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四コマ映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』

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四コマ映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』

by フクイヒロシ

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    4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...

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    ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)
    The Peanut Butter Falcon

    上映日:2020年02月07日

    最高!永久に最高!地球が滅んだ後でも最高!ブラックホールが蒸発しても最高!

    ただ、、、、一点どうしても気になるとこがあって。。。。。。
    これ気にしすぎな気もするし。。
    でも気にしすぎかどうかを判断するのは俺じゃないしな。。
    とかいろいろ逡巡しちゃう時点でやっぱイマイチ感出てきちゃうし。。
    残念。。無念。。

    ってなことについては、下の方に。。

    *****

    四コマ映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』→4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...
    *****

    寓話感がいいですね。絵本感がいい。
    さらにこれが「いつかは終わる」感もいい。

    ザックとタイラーのふたり旅にエレノアが加わって3人で目的地を目指す。

    目的地があるってことは、いつかは終わるということ。
    この旅路が愛おしければ愛おしほど、期限があることを思って切なくなりましたよ。

    ****

    この映画は『ハックルベリー・フィンの冒険』を下敷きに、現代化しているとのことです。

    『ハックルベリー・フィンの冒険』を読んだことないです。
    夕方だか朝だがにやってたアニメは見てましたけど、さすが全然話覚えてない。。

    あらすじを読むと「奴隷制度のない州を目指して」「ミシシッピ川を下る旅に出る」とあるんですが、、
    北上するんじゃなくて、南下するの??

    ミシシッピ州から南下したルイジアナも奴隷州じゃん。。だめじゃん。。
    そういうエンディングなのかな。
    読んでみないと。

    ****

    『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』では
    ザックはこの旅が終わると今までよりもキツイ施設に送られることになっている。
    タイラーは自業自得だけど最低でも半殺しに遭うことになってる。
    エレノアはザックを施設に連れ戻さなければいけない。

    絵本のような旅路の終わりには結構辛い現実が3人にはある。

    手作りのイカダでゆっくりと海を下るという、楽園シーンがあるんですが、
    あそこは地形的に波がほとんどない海らしいです。
    あそこでしか実現しない夢のイカダ旅。

    過酷な現実を生きる「オトナ」たちに奇跡的に与えられた楽園ですよ。
    束の間の楽園。
    その後には現実がやってくる。
    罪を犯せば罰がやってくる。

    コドモでいた~い ずっとトイザラスキ~ッズ って歌ってみたところで、俺たちはもうすでにオトナ。。

    だからこそたま~~にはこういう楽園に浸りたっていた~い。

    ****

    主題歌『Running for so Long (House a Home)』も最高。


    長い夜が明けて 分かってきたんだ
    ぼくは皆んなが言うほど壊れていないと

    ずっと 逃げ続けてきたけど
    君にあって 離れられなくなって
    ぼくに家ができた
    きっと ここがぼくの家


    ****

    ラストと上記については以下に。

    タイラーは半殺しに遭います(自業自得かな)。

    で、3人でフロリダで暮らすっぽいですね。
    ラストまで楽園物語にしてくれました。ありがとう!
    でも、映画は終わるのです。
    映画館を出れば現実です。コロナです。クソ政治です!!!ケッ!ファック!!

    一個気になるのは、マジカル・ニグロの存在。

    白人の主人公を助ける謎の黒人キャラクターのこと。
    突然出てきて突然消える。
    だいたい「何らかの形で外面あるいは内面に欠陥を抱えており、差別を受けているか、身体が不自由であるか、社会的に抑圧されているかのいずれか」である、とのこと。

    「そしてここにマジカル・ニグロの最も厄介な問題があるといわれている。
    つまり黒人を肯定的なキャラクターとして描いているようにみえても、結局このわかりやすい見取り図の中で黒人は白人に従属的であり続けているのである。
    この「好ましい」黒人は、『手錠のまゝの脱獄』というマジカル・ニグロの先駆的な映画でシドニー・ポワチエがそうであったように、白人の主人公を救うためなら自らを犠牲にすることもいとわない。
    しかし当のアメリカ人男性には「黒人も個人としてなら好ましいが黒人の文化一般はそうではない」ことをよしとする存在でもある。
    マジカル・ニグロの定義には、黒人だけでなく、ネイティブ・アメリカンなど、その他の有色人種もしばしば含まれる。」

    wikiより引用です。

    途中で盲目の老いた黒人が出てきて、ザックに洗礼の儀式をして、イカダも作らせてあげる。
    だいぶ「マジカルニグロ」感強い。

    ま、ただ今回のこの老人はあんまりマジカルパワーないんですよね。
    洗礼はしたけど、3人は「はいはい…」ってなリアクションだったし
    イカダは自分らで作ったわけだし。。

    でも、上記の「マジカルニグロ」の条件に当てあはる項目の方が圧倒的に多い。。。

    これが「アメリカの大人たちの子供心を満足させる映画」に出てくるキャラクターとしてはだいぶ危険ですよ。。
    ディズニーの『ダンボ』(1941)を楽しくみてたら、顔もない黒人たちが嵐の中テントを貼るシーンが出てきて黒人はそれ以外のシーンでは出てこないってのがあるんですけど、それのよう。。

    う~~~ん。。。。。
    やっぱ、、こう言うキャラクターやシーンがあると心から楽しめなくなっちゃうなぁ。

    「純粋に楽しめなくなるから『差別だ!差別だ!』とうるさく言うのはやめた方がいい」なんてのはのは全く問題外。

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    ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)
    The Peanut Butter Falcon

    上映日:2020年02月07日

    最高!永久に最高!地球が滅んだ後でも最高!ブラックホールが蒸発しても最高!

