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イラストレーション > アニメ・漫画

四コマ映画『ボクらのホームパーティー』

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四コマ映画『ボクらのホームパーティー』

by フクイヒロシ

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    4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...

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    ゲイ映画で『ボクらのホームパーティー』という題名だと、1970年の『真夜中のパーティー』を連想させます。


    1970年の『真夜中のパーティー』は寂しい終わり方だったのが、2020年のリメイク版では(大筋は変わらないけど)ちょっと開かれたエンディングでした。

    今作『ボクらのホームパーティー』は、日本に住むリアルなゲイを描いているし、もちろんアップデートされているし、狭い部屋に閉じ込められた映画ではなくちゃんと外の世界が描かれている映画だと感じました。



    密室コメディではない
    観る前は「部屋の中だけのワンチシュエーションブラックコメディ」なのかなと思って、それだと正直キツイな……とフアンに思ってました。。

    『真夜中のパーティー』はあんまり事前のシーンがないのでいきなり知らない人たちがパーティーし始めて、しかもいきなりキャッキャキャッキャ騒ぐから結構前半は辛いのです。。

    今作では、ホームパーティーが始まるまでにそれぞれのキャラが外の世界で生きている様子が描かれる時間がちゃんとあったので観やすかったです。

    敵でも味方でもない〝女性〟
    しかも、女性キャラが印象的でした。女性キャラは3人いてそれぞれ時間は短いのですが、演技の素晴らしさもあって、ちゃんとこの映画の外の世界で「きっちりと独立して生きている女性」に見えました。

    ゲイ映画に出てくる女性キャラは、妙にLGBTQに理解があったり異常に毛嫌いしたり、その両方を担わされたりと、物語の起伏や推進に便利に使われる場合が多いです。

    この映画の女性キャラはいい意味で「関係ない」。。

    爽やかリーマンゲイをゲイだと知らずに好きになっちゃう同僚の女性とか、
    逆に「気持ち悪い!穢らわしい!」とかわざわざ言ってくる女性とか、出てきそうだけど出てこない。

    女性一人一人が自立した人生を送る中で、同じ社会に生きる人間同士としてチラッと関わってくるだけであり、ゲイを描くために消費されない女性キャラというのが、すごく珍しいし新しいと思いました。

    これを監督に問いましたら「敵でも味方でもない女性として描いた」とお答えいただきまして、なるほど意識的な描き方だったのだと納得しました。

    やろうと思っても実現難しいと思うんですよね。薄っぺらいキャラになっちゃいそう。3人の女優さんがほんと素晴らしいんですよ。

    闖入者の藤松祥子さんなんかめっちゃ面白いし、あの一生懸命さに泣けてくるんですよね。。



    23歳~38歳のゲイ
    年齢差も描かれてますね。これはセクシャリティ関係ないかも。

    23歳はちょっと潔癖なくらいに理想だけを抱いている感じ。そのこだわりで他人を傷つけてしまう。

    28歳とか33歳くらいになるとちょっと現実受け入れるゆるさが出てくるけど、まだ個人差がある。

    38歳にもなると「そんなもんだよ」とゆるくなってきて、自分のこだわりとかで他人を傷つける場面も少なくなってくる。

    僕は44歳なので、、、全体的に「そんなに騒がことか………」「元気だなぁ…」とは思いました。。ごめんねー。



    『愛はなんだ』の片岡礼子のセリフ
    『愛はなんだ』で恋に悩み苦しく岸井ゆきのに対して、片岡礼子が言うセリフを思い出しました。

    「大丈夫よ~、何悩んでんのか知らないけど」

    ↑ホントこのセリフ好き。



    真剣になるほど可笑しい
    やってる側が真剣なほどハタから見ると可笑しい、というのがコメディの基本でして。

    申し訳ないですけど、真剣に入り込んでパニックになればなるほど面白くて、何度も笑いました。。

    隠したい裏の顔などが暴かれていくんですけど、いつか彼らもこの夜のことを思い出して「あの夜、地獄だったよね~」「熱かったね~」と笑える鉄板ネタになると思うんですよね。

    青春の1ページというか。命の祭りというか。

    それもこれも生きてこそなので。生きてるからできることですので。



    ラストも良い
    ラストも良い。

    パッと外の世界と繋がる。

    懸命に生きてる人がブチギレてくるわけですが、それに即座にブチギレ返す。

    良いじゃないですか。
    基本的には関係ないけど関係してるんですよね、みんな。

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    ゲイ映画で『ボクらのホームパーティー』という題名だと、1970年の『真夜中のパーティー』を連想させます。


