1万8000人の登録クリエイターからお気に入りの作家を検索することができます。
WORKS
サウンド・音楽 > サウンドアート
9
View3
Fav1
Comment
誰もいない砂浜。
海水浴シーズンには
まだ少し早い。
サンダル脱いで裸足になり、
波打ち際に立つ。
手に持っているは
ゴム製の水枕。
この中に
海水を詰めるつもり。
海水入りの水枕。
なかなか
素敵じゃないかしら。
海原に浮かぶ夢とか
見れるかも。
ところが現実、甘くない。
割れた貝殻踏んで
よろめいて
そのまま波にさらわれ
海原へ。
気が付いたら
かなり沖合。
私は泳げない。
水枕を持ってて
助かった。
空気を詰めて
栓をして
浮き袋にしちゃいましょう。
そうしましょう。
そうしましょう。
ああ、流される。
どこまでも流される。
そのうち
眠くなってきた。
海面に仰向けに寝て
頭の下には
水枕ならぬ空気枕。
波を枕に見る夢は
魚の夢ではあるまいか。
プカプカ プカカ
波の枕
by Tome館長
誰もいない砂浜。
海水浴シーズンには
まだ少し早い。
サンダル脱いで裸足になり、
波打ち際に立つ。
手に持っているは
ゴム製の水枕。
この中に
海水を詰めるつもり。
海水入りの水枕。
なかなか
素敵じゃないかしら。
海原に浮かぶ夢とか
見れるかも。
ところが現実、甘くない。
割れた貝殻踏んで
よろめいて
そのまま波にさらわれ
海原へ。
気が付いたら
かなり沖合。
私は泳げない。
水枕を持ってて
助かった。
空気を詰めて
栓をして
浮き袋にしちゃいましょう。
そうしましょう。
そうしましょう。
ああ、流される。
どこまでも流される。
そのうち
眠くなってきた。
海面に仰向けに寝て
頭の下には
水枕ならぬ空気枕。
波を枕に見る夢は
魚の夢ではあるまいか。
プカプカ プカカ
published : 2013/05/05