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文学・文芸 > その他
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CommentA Tower in Delight Light
by CANBEESANTA
旅の途中 右に見えたのは闇夜を貫く一筋の光 それは希望だったのか別れの挨拶だったのか
ゴールドの量感が 大気に吸い込まれそうになる僕を押しとどめる
『未だ 早いだろう』って言うんだ
僕は何時でも準備が出来てるのにね
先に逝っちまったあの娘に サヨナラさえ言えなかった
いつもと違う空気 少しばかり 酸素が足りない 結髪がほどけて簪が堕ちた
冷たくなった亡骸に頬寄せて流した涙
言霊 分解記号炭素 昇華
きっと地上に舞い落ちてくることを信じて待ち続ける
闇に浮かぶ金シャチ
published : 2013/04/03