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妄想ノスタルジアの権化的な絵描き

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妄想ノスタルジアの権化的な絵描き

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イラストレーション > イラスト

Realize Rain 2019

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Realize Rain 2019

by K-OZAWA

  • iコンセプト

    「投票用の箱の周りに
    白紙をばら撒いて
    何かをしてやったつもりになった
    気持ちになっている誰か、
    ただ投票するためだけの一枚の紙を
    本当に必要としている人達の顔と視線を
    顧みた事はあるのだろうか。

    煌びやかなショッピング街、
    華々しい街並みに
    整備された歩道が
    実は全てが砂で作られていたものだと
    判ったのは
    つい最近の事だった。
    高級バッグにハイファッション、
    スポーツブランドの最新のシューズを
    溢れる程並べた店が
    軒を連ねているけれど、
    喉の乾いた旅人達に
    ほんの一滴の水も分け与えるだけの場所は
    一軒たりとも無かった。

    助けを求め続けるあの子の声が
    微かに聞こえた電話ボックスは
    「言わぬが花」と美辞麗句で飾り付けた
    ボトルの中。
    日増しに大きくなっていった声は
    とうとう押し込める事が出来なって
    割れたボトルの中から
    受話器が外に飛び出した。
    どんなに耳を塞いでいたって
    助けを求めるあの子の声は
    今や街中に響いているよ。

    雨は癒しと慈しみ。
    優しく包み込むように降っていた雨が
    叩き付けるような雨に変わり始めたら
    それは気付きの雨のサイン。
    声無きものより溢れ出た無数の涙。

    どんなに寝たふりを決め込んでいたって
    目を覚まさなくてはいけなくなる。
    一時しのぎの雨宿りを決め込んでいたって
    雨はますます強くなる。
    見て見ぬふりを決め込んだ所で
    受け入れざるを得なくなる。
    ずっと逆さまのままだった
    時計盤の文字列を
    正す時が来たのさ」

    ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

    水彩絵の具と水彩色鉛筆で完成後B4(257×364)サイズ程に
    切り取った水彩紙に描いたもので、
    グループ展「Mytee Summit2019☆地球災害救助隊☆アラメヤ本舗企画展Vol.16
    Art De Fukko 「FREE MEETING」」の展示のために描いたもの。
    これまで、「Art De Fukko」展に参加する作品の内、
    最低でも一点は「癒し」をテーマとした絵を描くようにしていた(つもり)でしたが、
    今回、何を描こうか考えていた時に、
    一連の痛ましい事件が連続して起こっていた時期で、
    そう言った事について何か描く事が出来ないものかと思ったのが
    切っ掛けでした。

    雨には「癒し」と言うイメージを
    個人的に持っているのですが、
    この時に思い浮かんだのが
    「(癒すだけではない)目を覚まさせる(=事態に対応せざるを得なくなる)類の雨が降る」と
    言う光景で、
    折しも描いてみたいと思っていた段差のある街の構図と
    組み合わせて描きました。

  • i環境・素材

    水彩絵の具、水彩色鉛筆、水彩紙

  • i実寸サイズ

    B4(257×364)サイズ程

  • i製作期間

    2週間強

  • iタグ

    鉄道 水彩イラスト
  • iライセンス

    設定しない

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Realize Rain 2019

by K-OZAWA

  • iコンセプト

    「投票用の箱の周りに
    白紙をばら撒いて
    何かをしてやったつもりになった
    気持ちになっている誰か、
    ただ投票するためだけの一枚の紙を
    本当に必要としている人達の顔と視線を
    顧みた事はあるのだろうか。

    煌びやかなショッピング街、
    華々しい街並みに
    整備された歩道が
    実は全てが砂で作られていたものだと
    判ったのは
    つい最近の事だった。
    高級バッグにハイファッション、
    スポーツブランドの最新のシューズを
    溢れる程並べた店が
    軒を連ねているけれど、
    喉の乾いた旅人達に
    ほんの一滴の水も分け与えるだけの場所は
    一軒たりとも無かった。

    助けを求め続けるあの子の声が
    微かに聞こえた電話ボックスは
    「言わぬが花」と美辞麗句で飾り付けた
    ボトルの中。
    日増しに大きくなっていった声は
    とうとう押し込める事が出来なって
    割れたボトルの中から
    受話器が外に飛び出した。
    どんなに耳を塞いでいたって
    助けを求めるあの子の声は
    今や街中に響いているよ。

    雨は癒しと慈しみ。
    優しく包み込むように降っていた雨が
    叩き付けるような雨に変わり始めたら
    それは気付きの雨のサイン。
    声無きものより溢れ出た無数の涙。

    どんなに寝たふりを決め込んでいたって
    目を覚まさなくてはいけなくなる。
    一時しのぎの雨宿りを決め込んでいたって
    雨はますます強くなる。
    見て見ぬふりを決め込んだ所で
    受け入れざるを得なくなる。
    ずっと逆さまのままだった
    時計盤の文字列を
    正す時が来たのさ」

    ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

    水彩絵の具と水彩色鉛筆で完成後B4(257×364)サイズ程に
    切り取った水彩紙に描いたもので、
    グループ展「Mytee Summit2019☆地球災害救助隊☆アラメヤ本舗企画展Vol.16
    Art De Fukko 「FREE MEETING」」の展示のために描いたもの。
    これまで、「Art De Fukko」展に参加する作品の内、
    最低でも一点は「癒し」をテーマとした絵を描くようにしていた(つもり)でしたが、
    今回、何を描こうか考えていた時に、
    一連の痛ましい事件が連続して起こっていた時期で、
    そう言った事について何か描く事が出来ないものかと思ったのが
    切っ掛けでした。

    雨には「癒し」と言うイメージを
    個人的に持っているのですが、
    この時に思い浮かんだのが
    「(癒すだけではない)目を覚まさせる(=事態に対応せざるを得なくなる)類の雨が降る」と
    言う光景で、
    折しも描いてみたいと思っていた段差のある街の構図と
    組み合わせて描きました。

  • i環境・素材

    水彩絵の具、水彩色鉛筆、水彩紙

  • i実寸サイズ

    B4(257×364)サイズ程

  • i製作期間

    2週間強

  • iタグ

    鉄道 水彩イラスト
  • iライセンス

    設定しない

published : 2019/08/25

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