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月明かりはなく
街灯もまばらな夜の帰り道。
暗い闇の底に靴音が響く。
靴音は真後ろから聞える。
着実に抜け目なく近づいてくる。
もう手が届きそうなほど近い。
「ひひひひひひひひ」
男の不気味な笑い声とともに
私は背後から首を絞められた。
「きゃあああああああ!」
私は悲鳴をあげながら
首をねじって真後ろを見た。
「ひっ!」
変質者であろう男の歪んだ顔がおもしろくて
両手で絞められたままの首を
私は余計にもう一回転ねじって見せた。
「ひっ!」
笑ってるのか泣いてるのか
よくわからない叫び声をあげながら
男は狂ったように走り去った。
さらにねじって首をはずすと
私はそれをお手玉にしながら歩き出した。
(どうやら彼、襲う相手を間違えたようね)
途切れた叫び
by Tome館長
月明かりはなく
街灯もまばらな夜の帰り道。
暗い闇の底に靴音が響く。
靴音は真後ろから聞える。
着実に抜け目なく近づいてくる。
もう手が届きそうなほど近い。
「ひひひひひひひひ」
男の不気味な笑い声とともに
私は背後から首を絞められた。
「きゃあああああああ!」
私は悲鳴をあげながら
首をねじって真後ろを見た。
「ひっ!」
変質者であろう男の歪んだ顔がおもしろくて
両手で絞められたままの首を
私は余計にもう一回転ねじって見せた。
「ひっ!」
笑ってるのか泣いてるのか
よくわからない叫び声をあげながら
男は狂ったように走り去った。
さらにねじって首をはずすと
私はそれをお手玉にしながら歩き出した。
(どうやら彼、襲う相手を間違えたようね)
published : 2010/09/17