    1970年の『真夜中のパーティー』は寂しい終わり方だったのが、2020年のリメイク版では(大筋は変わらないけど)ちょっと開かれたエンディングでした。

    今作『ボクらのホームパーティー』は、日本に住むリアルなゲイを描いているし、もちろんアップデートされているし、狭い部屋に閉じ込められた映画ではなくちゃんと外の世界が描かれている映画だと感じました。



    密室コメディではない
    観る前は「部屋の中だけのワンチシュエーションブラックコメディ」なのかなと思って、それだと正直キツイな……とフアンに思ってました。。

    『真夜中のパーティー』はあんまり事前のシーンがないのでいきなり知らない人たちがパーティーし始めて、しかもいきなりキャッキャキャッキャ騒ぐから結構前半は辛いのです。。

    今作では、ホームパーティーが始まるまでにそれぞれのキャラが外の世界で生きている様子が描かれる時間がちゃんとあったので観やすかったです。

    敵でも味方でもない〝女性〟
    しかも、女性キャラが印象的でした。女性キャラは3人いてそれぞれ時間は短いのですが、演技の素晴らしさもあって、ちゃんとこの映画の外の世界で「きっちりと独立して生きている女性」に見えました。

    ゲイ映画に出てくる女性キャラは、妙にLGBTQに理解があったり異常に毛嫌いしたり、その両方を担わされたりと、物語の起伏や推進に便利に使われる場合が多いです。

    この映画の女性キャラはいい意味で「関係ない」。。

    爽やかリーマンゲイをゲイだと知らずに好きになっちゃう同僚の女性とか、
    逆に「気持ち悪い!穢らわしい!」とかわざわざ言ってくる女性とか、出てきそうだけど出てこない。

    女性一人一人が自立した人生を送る中で、同じ社会に生きる人間同士としてチラッと関わってくるだけであり、ゲイを描くために消費されない女性キャラというのが、すごく珍しいし新しいと思いました。

    これを監督に問いましたら「敵でも味方でもない女性として描いた」とお答えいただきまして、なるほど意識的な描き方だったのだと納得しました。

    やろうと思っても実現難しいと思うんですよね。薄っぺらいキャラになっちゃいそう。3人の女優さんがほんと素晴らしいんですよ。

    闖入者の藤松祥子さんなんかめっちゃ面白いし、あの一生懸命さに泣けてくるんですよね。。



    23歳~38歳のゲイ
    年齢差も描かれてますね。これはセクシャリティ関係ないかも。

    23歳はちょっと潔癖なくらいに理想だけを抱いている感じ。そのこだわりで他人を傷つけてしまう。

    28歳とか33歳くらいになるとちょっと現実受け入れるゆるさが出てくるけど、まだ個人差がある。

    38歳にもなると「そんなもんだよ」とゆるくなってきて、自分のこだわりとかで他人を傷つける場面も少なくなってくる。

    僕は44歳なので、、、全体的に「そんなに騒がことか………」「元気だなぁ…」とは思いました。。ごめんねー。



    『愛はなんだ』の片岡礼子のセリフ
    『愛はなんだ』で恋に悩み苦しく岸井ゆきのに対して、片岡礼子が言うセリフを思い出しました。

    「大丈夫よ~、何悩んでんのか知らないけど」

    ↑ホントこのセリフ好き。



    真剣になるほど可笑しい
    やってる側が真剣なほどハタから見ると可笑しい、というのがコメディの基本でして。

    申し訳ないですけど、真剣に入り込んでパニックになればなるほど面白くて、何度も笑いました。。

    隠したい裏の顔などが暴かれていくんですけど、いつか彼らもこの夜のことを思い出して「あの夜、地獄だったよね~」「熱かったね~」と笑える鉄板ネタになると思うんですよね。

    青春の1ページというか。命の祭りというか。

    それもこれも生きてこそなので。生きてるからできることですので。



    ラストも良い
    ラストも良い。

    パッと外の世界と繋がる。

    懸命に生きてる人がブチギレてくるわけですが、それに即座にブチギレ返す。

    良いじゃないですか。
    基本的には関係ないけど関係してるんですよね、みんな。

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published : 2022/11/05

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