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モクロク

ジャーナリスト 萩原健太郎

ISBN 978-4-86100-738-5
定価 1,890円(税込)
仕様 A5判変型/176ページ
著者 萩原 健太郎
写真 永禮 賢

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北欧デザインの巨人たち あしあとをたどって。

本書は、建築・家具・インテリア・器・グラフィック・テキスタイルetc. …北欧デザイン界の巨匠たちの足跡を追うフォトドキュメントブックです。使いやすく、愛着の持てる日用品。自然と調和する、モダンな建築。ここちよく、美しいインテリア。これらの北欧デザインの魅力の原型を生み出した、たくさんの北欧デザインの巨人たち。彼らの多くは、暮らしの風景や流れる時間へのまなざしを持って、形ばかりでなく、ライフスタイルのデザインに取り組んでいました。本書ではとくに、アルネ・ヤコブセン(デンマーク)、エリック・グンナール・アスプルンド(スウェーデン)、アルヴァ・アアルト(フィンランド)に焦点を当てながら、今現在も名勝とされているその土地々々を訪れて、当時を知る人々や意思を受け継ぐ人々と出会い、巨匠たちの実像や功績の背景をたどっていきます。また、実情を知ることが難しい、北欧ヴィンテージ家具の買い付け現場レポートや、デザイン史に大きなあしあとを残した北欧のデザイナー・ブランド名鑑なども特別収録しています。

目次

■旅のはじまりに

■1章 デンマーク
アルネ・ヤコブセンのあしあと
2つの美しい教会
アルネ・ヤコブセンの後継者たち
北欧ヴィンテージ家具をさがして〈デンマーク編〉
旅のスナップ〈デンマーク編〉

■2章  スウェーデン
エリック・グンナール・アスプルンドのあしあと
オーレ・エクセルのアトリエ
スウェーデンデザインの現在
旅のスナップ〈スウェーデン編〉

■3章  フィンランド
アルヴァ・アアルトのあしあと
アアルトのライバル、エリック・ブリュッグマン
街角で触れるフィンランドデザイン
北欧の陶磁器の聖地、アラビアへ
イルマリ・タピオヴァーラ
北欧ヴィンテージ家具をさがして〈フィンランド編〉
旅のスナップ〈フィンランド編〉

■旅の地図 
■旅のおわりに

ページサンプル
Interview
ジャーナリスト 萩原健太郎

1972年生まれ。大阪府出身、関西学院大学卒業。湘南在住。株式会社アクタス、デンマーク留学などを経て、2007年独立。本書以外の著書に『北欧デザインをめぐる旅』『生活に溶けこむ北欧デザイン』がある。現在、デザイン、インテリア、北欧、建築、手仕事などのジャンルの執筆を中心に活動。 http://www.flighttodenmark.com/

-デザインやインテリアにはいつ頃から興味を持たれていたのでしょうか?

デザインやインテリアに興味を持ったのは社会人になってから。何気なく読んでいた雑誌などの影響が大きいですね。アクタスでは建築家やインテリアデザイナーが手がけるプロジェクトの空間に、おもにヨーロッパの家具を提案する仕事をしていました。安藤忠雄さんや伊東豊雄さんのプロジェクトに家具を提案し、納めたこともあります。アクタスでは、北欧だけでなく、イタリアやドイツなどの家具も扱っていましたが、一番惹かれたのが北欧の家具でした。

-アクタスでのお仕事を経て、現在はフリーランスのジャーナリストとしてご活躍されていますね。何故ジャーナリストだったのでしょうか?

僕は文章を書く勉強をしたことも、出版社に勤めたこともありません。文章で褒められた記憶は、小学校のときの作文くらい……(笑)。デンマーク留学中に、備忘録代わりに自分のサイトを立ち上げ、文と写真で綴っていったんです。それがある雑誌の編集長の目にとまり、雑誌にコラムを書かせていただいたのがはじまり。この機会をきっかけに、書くということを仕事にできたらいいなあ、とぼんやりと思いました。帰国後はアクタスに復帰し、カタログなどのコピーライティングをしていましたが、やはりもっと自由に文章を書きたいと思い、フリーランスになりました。年も35くらいだったし、結婚もしていたし、今思うと無謀だったと思います。

フリーのジャーナリストを選ばれた今、会社に勤めていた頃と比べ生活のスタイルや考え方など何か大きな変化などはありましたか?

