山本嘉寛

建築設計

Tirol

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今回は限界を超えた非常に厳しい予算の中で計画です。目標は建売や中小ハウスメーカーが大量生産で廉価につくる木造住宅と同等か、それ以下のコスト。絶対的な床面積を最小限にとどめるために、1階にお施主さまのご要望である大きなガレージ、2階に大人2人が住める最小限の居住スペースを確保することに重点を置きプランニングしました。

単に床面積を最小限に抑えるだけではなく、平面形状を正方形に近い形として外表面積を極力小さくし、さらに立面的に余分な部分をカットすることで、材料費が極小となるように計画。その結果として、建物はどの方向から見ても全て違う形の台形型の、特徴的な形となりました。四角錐台型のかたちと、ローコストを突き詰めたコンセプトが今回の建物と非常に良く似ているところから、この計画を「Tirol」と名付けました。

published : 2011/11/20

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