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Commentジョッキごと海の上へ引き上げられたろ魚。
そこは漁師のぺり親方の船でした。
ぺり親方は言います。
「なあ ろ魚、ワシャ毎日お前さんにうまい餌をやった。
そろそろ食わせてくれんかのう。」
ろ魚は答えます。
「親方、それはどうか勘弁を。まだハルキの新刊を読み終わってません。
今まで頂いた餌代は、仕送りでお返ししますから、
今日のところは尾の身で勘弁してください。」
ぺり親方は、たぶん悪い妖怪ではないので、
もしくは継続した収入が欲しかったので、
ろ魚の尾びれをもらい、ロバを就職させることにしました。
ろ魚は海から上がり、牧場で働くことになりました。
牧場には馬が沢山います。でもろ魚はロバなので、相手にされません。
それでも、4343(しみしみ)というお友達ができました。
ろ魚は4343を背に乗せたり、一緒にビールを飲んだりして
仲良く遊びました。
それでも毎月月末には、ぺり親方に仕送りをしています。
(おわり)
ろ魚(rogyo)後編
by クシキノアイラ
ジョッキごと海の上へ引き上げられたろ魚。
そこは漁師のぺり親方の船でした。
ぺり親方は言います。
「なあ ろ魚、ワシャ毎日お前さんにうまい餌をやった。
そろそろ食わせてくれんかのう。」
ろ魚は答えます。
「親方、それはどうか勘弁を。まだハルキの新刊を読み終わってません。
今まで頂いた餌代は、仕送りでお返ししますから、
今日のところは尾の身で勘弁してください。」
ぺり親方は、たぶん悪い妖怪ではないので、
もしくは継続した収入が欲しかったので、
ろ魚の尾びれをもらい、ロバを就職させることにしました。
ろ魚は海から上がり、牧場で働くことになりました。
牧場には馬が沢山います。でもろ魚はロバなので、相手にされません。
それでも、4343(しみしみ)というお友達ができました。
ろ魚は4343を背に乗せたり、一緒にビールを飲んだりして
仲良く遊びました。
それでも毎月月末には、ぺり親方に仕送りをしています。
(おわり)
published : 2009/08/03