子どもの頃から運動会や学芸会、修学旅行などが好きではありませんでした。団体行動が苦手な方なので、フリーランスという働き方は合っていると思います。そうは言っても、ときどき寂しくなったりもしますけどね。ただ僕は出版社に勤めたことがないので、出版社で会社員を経験したかったというのはあります。本づくりに関するひと通りを学べるでしょう? フリーになって変わったこと? 日数を気にせずに海外旅行ができるということでしょうか。それが一番うれしいです。ただ旅行中の仕事を断って、次から来なくなったらどうしよう、という恐怖感はつきまといますが……(笑)。あとは、すべてが自己責任ということ。会社員だったら、上司が文章を修正してくれたり、指導してくれたりしますが、基本的にフリーの場合は自分で判断し、提出しなければならない。僕が変な文章を書いたら、何の連絡もなしに次から仕事が来なくなってしまう。また依頼がある、ということが評価の証だと思っています。白黒はっきりした世界ですが、割と気に入っています。

-今回『北欧デザインの巨人たち』の取材として3週間、デンマーク、スウェーデン、フィンランドと本書に登場するデザイナーたちと関係の深い土地を訪ね歩いたなか、最も注目されたことはなんでしょうか?

デザインに興味を持ち始めた頃は、ミラノサローネなどで発表される新作や、世界中の話題のデザインスポットの情報を収集することが楽しくて仕方ありませんでした。今もそういう気持ちはありますが、もっと深い部分を知りたいと思うようになりました。

たとえば、僕の好きなデザイナーで、アルネ・ヤコブセンという人がいるんですが、彼の代表作に「セブンチェア」というのがあります。それがなぜ世界中でベストセラーになったのか? 最初はそのフォルムの美しさにばかり注目していました。でも次第に、ヤコブセンという人の能力とは? その能力は家庭環境や学校で磨かれたのか? じゃあその学校教育の内容は? などが気になり始めました。当然突き詰めようと思えばきりがありません。『北欧デザインの巨人たち』でもすべてを突き詰められたわけではないのですが、ある程度まではできたと自負しています。でももっともっと追求していきたいですね。一番大変だったことは、今回取り上げた"巨人たち"は故人ばかりなので、関係者を見つけ、アポイントを取ること。逆にそういう人たちに貴重な話をうかがえたのが楽しかったです。

-ではその取材期間で、印象深いことや人はいらっしゃいましたか?

僕は普段はひとりで北欧を訪れることが多いのですが、今回は写真家の永禮賢さん、北欧家具t.a.l.o.の山口太郎さんと一緒に旅をできたのが楽しかったです。僕にはない視点で、北欧を切り取っていましたから。とても印象深い旅になりました。取材させていただいた方々は、みなさん素敵な人ばかりで、誰かひとりの名前を挙げるのは難しいです。

-萩原さんにとって北欧とはどんな場所でしょうか。そして、これから北欧に旅をするという人には、どういった風景を見てほしいと思われますか?

日本にいると、アメリカや韓国、中国などの報道は多いですが、北欧に関する報道は少ないです。ヨーロッパでも、イギリスやフランス、イタリア、ドイツなどの大国は紹介されますけど……。なんでもっと注目しないのかなあ、と思います。デザイン以外にも、注目すべき点は多いと思いますよ。だって、デンマークは、「国民幸福度調査」で世界一の国ですから。国民が幸せに思える国って、興味ありませんか? 旅をされる方には、できるだけ歩いてほしいと思います。治安のいい国なので、安心して歩けるし、歩くからこそ見えてくる風景ってあると思うんです。きっと幸せな風景に出会えるはずです。

-最後になりますが、本書の中で何度も北欧に旅をされていると書かれていますね。本書を書き終えた今、新たな発見、そして目標はありますか?

北欧のデザインについても詳しくなりたいし、デザイン以外のカルチャー(映画、音楽、アートなど)や、歴史、教育、政治、社会福祉など、北欧全般に対する知識を深めたいですね。それらを日本との比較の上で、日本に採り入れられる部分はないのか、なども考えてみたいです。あと、北欧の"ダークサイド"の部分にも突っ込んでいきたい。日本で紹介される場合、どうしてもいいところばかりがフォーカスされますが、必ずしもそういう側面ばかりではないんです。デザインを軸に、もっとカルチャー寄りの本をつくるのが今後の目標です。少しずつリサーチを始めたいと思います。

『北欧デザインの巨人たち あしあとをたどって。』を旅のしおりに、 今回インタビューに応えてくださった荻原さん、「北欧家具t.a.l.o」オーナー 山口さんと行く『北欧デザインを学び、ヴィンテージ家具や雑貨の目利きになれる デンマーク/フィンランド8日間の旅』が開催されます!

旅では、北欧デザインのプロのナビゲートのもと、アアルトやヤコブセンといった北欧デザイン界の巨匠のルーツをたどります。彼らが残した有名建築や作品を実際に見て、スタジオやファクトリーで美しいデザインが生産される過程を理解し、数ある家具や雑貨のヴィンテージショップの中からプロが選んだおすすめのお店で、自分だけのお気に入りを手に入れましょう! 個人旅行ではなかなか行けない穴場スポットへもご案内いたします。

◆プロの目利きを学べる旅、詳細はコチラ
http://www.a-m-u.jp/travel/

企画:AZホールディングス
ツアー主宰:フィンツアー
協力:北欧家具t.a.l.o/ ビー・エヌ・エヌ新社/amu

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