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イラストレーション > キャラクター
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Commentターニング・ポイント(2021)La svolta/The Turning Point
製作国:イタリア上映時間:90分
監督 Riccardo Antonaroli
脚本 Roberto Cimpanelli Gabriele Scarfone
出演者 アンドレア・ラッタンツィ ブランド・パシット
Netflix イタリア映画 『ターニング・ポイント
目話はわかりやすい
キャラクターもいいし
映像もいいし
何より演技が良かったです。
特に引きこもりの漫画家志望のルドヴィコを演じたブランド・パシット。
目の演技が素晴らしくて、ブランド・パシットの顔が写ってるだけのシーンも結構多い。
彼の表情を見ているだけで何が起きているのか、どんな状況なのかがわかるってのは、相当な技能だと思いますよ。
子役としてキャリアをスタートしてイタリアではドラマで人気の俳優さんのようです。
ルックスもいいですし、小柄で子犬のような可愛らしさは世界的にも人気が出そうです。
***
BL(的なもの)ですよね
僕はBLについて詳しくはないのですが
おそらくこの映画は「BL的」というカテゴリーに入る作品だと思われます。
マフィアから大金を盗んだ窃盗犯の男ジャックと
ほぼ引きこもりの漫画化志望の男ルドヴィコの愛の数日間ですよ。
***
そうじゃないと説明がつかない
窃盗犯ジャックがマフィアから追われて逃げる途中で、ルドヴィコを見つけて、彼のアパートで潜伏生活を始める、という導入。
「ジャック→ルドヴィコ」という支配関係が結ばれなきゃいけないはずなんです。
ルドヴィコが隙を見て警察かマフィアに通報してジャックを売り渡すこともできるし、
ルドヴィコとしてはそれで解決だし
ジャックはそれをやられたらめちゃくちゃ困る。
「ジャック→ルドヴィコ」という支配関係はないんですよ。
2人の間に緊張感もない。
一目惚れです。
2人同時に一目惚れをしてほっこり温かな同棲生活を始めるんですよ。
そうじゃないと説明がつかない。
なんなのあのイチャつき。
す~ぐイチャつきはじめるんよ。
ボディタッチが多い。
身長差萌え向け作品
身長差もあるし、
わざわざ身長差があることをセリフで言うし、
身長差がわかりやすいカメラの画角も多い。
身長差萌え向け作品。
****
一応、同じアパートにルドヴィコが好きな美女がいる、という設定だけど、女性キャラはことごとく存在感が弱い。
ほぼなんの意味もない。
本当はお互いに向けたい性愛の気持ちを近所の美女に向けてるだけってな感じ。
****
マフィアの怖さはかなり強調されて描かれてはいます。
手下とかすぐ殺しちゃうから。
(でもあんなにすぐ手下を殺したら組織運営できなくなるよね…)
マフィアパートで怖さとか緊張感を演出しているんだけど
ジャック♡ルドヴィコパートがこんな緊迫した状況なのにひたすらにほっこりし続ける。。。
マフィアに見つかったら殺される!っていう緊張感がそんなにないんですよね。。
水道局に扮したマフィアがルドヴィコの部屋を調査に来る、とかのシーンもあって
そう言うシーンはハラハラドキドキしますよ。
(そりゃそういうシーンだもん)
映画全体を通したピリッとした緊張感。
「どちらかが裏切るかもしれない」的な緊張感。
そういうのが必要な映画だと思うんですけど、ない。
でもしょうがない。
ジャック♡ルドヴィコは愛し合っちゃってるから。
****
なので、
とにかくジャック♡ルドヴィコのほのぼの感を楽しむしかないし、
ジャック♡ルドヴィコのほのぼの感だけを楽しみたい方は、映画終わる10分くらいで停止して一生観ない方がいいと思います。
ラストネタバレは以下に。
ターニンクホイント写真
なんでこんな目に遭うの。。。
マフィアに居場所がバレてしまったと悟ったジャックはルドヴィコの部屋から出ていくことを決意。
荷物をまとめて一旦窓から出ていくも(ここも緊張感なさすぎなのさ。これならいつでも逃げられたよね…)、
ルドヴィコが濡れた子犬のような顔で寂しく見つめるので
結局ジャックは戻ってくる。
その夜、同じアパートの美女2人と4人で食事会。
2Pしてるうちにジャックとルドの2Pに移行するんじゃないかって雰囲気の中、
ルドヴィコがマフィアにボコボコにされる。
ジャックも銃で撃たれる。
ジャックがルドヴィコの銃を乱射してマフィアを殺害するも、マフィアからの弾を受けてしまったらしくルドヴィコは気を失う。
銃撃の音を聞いた美女2人呼んだらしい救急車が到着。
ルドヴィコはおそらく一命は取り留めたのでしょう。
で、ジャックは部屋の外に出てゴミ置き場で倒れる。
バッグの中の大金とルドヴィコのマンガをゴミ清掃員に見つかって、マンガを捨てられそうになるので「それは!」ってな感じで手を伸ばしたところで、ジャック死亡。
なんでこんな酷い目に遭わなきゃいけないんだろう。
ジャックは犯罪者ではあるけど。
ルドヴィコも犯人蔵匿の罪があるから?
