木下琢朗

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木下琢朗

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WORKS

空間・建築・インテリア > 空間演出

草木禽獣

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https://www.youtube.com/watch?v=qtK11D4duH8

かけがわ茶エンナーレ 参加型共同制作

刀耕火種(とうこうかしゅ)
~森のたねのゆくえ~
  
素材 檜・広葉樹・針葉樹切り株 柿渋

人は進化の過程において森から生まれてきたという。
今からおよそ1万年前に農耕と牧畜がはじまり村や町を作り、やがて国が生まれて文明
社会が始まった。

刀耕火種とは、林を伐採し、火を放って草木を焼き払い、その場所に種をまくという意味。それは、焼畑といわれ、森林に住む人間が生きてく上で必要なサイクルの起点である。

静岡県掛川市東山地区にある粟が岳は、150年間続く茶草場農法で知られ、広大な
粟ヶ岳地域に広がる人工林もまた人の営みによって生かされている。
山頂から眺める景色は、先人から繫がる広大なお茶畑の風景が広がり、
その向こうには駿河湾を一望できる。

かつて、お茶の肥料として利用してきた茶草場が生き物の多様性を生み景色をつくってきた。そして今,時代と共に自然環境が大きく変化し、人と自然との在りが問われている。

時代の分岐点にある課題をも一度見直すきっけとして世界煮農業遺産にも指定され粟ヶ岳の物語を背景とし、去年の秋に開催された現代美術展「かけがわ茶エンナーレ」で行った展示記録でもある。
                            
今回の展示で粟ヶ岳の森が育んだ檜1本を切り倒したものを使い制作、設置する切り株には掛川産の針葉樹、広葉樹を用いた。
美しく壮大な景観が幾世代までも続くように願い多種多様の森から生まれる次のいのちを照らす象徴として、「森のたね」として提示する。

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published : 2020/07/21

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