「白い雪に交じって、ごくまれに青い雪が降るのをご存じ？」
案内役であった彼女は振り向いて僕に話し始めた。
「新年を迎える前の、月のない夜にね、星々といっしょに降ってくるの」
それはちょうど今週の中ごろにあたるはずだ。
「誰かの特別な想いが結晶化したものだ、って聞いてるわ」
忘れられない想いなのか忘れたくない想いなのか、
どちらにしても溶けて消えてしまう儚いもの。
それでもその存在を人の目に焼きつけることで、
何かを残そうとしているのだろう。

僕も胸に抱えた想いを、これからどうすべきなのか
答えが出せないまま、今回の旅に同伴してしまった。

★★★

新作の帯留めに早くも冬柄がお目見え。
青い夜空に散りばめられた星々、舞い降る雪をイメージしてつくりました。
儚いながらも凛としたインパクトのある和装小物をお探しの方におすすめです。

UVレジンにラメ、ブリオン、極小パーツ、クリアシールなどを使用。