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途切れた叫び

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途切れた叫び

by Tome館長

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    haru123fu.exblog.jp/17817706/

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    月明かりはなく
    街灯もまばらな夜の帰り道。


    暗い闇の底に靴音が響く。
    靴音は真後ろから聞える。

    着実に抜け目なく近づいてくる。
    もう手が届きそうなほど近い。

    「ひひひひひひひひ」

    男の不気味な笑い声とともに
    私は背後から首を絞められた。

    「きゃあああああああ!」

    私は悲鳴をあげながら
    首をねじって真後ろを見た。

    「ひっ!」

    変質者であろう男の歪んだ顔がおもしろくて

    両手で絞められたままの首を
    私は余計にもう一回転ねじって見せた。

    「ひっ!」

    笑ってるのか泣いてるのか
    よくわからない叫び声をあげながら

    男は狂ったように走り去った。


    さらにねじって首をはずすと
    私はそれをお手玉にしながら歩き出した。

    (どうやら彼、襲う相手を間違えたようね)
     

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途切れた叫び

by Tome館長

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    月明かりはなく
    街灯もまばらな夜の帰り道。


    暗い闇の底に靴音が響く。
    靴音は真後ろから聞える。

    着実に抜け目なく近づいてくる。
    もう手が届きそうなほど近い。

    「ひひひひひひひひ」

    男の不気味な笑い声とともに
    私は背後から首を絞められた。

    「きゃあああああああ!」

    私は悲鳴をあげながら
    首をねじって真後ろを見た。

    「ひっ!」

    変質者であろう男の歪んだ顔がおもしろくて

    両手で絞められたままの首を
    私は余計にもう一回転ねじって見せた。

    「ひっ!」

    笑ってるのか泣いてるのか
    よくわからない叫び声をあげながら

    男は狂ったように走り去った。


    さらにねじって首をはずすと
    私はそれをお手玉にしながら歩き出した。

    (どうやら彼、襲う相手を間違えたようね)
     

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published : 2010/09/17

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