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文学・文芸 > 詩
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Comment「ねぇねぇ」
一輪の花が話しかける
「今日は どこに 行くの?」
ボクはいつも ドキっとする
「今日は 山小屋に遊びに行くよ」
「気を付けて 行ってらっしゃい^−^」
ニッコリ笑顔のお花さん
「帰ったらまた お話 聞かせてね^−^」
「はーい。じゃぁ 行ってきます!」
少し 小走りに 庭を出た
本当は山小屋なんて行きたくないんだ
でも どこか 行かないと ママが心配するから・・・
お花さんと一緒にお話がしたいんだけどなぁ
俯いたまま山小屋に向かう
「あっ そうだ!今日は雨が降ったから早く帰ってきたってことにしよう」
大発見をしたかのようにうれしくなった
急ぎ足で家に帰る
タッタッタッタ!
サッサッサッサ!
ワクワクワクワク!
「あと少し あと少し」
息を切らしながら呼んだ
「お花さーん 帰ってきたよ!!!」
返事がないので もう一度呼んだ
「お花さーんっ!!!」
・・・
お花さんはどこにもいなかった
夕方まで探したけど どこにもいなかった
なんだか寂しくなった
もっともっと話しかければ良かった
もっともっと
・・・
今日はママの誕生日
プレゼントを買いに街に出かけた
「何にしようかなぁ。ママは料理好きだからなぁ」
街の風が気持ちよかった
なんだか気分もよかった
「今日はどこに行くの?^−^」
懐かしい声がした。
振り向くと
ニッコリ笑顔のお花さんがいた
ボクは驚きと嬉しさで 泪がこぼれそうだった
「今日は ママの誕生日だからプレゼントを買いに来たんだよ」
「そうなんだ。良いのが見つかると良いね^−^」
「うん。良いのが見つかったからもう帰るよ」
「良かったね^−^また来てね^−^」
「うん。でも もう来る必要ないよ」
ボクは千円を店員さん渡し、家に帰った。
201208
お花さん
by voccasouthern(ヴォッカサウザン)
「ねぇねぇ」
一輪の花が話しかける
「今日は どこに 行くの?」
ボクはいつも ドキっとする
「今日は 山小屋に遊びに行くよ」
「気を付けて 行ってらっしゃい^−^」
ニッコリ笑顔のお花さん
「帰ったらまた お話 聞かせてね^−^」
「はーい。じゃぁ 行ってきます!」
少し 小走りに 庭を出た
本当は山小屋なんて行きたくないんだ
でも どこか 行かないと ママが心配するから・・・
お花さんと一緒にお話がしたいんだけどなぁ
俯いたまま山小屋に向かう
「あっ そうだ!今日は雨が降ったから早く帰ってきたってことにしよう」
大発見をしたかのようにうれしくなった
急ぎ足で家に帰る
タッタッタッタ!
サッサッサッサ!
ワクワクワクワク!
「あと少し あと少し」
息を切らしながら呼んだ
「お花さーん 帰ってきたよ!!!」
返事がないので もう一度呼んだ
「お花さーんっ!!!」
・・・
お花さんはどこにもいなかった
夕方まで探したけど どこにもいなかった
なんだか寂しくなった
もっともっと話しかければ良かった
もっともっと
・・・
今日はママの誕生日
プレゼントを買いに街に出かけた
「何にしようかなぁ。ママは料理好きだからなぁ」
街の風が気持ちよかった
なんだか気分もよかった
「今日はどこに行くの?^−^」
懐かしい声がした。
振り向くと
ニッコリ笑顔のお花さんがいた
ボクは驚きと嬉しさで 泪がこぼれそうだった
「今日は ママの誕生日だからプレゼントを買いに来たんだよ」
「そうなんだ。良いのが見つかると良いね^−^」
「うん。良いのが見つかったからもう帰るよ」
「良かったね^−^また来てね^−^」
「うん。でも もう来る必要ないよ」
ボクは千円を店員さん渡し、家に帰った。
201208
published : 2012/08/19