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恋の魔法とおまじない2020年5月カレンダー

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恋の魔法とおまじない2020年5月カレンダー

by ゆめみ愛

  • iコンセプト

    物語り 5月ーーーーーーーー

    今回の運動会は、縦割りで赤白にわかれて戦うことになった。

    私(アン)と瑞樹君は別々なのに、よりによってあのアザミが瑞樹君と一緒の赤組になり、ケラケラ高笑いの彼女が憎たらしい。

    しかもくじ引きで瑞樹君は二人三脚に選ばれ、私は百足競争・・・。
    (さえなさすぎる;;)

    おまけに瑞樹君と一緒に走るはずの女子をアザミがしゃしゃり出て脅かして、自分がパートナーになってしまった。

    イライラしながら走った百足競争は、二人三脚を気にしながら走っていたせいでつまづき総崩れ・・。

    いたた・・。
    膝から血が出ていて泣きそうになる。

    「大丈夫か!」
    「え?」
    瑞樹君が目の前にいて、あっと思ったら抱えられ学校の裏に運ばれる。

    手際よくガーゼを当てて頭の鉢巻きでとめてくれる。

    「瑞樹君二人三脚は?アザミと走るんじゃなかったの?」
    まだ気持ちは拗ねていてぶっきらぼうに言ってしまうけど。
    「ああ、左京に代わってもらった」
    「え!なんで?」驚く。
    「なんでって・・アンとしか走りたくないし」
    照れたように言う彼に、急に二人きりなのと顔が近いのが気になってくる。

    「アンが他の奴と密着してるのも心配だったし」
    「密着って百足競争のこと??」
    あわてて思い返すけど、前は青葉君、後ろは彰君。
    全く男として意識していないのに(ひどい)。
    ドキドキで胸が苦しくて、ろくにお礼も言えないままになってしまった。

    「運動会で鉢巻を借りたら恋人同士になれるんだよ」
    「え!」
    ネルルに冷やかされたのはその少しあと、
    「でも瑞樹君は知らないで貸してくれたんだし・・」
    「知ってるよ~。さっきアザミが邪魔してアンが不機嫌そうだから、おしえてあげたんだもん^^ヒューヒュー」

    ドキドキがよみがえり、足にまかれた赤い鉢巻が熱くなった気がした。

    *アザミサイド*

    運動会のMVP選手に選ばれたのは、ダントツで1位になった左京とアザミ。
    「息ピッタリ!」
    「夫婦同然!」
    と、はやされ。
    「なんであんたと夫婦同然やねん」
    「知らんがな」
    夫婦漫才そのままでますますはやされる二人でした。

    ーーーーーーーーーーーーーー

    語り 5月おまけーーーーーーーー

    私、ミエルは運動会が大嫌い。
    運動は苦手で人見知りでお祭り騒ぎは苦手。

    でも二人三脚で、たまき君とペアに決まって、運動会が好きになれる気がしたのに・・。

    「美香、私と走ろうぜ!アザミと左京の記録を超えてやるぜ!」

    むりやりムキムキの腕に抱き上げ走る。

    「ぎゃ~~~ばか!!!!」
    引きずられる哀れなたまき君・・。

    大騒ぎの中ダントツトップでゴールしたけど、もちろん違反で減点。

    同じ白組のみんなに大ブーイングされたカエルは、なんと白組でもなんでもない赤組だと後で知り。

    「じゃあなんで白組の鉢巻きをしてるの?」
    「人の鉢巻きを取って付けたら恋が叶うそうだ!」

    ネルル「そんなおまじないじゃない!」
    ボロボロのたまき君を抱えてミエルは、「やっぱり運動会なんか大っ嫌い~~~!」と叫んだのでした。

    ーーーーーーーーーーーーーー

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    今回の運動会は、縦割りで赤白にわかれて戦うことになった。

    私(アン)と瑞樹君は別々なのに、よりによってあのアザミが瑞樹君と一緒の赤組になり、ケラケラ高笑いの彼女が憎たらしい。

    しかもくじ引きで瑞樹君は二人三脚に選ばれ、私は百足競争・・・。
    (さえなさすぎる;;)

    おまけに瑞樹君と一緒に走るはずの女子をアザミがしゃしゃり出て脅かして、自分がパートナーになってしまった。

    イライラしながら走った百足競争は、二人三脚を気にしながら走っていたせいでつまづき総崩れ・・。

    いたた・・。
    膝から血が出ていて泣きそうになる。

    「大丈夫か!」
    「え?」
    瑞樹君が目の前にいて、あっと思ったら抱えられ学校の裏に運ばれる。

    手際よくガーゼを当てて頭の鉢巻きでとめてくれる。

    「瑞樹君二人三脚は?アザミと走るんじゃなかったの?」
    まだ気持ちは拗ねていてぶっきらぼうに言ってしまうけど。
    「ああ、左京に代わってもらった」
    「え!なんで?」驚く。
    「なんでって・・アンとしか走りたくないし」
    照れたように言う彼に、急に二人きりなのと顔が近いのが気になってくる。

    「アンが他の奴と密着してるのも心配だったし」
    「密着って百足競争のこと??」
    あわてて思い返すけど、前は青葉君、後ろは彰君。
    全く男として意識していないのに(ひどい)。
    ドキドキで胸が苦しくて、ろくにお礼も言えないままになってしまった。

    「運動会で鉢巻を借りたら恋人同士になれるんだよ」
    「え!」
    ネルルに冷やかされたのはその少しあと、
    「でも瑞樹君は知らないで貸してくれたんだし・・」
    「知ってるよ~。さっきアザミが邪魔してアンが不機嫌そうだから、おしえてあげたんだもん^^ヒューヒュー」

    ドキドキがよみがえり、足にまかれた赤い鉢巻が熱くなった気がした。

    *アザミサイド*

    運動会のMVP選手に選ばれたのは、ダントツで1位になった左京とアザミ。
    「息ピッタリ!」
    「夫婦同然!」
    と、はやされ。
    「なんであんたと夫婦同然やねん」
    「知らんがな」
    夫婦漫才そのままでますますはやされる二人でした。

    ーーーーーーーーーーーーーー

    語り 5月おまけーーーーーーーー

    私、ミエルは運動会が大嫌い。
    運動は苦手で人見知りでお祭り騒ぎは苦手。

    でも二人三脚で、たまき君とペアに決まって、運動会が好きになれる気がしたのに・・。

    「美香、私と走ろうぜ!アザミと左京の記録を超えてやるぜ!」

    むりやりムキムキの腕に抱き上げ走る。

    「ぎゃ~~~ばか!!!!」
    引きずられる哀れなたまき君・・。

    大騒ぎの中ダントツトップでゴールしたけど、もちろん違反で減点。

    同じ白組のみんなに大ブーイングされたカエルは、なんと白組でもなんでもない赤組だと後で知り。

    「じゃあなんで白組の鉢巻きをしてるの?」
    「人の鉢巻きを取って付けたら恋が叶うそうだ!」

    ネルル「そんなおまじないじゃない!」
    ボロボロのたまき君を抱えてミエルは、「やっぱり運動会なんか大っ嫌い~~~!」と叫んだのでした。

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published : 2020/05/06

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