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2024/06/17 22:56
ちょうど時を同じくして兄も満映(満州映画)の情報収集で上海に来ており、妹が杭州の別荘に来ている事を知り久しぶりに逢いに来たと言う。そのおりに兄の助手として海軍中尉の青年をいきなり紹介され彼女は驚かされた。
彼はまだ海軍省軍務局に配属されたばかりで、兄の部下として同伴しているとの事であった。20代の青年将校らしいハキハキとした喋り方とかキビキビした身のこなしに好感が持て、海で鍛えた引き締まった身体と日焼けした顔が眩しく輝いて見えた。彼の方も噂には聞いていたものの、金持ちの令嬢にありがちな華美な服装でなく、むしろ質素な普段着で現れ初対面の挨拶をされたことで彼女に好感を持った。
しかしこの突然の出会いは、兄が「お見合いの相手として事前に計画」したものであった事を二人とも今は知らなかった。
※一枚のイラスト画を元に小説風に書いてみました。(笑)
2024/06/17 22:51
実家は東京の護国寺にあり、彼女の通う大学であるお茶の水女子大学は歩いて10分ばかりのところにある。大学に入る前の小・中・高は父親の外国勤務の都合で学校を転々としたお陰で外国語が堪能である。
父親は祖父譲りのワンマン型社長であったが親分肌で面倒見が良く社員からは人望が厚かった。一方、綺麗な女性には目がなくあちこちに愛人を囲ってはその面倒見も良かった。だがなぜか彼女らを正妻にしたり子供をこしらえたりは決してしなかった。実は中国の杭州にも一人囲っていることは周知の事実であった。
その様な事情もあってか、日本から娘がバカンスで別荘を訪ねてきて宿泊をしているのを聞いて昨晩顔を見に来たのであるが、早々に別荘から居なくなった。
2024/06/17 22:46
時代背景はいつ頃のどこで、
イラストの女性はどういう人物像なのか謎解きをしてみよう。
題名の『湖畔の別荘』と言う事から、ここは裕福な家の別荘で、彼女はそこの令嬢と考えられる。年の頃20歳ぐらで顔立ちはハーフかクゥオーターに見える。父親は日本人で祖父の代で海運業で私財を築き、その遺産を元手に国際的なビジネス(総合商社)を展開してきた。
母親は東ヨーロッパの人で当時としては珍しい国際結婚であったが彼女が小学生の時に病気で亡くなっている。兄弟は年の離れた30代の兄が一人いて、海軍省の軍務局に務めている。(時代は戦前の1930〜40年頃)
父親の会社の中国支社は上海にあり、別荘はそこから車で3時間ほどの浙江省杭州市の西湖の湖畔にある。風光明媚で美人が多い事でも知られている。