***
この突然のバッドエンド(ま、ジャックがサッサと逃げてりゃ良かったんだけど)が来るってことは、
やっぱジャック♡ルドヴィコのほのぼの同棲生活はかなり意図的だったってことですよね。
ジャックとルドヴィコがずっと敵対しっぱなして全然幸せじゃない状況で1人瀕死で1人死亡っていうラストが来たら、「なんの話だったの…?」と意味がわからなくなる。
ジャック♡ルドヴィコを愛でる映画、ってことでいいんじゃないでしょうか。
ターニング・ポイント(2021)La svolta/The Turning Point
製作国:イタリア上映時間:90分
監督 Riccardo Antonaroli
脚本 Roberto Cimpanelli Gabriele Scarfone
出演者 アンドレア・ラッタンツィ ブランド・パシット
Netflix イタリア映画 『ターニング・ポイント
目話はわかりやすい
キャラクターもいいし
映像もいいし
何より演技が良かったです。
特に引きこもりの漫画家志望のルドヴィコを演じたブランド・パシット。
目の演技が素晴らしくて、ブランド・パシットの顔が写ってるだけのシーンも結構多い。
彼の表情を見ているだけで何が起きているのか、どんな状況なのかがわかるってのは、相当な技能だと思いますよ。
子役としてキャリアをスタートしてイタリアではドラマで人気の俳優さんのようです。
ルックスもいいですし、小柄で子犬のような可愛らしさは世界的にも人気が出そうです。
***
BL(的なもの)ですよね
僕はBLについて詳しくはないのですが
おそらくこの映画は「BL的」というカテゴリーに入る作品だと思われます。
マフィアから大金を盗んだ窃盗犯の男ジャックと
ほぼ引きこもりの漫画化志望の男ルドヴィコの愛の数日間ですよ。
***
そうじゃないと説明がつかない
窃盗犯ジャックがマフィアから追われて逃げる途中で、ルドヴィコを見つけて、彼のアパートで潜伏生活を始める、という導入。
「ジャック→ルドヴィコ」という支配関係が結ばれなきゃいけないはずなんです。
ルドヴィコが隙を見て警察かマフィアに通報してジャックを売り渡すこともできるし、
ルドヴィコとしてはそれで解決だし
ジャックはそれをやられたらめちゃくちゃ困る。
「ジャック→ルドヴィコ」という支配関係はないんですよ。
2人の間に緊張感もない。
一目惚れです。
2人同時に一目惚れをしてほっこり温かな同棲生活を始めるんですよ。
そうじゃないと説明がつかない。
なんなのあのイチャつき。
す~ぐイチャつきはじめるんよ。
ボディタッチが多い。
身長差萌え向け作品
身長差もあるし、
わざわざ身長差があることをセリフで言うし、
身長差がわかりやすいカメラの画角も多い。
身長差萌え向け作品。
****
一応、同じアパートにルドヴィコが好きな美女がいる、という設定だけど、女性キャラはことごとく存在感が弱い。
ほぼなんの意味もない。
本当はお互いに向けたい性愛の気持ちを近所の美女に向けてるだけってな感じ。
****
マフィアの怖さはかなり強調されて描かれてはいます。
手下とかすぐ殺しちゃうから。
(でもあんなにすぐ手下を殺したら組織運営できなくなるよね…)
マフィアパートで怖さとか緊張感を演出しているんだけど
ジャック♡ルドヴィコパートがこんな緊迫した状況なのにひたすらにほっこりし続ける。。。
マフィアに見つかったら殺される!っていう緊張感がそんなにないんですよね。。
水道局に扮したマフィアがルドヴィコの部屋を調査に来る、とかのシーンもあって
そう言うシーンはハラハラドキドキしますよ。
(そりゃそういうシーンだもん)
映画全体を通したピリッとした緊張感。
「どちらかが裏切るかもしれない」的な緊張感。
そういうのが必要な映画だと思うんですけど、ない。
でもしょうがない。
ジャック♡ルドヴィコは愛し合っちゃってるから。
****
なので、
とにかくジャック♡ルドヴィコのほのぼの感を楽しむしかないし、
ジャック♡ルドヴィコのほのぼの感だけを楽しみたい方は、映画終わる10分くらいで停止して一生観ない方がいいと思います。
ラストネタバレは以下に。
ターニンクホイント写真
なんでこんな目に遭うの。。。
マフィアに居場所がバレてしまったと悟ったジャックはルドヴィコの部屋から出ていくことを決意。
荷物をまとめて一旦窓から出ていくも(ここも緊張感なさすぎなのさ。これならいつでも逃げられたよね…)、
ルドヴィコが濡れた子犬のような顔で寂しく見つめるので
結局ジャックは戻ってくる。
その夜、同じアパートの美女2人と4人で食事会。
2Pしてるうちにジャックとルドの2Pに移行するんじゃないかって雰囲気の中、
ルドヴィコがマフィアにボコボコにされる。
ジャックも銃で撃たれる。
ジャックがルドヴィコの銃を乱射してマフィアを殺害するも、マフィアからの弾を受けてしまったらしくルドヴィコは気を失う。
銃撃の音を聞いた美女2人呼んだらしい救急車が到着。
ルドヴィコはおそらく一命は取り留めたのでしょう。
で、ジャックは部屋の外に出てゴミ置き場で倒れる。
バッグの中の大金とルドヴィコのマンガをゴミ清掃員に見つかって、マンガを捨てられそうになるので「それは!」ってな感じで手を伸ばしたところで、ジャック死亡。
なんでこんな酷い目に遭わなきゃいけないんだろう。
ジャックは犯罪者ではあるけど。
ルドヴィコも犯人蔵匿の罪があるから?
***
この突然のバッドエンド(ま、ジャックがサッサと逃げてりゃ良かったんだけど)が来るってことは、
やっぱジャック♡ルドヴィコのほのぼの同棲生活はかなり意図的だったってことですよね。
ジャックとルドヴィコがずっと敵対しっぱなして全然幸せじゃない状況で1人瀕死で1人死亡っていうラストが来たら、「なんの話だったの…?」と意味がわからなくなる。
ジャック♡ルドヴィコを愛でる映画、ってことでいいんじゃないでしょうか。
published : 2022/05/08