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CREATORS'S VOICE Vol.3 - ネイチャーアーティスト:酒井 ひろみつ powered by wacom

SE、自然観察指導員、そしてネイチャーアーティストという、三足のわらじで活躍するのは酒井ひろみつさん。学生時代から絵を描いていたという酒井さんだが、今はFlashを使って精密な絵を仕上げるという、独特の手法が興味深い。

使用タブレット
Intuos3
使用歴
2001年~
きっかけ
もともとCADで使うデジタイザーを使用していたためペンタブレットには抵抗がなかった。FAVOも使用していたが、最近Intuos3に買い替え、その描き心地のよさに感動。
ポートフォリオ
http://www.creatorsbank.com/users/natureon/

酒井 ひろみつ

SEとして働くかたわら自然をテーマにした作品を制作。環境NGOの自然観察指導員として自然保護などの活動にも関わる。鳥や里山風景などをモチーフにしてFLASHや鉛筆画などで平面作品を制作。作品はグループ展や、博物館の展示会などの自然関係の催しに利用し自然保護の啓蒙に役立てている。

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「三足のわらじ」で活躍中

大学で機械工学を学び、その後就職したメーカーでCADのエンジニアをしながら、環境NGOの自然観察指導員の資格も持ち、さらに絵まで描くという、二足ならぬ「三足のわらじ」で活躍する酒井ひろみつさん。学生時代からのライフワークとして版画や油絵などを描いては、グループ展などに作品を出展してきた。一方で自然観察指導員も務めるほどの「自然」好き。その酒井さんが自然をテーマに画を描くのは自然なことだったようだ。その自然とアートがコラボする酒井さん自らの肩書きを「ネイチャーアーティスト」と呼ぶ。最近では主に「鳥」をモチーフにして、鉛筆やPCで平面作品を描いている。

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慣れていたFlashで絵を描き始める

酒井さんにとっては至って自然な経緯だった。また、本人曰く「木版画とFlashによるCGの仕上がりは似ている」そうで、なるほど、酒井さんの作品を見ると、確かに木版画のような雰囲気を醸している。ともあれ、Flashでの絵の描き方だが、まずデジタルカメラで鳥の写真を撮り、それを元にFlashでトレースしてベースとなる線画を作成し、次にグラデーションで塗りつぶすように羽を1枚ずつ描いていく。この1枚ずつ描くというのがポイントで、版画や日本画を思わせるしとやかな作風ながら、実に緻密で奥行きのある作品に仕上がっている。というのもFlashだからといってモニタでの鑑賞用のサイズにするのではなく、高精細にプリントできる縦・横とも2000ピクセル程度かそれ以上の解像度で描かれている。この解像度が緻密さをさらに引き出す。

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FAVOで始めたペンタブレット

この緻密な線画を描くのに役立っているのがペンタブレットだ。「1枚1枚それぞれ異なる羽のカーブと、その柔らかさを描くにはペンタブレットが必要です。息を止めてカーブを一気に描き上げるのですが、どうしてもマウスでは思うようなカーブが描けません」。そのペンタブレットだが、Flashで絵を描くために2001年に購入したのはFAVOだった。酒井さんはもともとCADの仕事をしており、デジタイザー(簡単に言えばCADシステム専用の大型ペンタブレット)を使用していたため、ペンタブレットは違和感なく使い始めることができた。そして数年FAVOを使い続ける。その間、特に不満などはなく、複雑な鳥の羽の線や模様を描くのに、なくてはならない存在となっていった。酒井さんはペンタブレットを使っている間は、「メニュー操作やエクスプローラー操作は当然ペンで行います。クリックやダブルクリックもペンを“ツン”、“ツンツン”とするだけで操作でき、非常にコントロールしやすく感じています」という。

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Intuos3は感動の描き味

しかし、最近Intuos3に買い替えたところ、その使いやすさはまったく別物のようで感動したという。「写真を元にトレースしたり細かな曲線を描くことが多いのですが、ペンタブレットとマウスを比べると仕上がりも疲れ方も全然違います。それがIntuos3に替えたら、さらにラクに思い通りに描くことができるようになってびっくりしています」。この違いは言葉では表しにくいのだが、実際に使ってみるとIntuos3はよりアナログ的な感覚に近づいていることがわかる。酒井さんにもう少し詳しく印象を尋ねると…。「ペン先とタブレット面が進歩してスムーズに描きやすくなった」「描画のレスポンスも速くなった」「クリックやダブルクリックがしやすくなった」「ペンの重みのバランスが良く使いやすい」「精度が高くなったのか細かなトレースがしやすくなった」「まるで鉛筆で描いているような感覚でストレスを感じない」「精密な羽1枚1枚を置いていくようにスムーズに描ける」と、次から次へと賛辞の言葉が並んだ。

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Intuos3で童心に返る

Intuos3を手にすると、絵を描くのにさらに没頭してしまうという酒井さん。ちなみに、一作品を仕上げるのにのべ3~4日ほどかかるという。羽を1枚ずつ描くというのは、端から見るとかなり根気のいる作業にも思えるが、ところがどうして、酒井さんは実に楽しそうにペンを走らせる。取材当日も絵を描いていただいたのだが、「こんなに気持ちよく描けるので、童心に返ったような気分になります」と、笑みを浮かべながらペンを滑らせていたのが印象的だった。

酒井さんは日々の感動や気になった風景を写真に撮ってブログに掲載している。鳥や植物、昆虫などをモチーフにした作品もある。

ネーチャーON ホームページ:http://homepage2.nifty.com/hiropg

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