    ただ、、、、一点どうしても気になるとこがあって。。。。。。
    これ気にしすぎな気もするし。。
    でも気にしすぎかどうかを判断するのは俺じゃないしな。。
    とかいろいろ逡巡しちゃう時点でやっぱイマイチ感出てきちゃうし。。
    残念。。無念。。

    ってなことについては、下の方に。。

    *****

    四コマ映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』→4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_...
    *****

    寓話感がいいですね。絵本感がいい。
    さらにこれが「いつかは終わる」感もいい。

    ザックとタイラーのふたり旅にエレノアが加わって3人で目的地を目指す。

    目的地があるってことは、いつかは終わるということ。
    この旅路が愛おしければ愛おしほど、期限があることを思って切なくなりましたよ。

    ****

    この映画は『ハックルベリー・フィンの冒険』を下敷きに、現代化しているとのことです。

    『ハックルベリー・フィンの冒険』を読んだことないです。
    夕方だか朝だがにやってたアニメは見てましたけど、さすが全然話覚えてない。。

    あらすじを読むと「奴隷制度のない州を目指して」「ミシシッピ川を下る旅に出る」とあるんですが、、
    北上するんじゃなくて、南下するの??

    ミシシッピ州から南下したルイジアナも奴隷州じゃん。。だめじゃん。。
    そういうエンディングなのかな。
    読んでみないと。

    ****

    『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』では
    ザックはこの旅が終わると今までよりもキツイ施設に送られることになっている。
    タイラーは自業自得だけど最低でも半殺しに遭うことになってる。
    エレノアはザックを施設に連れ戻さなければいけない。

    絵本のような旅路の終わりには結構辛い現実が3人にはある。

    手作りのイカダでゆっくりと海を下るという、楽園シーンがあるんですが、
    あそこは地形的に波がほとんどない海らしいです。
    あそこでしか実現しない夢のイカダ旅。

    過酷な現実を生きる「オトナ」たちに奇跡的に与えられた楽園ですよ。
    束の間の楽園。
    その後には現実がやってくる。
    罪を犯せば罰がやってくる。

    コドモでいた~い ずっとトイザラスキ~ッズ って歌ってみたところで、俺たちはもうすでにオトナ。。

    だからこそたま~~にはこういう楽園に浸りたっていた~い。

    ****

    主題歌『Running for so Long (House a Home)』も最高。


    長い夜が明けて 分かってきたんだ
    ぼくは皆んなが言うほど壊れていないと

    ずっと 逃げ続けてきたけど
    君にあって 離れられなくなって
    ぼくに家ができた
    きっと ここがぼくの家


    ****

    ラストと上記については以下に。

    タイラーは半殺しに遭います(自業自得かな)。

    で、3人でフロリダで暮らすっぽいですね。
    ラストまで楽園物語にしてくれました。ありがとう!
    でも、映画は終わるのです。
    映画館を出れば現実です。コロナです。クソ政治です!!!ケッ!ファック!!

    一個気になるのは、マジカル・ニグロの存在。

    白人の主人公を助ける謎の黒人キャラクターのこと。
    突然出てきて突然消える。
    だいたい「何らかの形で外面あるいは内面に欠陥を抱えており、差別を受けているか、身体が不自由であるか、社会的に抑圧されているかのいずれか」である、とのこと。

    「そしてここにマジカル・ニグロの最も厄介な問題があるといわれている。
    つまり黒人を肯定的なキャラクターとして描いているようにみえても、結局このわかりやすい見取り図の中で黒人は白人に従属的であり続けているのである。
    この「好ましい」黒人は、『手錠のまゝの脱獄』というマジカル・ニグロの先駆的な映画でシドニー・ポワチエがそうであったように、白人の主人公を救うためなら自らを犠牲にすることもいとわない。
    しかし当のアメリカ人男性には「黒人も個人としてなら好ましいが黒人の文化一般はそうではない」ことをよしとする存在でもある。
    マジカル・ニグロの定義には、黒人だけでなく、ネイティブ・アメリカンなど、その他の有色人種もしばしば含まれる。」

    wikiより引用です。

    途中で盲目の老いた黒人が出てきて、ザックに洗礼の儀式をして、イカダも作らせてあげる。
    だいぶ「マジカルニグロ」感強い。

    ま、ただ今回のこの老人はあんまりマジカルパワーないんですよね。
    洗礼はしたけど、3人は「はいはい…」ってなリアクションだったし
    イカダは自分らで作ったわけだし。。

    でも、上記の「マジカルニグロ」の条件に当てあはる項目の方が圧倒的に多い。。。

    これが「アメリカの大人たちの子供心を満足させる映画」に出てくるキャラクターとしてはだいぶ危険ですよ。。
    ディズニーの『ダンボ』(1941)を楽しくみてたら、顔もない黒人たちが嵐の中テントを貼るシーンが出てきて黒人はそれ以外のシーンでは出てこないってのがあるんですけど、それのよう。。

    う~~~ん。。。。。
    やっぱ、、こう言うキャラクターやシーンがあると心から楽しめなくなっちゃうなぁ。

    「純粋に楽しめなくなるから『差別だ!差別だ!』とうるさく言うのはやめた方がいい」なんてのはのは全く問題外。

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published : 2020/03/10

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