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夜よ明けるな

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夜よ明けるな

by Tome館長

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    約束されていたかのように夕暮れが訪れ、
    初めて君を迎えた部屋は静かに暗くなる。


    ふたり、とりとめのない話を
    いつまでも話し続けようとしていた。

    笑うと嬉しくて、嬉しいから笑い、
    ふたり、薬も酒も飲まずに酔っていた。

    まるでふたり、
    重なった夢を見ているようだった。


    なんだろう?

    この気持ち。この感情。


    誰も教えてくれない。
    誰にも教えられない。

    気がふれたと蔑まれて
    黙ってうなずくしかないような

    そんな狂おしい瞬間が

    ダラダラ、ダラダラ
    引き延ばされてゆく。


    それでも、いつの間にか夜明けが訪れ、
    ありふれた部屋の輪郭が浮き上がってくる。

    ふたり、まだ指さえ触れてないというのに。
     

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夜よ明けるな

by Tome館長

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    約束されていたかのように夕暮れが訪れ、
    初めて君を迎えた部屋は静かに暗くなる。


    ふたり、とりとめのない話を
    いつまでも話し続けようとしていた。

    笑うと嬉しくて、嬉しいから笑い、
    ふたり、薬も酒も飲まずに酔っていた。

    まるでふたり、
    重なった夢を見ているようだった。


    なんだろう?

    この気持ち。この感情。


    誰も教えてくれない。
    誰にも教えられない。

    気がふれたと蔑まれて
    黙ってうなずくしかないような

    そんな狂おしい瞬間が

    ダラダラ、ダラダラ
    引き延ばされてゆく。


    それでも、いつの間にか夜明けが訪れ、
    ありふれた部屋の輪郭が浮き上がってくる。

    ふたり、まだ指さえ触れてないというのに。
     

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published : 2013/01/16

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