Portfolio yamada.c 

毎月第一水曜日のクロッキー会、年初の一月はお正月ってことで、お休みです。

データ入稿（という編集の合理化）が浸透して何年…、
長い間紙の上に描いてきた絵を、
何が悲しくてモニターに向かって描いてんのか・・
と思ったことも。

岩波の「絵で見るフランス革命」の中に刑場に曵かれてゆくマリーアントワネットを描いたといわれるスケッチが載っています。
J.L.ダヴィドの作（であろうといわれている）。
その瞬間どこの街頭に立ってダヴィドは通り過ぎる荷馬車の王妃に筆を走らせたのか、
あるいは革命広場の目撃者として？
ダヴィット46歳。

このダヴィッドの、ほとんど『瞬間芸』に較べれば
クロッキー５分は充分な持ち時間‥のはず？

癖が無く、バランスよく、美しい。（そーゆうモデルさんでした…）
１０分ポーズ。

前後しますが、(11)につづくポーズです。

クロッキーとしてはどうかと思いますが、自分の「作品」みたいになりました。

¥1800 で二時間半、プロのモデルさんを描いて、参加者５人では…いくらなんでもヤバイ。
　実はクロッキー会、存続の危機です。

５分ポーズの２本目。

モデルさんが、突然両手を合わせてすっくりと立った時、
初めて認識した。（こういうシルエットだったのね）　

たとえそれが５分であっても、同じ姿勢をキープするのはかなり大変なことです。
視点を定める、肩を下げない、重心を変えない…という「力仕事」のためにモデルさんは、けっこう「鍛えて」いたりします。ダンサーしてる人も。
描き手にとってモデルさんはいつもミューズ=女神ですが、女神を女神たらしめているのは実は顔でもスタイルでもなく、その腹筋です。
ちなみに…これは２０分ポーズ。

線が走る…って時があります。
明らか「そこ、違う！」って思うのにスルスルと手が地滑りして、あっという間にタイムアウトする時です。

使っているのはいつもNUPASTELの茶系ですが、時々こんなゆるい色に持ち替えてみます。
新しいミューズ=女神が現れます。