1. クリエイターズバンク ホーム
  2. 企画・特集一覧
  3. CREATOR'S Interview
  4. Vol.10 ムウネ

CREATOR'S VOICE Vol.009 - scrap-graphic

Profile

ムウネ

福島県在住のイラストレーター。優しく微笑む子どものイラストを自身のWebサイトなどで発表している。2007年から活動を始め、現在は東日本大震災のチャリティTシャツの販売などを行なっている。7月に発売する「イラストレーターズファイル vol.9」(株式会社アートボックスインターナショナル)に作品が掲載予定。

Interview

-現在のムウネさんの活動内容を教えてください。

イラストレーターとして、自身のHPで作品を公開しています。 また、今年の3月11日に起きた東日本大震災以降は、イラストレーションを用いたチャリティTシャツのデザイン制作、販売などを行なっています。 ほかには、7月に発売予定の「イラストレーターズファイル vol.9」(株式会社アートボックスインターナショナル)にも作品が掲載されています。お近くの書店などでチェックしていただけるとうれしいです。

-チャリティTシャツの活動をしているということですが、具体的な内容について教えてください。

Tシャツ販売サイト「Hoimi」で、私がデザインしたチャリティTシャツの販売を行なっています。Tシャツの配送料金や原価料金などを除く全額が東日本大震災の義援金として、日本赤十字社を通して寄付しています。

-ムウネさんは福島県在住ということで、今回の震災には特別な思いがあるかと思います。チャリティ活動を行なっている理由について教えてください。

宮城、岩手、福島を始め、今回の震災では津波を中心に多くの犠牲者が出ています。原発問題や避難所生活など、今もなお深い爪あとが残る中、「被災地に住む自分こそが何かアクションを起こさなければならない」と考え、チャリティ活動を始めました。私自身、地震の影響で水道やインターネット回線などのライフラインが止まっていたこともあり、チャリティ活動に参加したのは3月下旬からでした。

-チャリティ活動を通して、何を感じましたか?

過去に販売した通常のTシャツと比べ、全国からオーダーがあるなど、日本全体が「東北を応援してくれている」と痛感しました。特に、私が制作した「福島県応援Tシャツ」は、本来福島県民に向けて制作したものなのですが、その多くが県外からのオーダーだったことからも、反響の大きさを感じています。私のチャリティTシャツを通じて、全国の人たちの温かい気持ちに触れられた感動は一生忘れられません。
全国のクリエイターの方たちも、利益を度外視したチャリティ活動などを行なっていますが、被災者の一人として本当にありがたく思います。

-もともと、イラストレーターの道に進んだきっかけはなんだったのでしょうか。

何かモノをつくるということに興味があって、専門学校ではグラフィックデザインやイラストの勉強をしていました。卒業後は、それらとはまったく関係のない職に就いていたのですが、次第に「自分は何がしたいんだろう。今のままでいいのだろうか」と悩むようになってしまって。
それがちょうど会社を辞めた2007年頃だったのですが、その頃描いた子どものイラストに手応えを感じて、イラストレーターとしての活動を始めました。現在は、ペンで描いたイラストをPhotoshopでペイントしています。

-ムウネさんのイラストには、優しく微笑む子どもが必ず登場しています。これはなぜでしょうか。

私が絵のコンセプトに掲げているのは、「keep your smile,always be happy」という言葉です。「どんなにつらい時でも笑顔でいれば、決して諦めることなく、未来に向かって進んでいける」との思いを込めています。だから、私の描く子どものイラストは、いつも笑顔なんです。
実は、会社を退職した2007年頃、この先どうしていこうかと悩んでいた時期があったんです。そんな時、何気なく描いた子どものイラストに自分自身が励まされ、"笑顔の力"を実感しました。私のイラストを見た人が、過去の自分と同じように励まされ、笑顔になってくれれば……、と活動を続けています。

最後に、今後の展望を教えてください。

まずは、チャリティTシャツの活動を引き続き行なっていくことです。自分のイラストや活動を通して、少しでも多くの人に幸せな気持ちになってもらえれば、と考えています。そのためにも、チャリティ活動以外にも絵本や挿絵、パンフレットなど、いろいろな制作に携わっていきたいと考えています。

(ライター 石川裕二)

特集ページ一覧へ

v注目のコンテスト

powered by コンペディア

vオススメのギャラリー

powered by ミーツギャラリー

k k