬菌術師の工房 2

     
     菌の鳥と境界の事情
     
     
    芥子を練っていると、当然のように都鳥がやってくる。

    彼らは挨拶もそこそこに、その細いくちばしで、見てきたこと、見てこなかったことをせわしなくおしゃべってくれる。

    本当は納豆を所望しているのだが、私の工房では納豆を・・・する時には、菌を極力拡散させぬための呪結界を張ることにしているので、彼らは菌の気配を読み込むことが出来ず、仕方なしに芥子に反応してやって来るのである。

    彼らは、どうやら豆糸で何かを作っているらしいのだが(はっきりとは教えてくれない)彼らの工房のある広い入りくんだ花崗岩の海岸で起こる出来事を聞くのは、結構楽しい。たまに嘘っぽい話も混じっているところなども、面白さを引き立てているように思える。
    まあ、人界と人外境の境界では、いろいろと興味深いことが起こるものではあるが。

    そういうわけで、我が工房では都鳥に配慮し、御田(関東煮)や熱い犬を食する時には芥子を出さぬようにしているのである。
     
     
     
     

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  • 錬菌術師の工房 3

     
     天空の住人と飛行茸の解読出来ない関係性について(前編)
     
     
     
    思惟茸を天日に晒しておくと、時折、物珍しがった天女が降りてくる。

    彼女たちが天空を舞うことができるのは、美しく透きとおった羽衣のお陰であることは言うまでもないが、実は衣の素材それ自体に浮遊作用はない。
    衣の振りかけてある『飛行茸』の胞子のはたらきによるものなのである。


    飛行茸

    標高5万リイグ以上の高地にのみ自生し、石にとりつく茸。
    この胞子にモノを浮かせる力がある。

    栽培に成功した者がいないどころか、採取すら困難な茸である。

    そして、人一人の重さを浮かせるだけの大量の胞子を集めることは、その寿命という制約もあり、地上を歩行する我々にはほぼ不可能と言える。
    雲間をも自在に舞う天空の住人のみが、それを行なうことができるということだ。


    しかし、彼女たちが空を住処とするようになる以前は、どのようにして飛行茸の胞子を集めたのであろうか。
    これはもう1000年過去の出来事であり、よく判っていない。

    多分、一人の天才が、美しく、堅牢で、極めて独創的な技を持ってしてなし得た事であろう。

    歴史は稀有の天才によって劇的に変化する。
     
     
     
     

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  • 錬菌術師の工房 4

     
     天空の住人と飛行茸の解読出来ない関係性について(後編)
     
     
     
    そういうわけで(?)きのこがとっても好きな天空の住人が思惟茸を見に来るのは不思議ではないのだが、実は彼女たちの目当てはもう一つある。

    我が工房のそこそこに転がっている、石くれである。

    黒雲母、石英、琥珀、メノウ、玻璃、黄玉から、特に価値のないと思われる火成岩まで、非常に丁寧に、興味深く眺めてゆく。


    実は彼女たち天空の住人は、『石』を持つことが出来ない。
    (正確には、持って飛ぶことが出来ない)

    飛行茸の浮力は、石(金属)にはまったく作用しないのである。


    そういうわけで(?)彼女たちは石を見るのがとっても好きな者が多いようだが(いや、それは地上の女性達も同じか?)、それでも小1時間程で丁寧に礼をいい、透き通った空へと去ってゆく。


    天空の住人は石を持つことが出来ない故か、武器らしきものを一切持たない。
    争いごとを好まず、常に柔和で礼儀正しい。

    オゾン層にのみ生息する光合成ウィルスに寄生され、それらから栄養分を受け取っているので、陽の光と水さえあれば生きてゆける。

    そうして日がな一日、天空をふわふわと浮いている。


    -----------------------------------------

    石を見せてから2,3日もすると、工房の扉の外にお礼の品がふわりと置いてあることがある。

    透き通った薄い袋に、紫色の朝霧とか、虹の鱗粉とかが入っていたりするのだが、それらは彼女たちの存在と等しく、美しいだけでこれといってなんの役にも立たないという、此の上なく魅力的なものたちなのであった。
     
     
     
     

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  • キューティーはにわ

    2003.09.16 『フランダースの犬鍋』
    2003.09.18 『赤毛のアンギラス』
    2003.09.22 『メガロ寄生虫館』
    2003.09.24 『犬も歩けば、ボーグ星人』
    2003.09.26 『チャコのガイガン物語』
    2003.09.27 『気分しだいでセミ人間』
    2003.09.28 『C調言葉にゴース星人』
    2003.09.30 『勝手にシンド バド星人』
    2003.10.01 『サラリーマン キングジョー』
    2003.10.02 『抱腹ゼットン』
    2003.10.03 『おじゃ魔女ドラコ』
    2003.10.05 『エコエコ アボラス』
    2003.10.07 『ボーン・トゥー・ビー・ワイルド星人』
    2003.10.10 『レット・イット・ビラ星人』
    2003.10.10 『昭和枯れスフラン』
    2003.10.12 『花よりギャンゴ』
    2003.10.15 『あらいぐまラルゲユウス』
    2003.10.17 『ダンシング・オール・ナメゴン』
    2003.10.21 『101回目のプロテ星人』
    2003.10.24 『戦争を知らないゴモラたち』
    2003.10.24 『私を月までツインテール』
    2003.10.24 『てなもんや ザンパ星人』
    2003.10.24 『欽ちゃんのどこまでヤンガリー』
    2003.10.25 『欽ちゃんのどーんとやってミクラス』
    2003.10.28 『てんとう虫のザンパ星人』
    2003.10.30 『アナーキー・イン・ザ・ユートム』
    2003.11.02 『木枯らしモングラー』
    2003.11.06 『笑う角にはフック星人』
    2003.11.07 『無理が通れば道理がヒッポリト星人』
    2003.11.10 『やぶからボーグ星人』
    2003.11.13 『割れ鍋にとじブルトン』
    2003.11.18 『はきだめにツインテール』
    2003.11.24 『壁に耳あり障子にメガロ』
    2003.11.29 『重箱のすみをほじクール星人』
    2003.12.04 『聞いて極楽、見て地獄大使』
    2003.12.12 『ちりもつもればヤモゲラス』
    2004.01.02 『笑う角にはブラック将軍』
    2004.01.10 『雀百まで踊り忘レンズアリ』
    2004.01.21 『寝耳にミズバンバラ』
    2004.02.01 『のれんにウデゲルゲ』
    2004.04.01 『目の上のたんコブバンバラ』
    2004.04.06 『背に腹はかえらレンズアリ』
    2004.04.12 『おれたちひょうきんゾル大佐』
     
     
     
     
     

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